アイドルのいない月曜日

入信しました。

王子様の罪

暑い。ので、何だかんだ夏の現場運がないこともあり家でだらだら過ごす予定です。いやワクワク学校とここさけ試写会が当たっちゃったんですよね……その代わりコンサート運が犠牲になったんだと思う……。なんてナチュラルにSexy Zoneを推したり、アイスショーで生のソツコワ選手を拝んだりして楽しく過ごしているのですが、如何せんね、NEWSの新曲が出ないね!シゲアキ担の妹と暮らしているので実感がないけれども、まあ出ないね!ただ会報見てNEVERLANDオープニングのポンチョの写りに驚いたり、装苑が凄そうという噂を聞いて、最高だな……という思いを日々新たにしているので全然大丈夫です。本当にまだ大丈夫です。

と、いうことで実写版「心が叫びたがってるんだ。感想。やっとアニメ版*1も観たので比較しつつ、ケンティーは最高!て話をします。以下ネタバレ注意。

 

アイドル王子様論

そもそもここさけは2015年に劇場アニメとして公開されたざっくり言うと青春映画で、あの花と同じチームの制作である。この度実写化されるに当たっては「≪最高の失恋≫は、あなたをきっと強くする」というキャッチコピーが付けられ、秩父の自然の美しさ、透明感をそのままに生かした、丁寧な作りの作品に仕上がっている。

基本的には原作のアニメ版に忠実なのだが、一点大きな差異がある。あらすじを実写版とアニメ版両方から引いてみよう。

高校3年の坂上拓実は、「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命されてしまう。

一緒に任命されたのは、おしゃべりが出来ない少女・成瀬順。
彼女は幼い頃、自分の一言で、両親が離婚してしまい、それ以来誰にも心を開かなくなっていた。
その他、優等生の仁藤菜月、野球部の元エース田崎大樹が選ばれた。
実は拓実と菜月は元恋人で、2人は自然消滅した後、お互いに気持ちは確認できずにいた。
担任の思惑で、"ふれ交"の出し物がミュージカルに決定。
「ミュージカルは奇跡が起こる」という一言に、勇気を出した順は詞を書くことを決意し、さらに主役に立候補する。
そんな彼女の姿に感化された拓実が曲をつけることに。
順は拓実の優しさに好意を寄せるようになり、菜月は自分の想いを諦め、そして夢を追う順の姿に大樹は好意を寄せ始める。
目の前の人に好きと言えず、すれ違う4人。
そして、舞台当日「やっぱり歌えない」と順は消えてしまい、拓実は順を探しに行く。
しかし、舞台は、主役不在のまま幕をあける……*2

幼い頃、何気なく発した言葉によって、家族がバラバラになってしまった少女・成瀬順。

そして突然現れた“玉子の妖精”に、二度と人を傷つけないようお喋りを封印され、言葉を発するとお腹が痛くなるという呪いをかけられる。それ以来トラウマを抱え、心も閉ざし、唯一のコミュニケーション手段は、携帯メールのみとなってしまった。
高校2年生になった順はある日、担任から「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命される。一緒に任命されたのは、全く接点のない3人のクラスメイト。本音を言わない、やる気のない少年・坂上拓実、甲子園を期待されながらヒジの故障で挫折した元エース・田崎大樹、恋に悩むチアリーダー部の優等生・仁藤菜月。彼らもそれぞれ心に傷を持っていた。*3

前者が実写版、後者がアニメ版で、明らかに主人公が順から拓実に移っていることが分かる。実際は実写版アニメ版共に、視点が一人に固定されているわけではない、所謂群像劇なので、アニメ版から見た人が順の視点に立って見ても違和感を覚えることもなさそう。というか実写版がより三人称的だから相対的にそう見える、というレベルだと思う(実写版にも順単体のキービジュアルが制作されている)。実写版から見る人は、「主演・中島健人」と銘打たれていることもあり、自然に拓実の視点に立つだろう。私はアニメ版の順単体のキービジュアルの印象が強かったので引っかかりを覚えていたものの、いざ映画が始まると完全に拓実視点で物語を追っていた。

このことによる効果は後で考えるとして、先にストーリーについて補足しておく。幼い頃順は山の上のお城(ラブホテル)から父親が知らない女性と出てくるところを見てしまい、お父さんは王子様だったのだと母親に喋ってしまったことで両親が離婚した。ミュージカルでは、お城の舞踏会に行きたい女の子が、舞踏会は実は罪人の処刑場なのだと知り、それでもお城に行きたいと犯罪を重ねた結果、「言葉で他人を傷つける」罪で言葉を失ってしまう。ここまでは順の体験と重ね合わされているが、ふれ交の活動を通して順は、王子様と出会った少女の中に愛の言葉が生まれ、王子様を庇って冤罪で処刑された少女の首から愛の言葉が溢れ出す、というラストシーンを考える。だが最終的に、少女の気持ちを知った王子様が人々を説得してくれてハッピーエンド、というものに変更するのである。

このとき、アニメ版では「私こそ何も見ていなかった。とても尊く幸せな言葉をもらった少女は、しかし、王子の悲しみには気付いていなかったのです。少女は王子様に、どんな言葉をあげられる?」とモノローグが入る。そう、アニメ版には順のモノローグや、玉子と対話するシーンがあるのだ。

実写版ではそれらのシーンは削られており、順が拓実に恋心を抱いていることは公演前日まで直接言及されることはない。二人きりになろうとする拓実と菜月を気にする順の様子から、なるほど舞台成功と同時に恋愛も成就してしまうのか~と意識した*4次の瞬間、順は二人がよりを戻すところを目撃してしまい、ショックから歌えなくなってしまう。更に、実写版ではよりを戻す時点ではっきり「ずっと仁藤が好きだ」と告白するのだが、アニメ版では「俺、後悔してた、あんとき。仁藤が手を伸ばしてくれようとしたこと、分かってたのに、自分からは何もしなかったこと。だから、成瀬が頑張ってんの見て、俺、俺も今度はって」で止まっていて、本音を言う勇気が出せなかった自分を恥じる菜月は「ごめん、今は聞きたくない」と拓実に告白させない。アニメ版ではそのまま走り去る順を追いかけ、再び玉子に呪いをかけられるシーンが入る。しかし実写版では、気持ちの通じ合った拓実と菜月側にカメラが残り、順の絶望は翌日判明する。つまり実写版は、視点の変更を通じて鈍感という拓実の罪を強調していると言えるだろう。拓実の視点からは常に二人の女子が見えているので、菜月を選ぶことも腑に落ちやすい。

― 拓実は、女の子の気持ちになかなか気づかない鈍感なタイプですが、そんな失恋を経た中島さんから見て、拓実の男としてのダメな部分や、もっとこうしたらいいのに!と思う部分はありますか?

中島:いや、僕も実際こういう人間だったんですよ。結構鈍感だった。今も鈍感なのかもしれないですけど、過去に、自分の好きな人にはあまり接することが出来なくて、でも最高の友達だと思っている子には濃く接してしまったことがあったんです。その濃く接した女友達は僕に好意を抱いてくれたのですが、自分はそういうつもりじゃなくて…。

― 可哀想…(笑)。

中島:だからそこが、僕の最大の罪。*5

 

坂上拓実は鈍感である。だからこそ、失踪した順をラブホテル跡で発見、説得する誠実さが響いてくる。この誠実さは、紛れもなく王子様の責任の取り方である。

拓実は順の王子様である。アニメ版では3度玉子にヒビが入る演出があり、1度目は拓実のアドバイスで歌なら歌えるのだと気付いたとき、2度目は「成瀬はちゃんと頑張ってるんです」と拓実が母親から庇ってくれたとき、3度目は拓実がハッピーエンドに変えることになったラストシーンに、悲痛な印象もある前のバージョンも一緒に組み込もうと提案してくれたときである。2度目のときは王子様が少女に「とても尊い、幸せな言葉」をくれたと、3度目のときは「私の、王子様」とモノローグが入る。

順は離婚のトラウマから、自分は罰を受けるべきだと呪いをかけており、拓実はこの呪いを解いてくれる救世主である。拓実は救世主にはなってくれるが、恋人にはならない。先にハッピーエンドに結末を変えたのは王子様=拓実のトラウマを癒すためなのだと話すモノローグ部分を引用したが、これは恋人関係になることで双方のトラウマが癒される物語である。元のラストシーンだと、少女が勝手に救済されて勝手にトラウマを克服する物語になる。トラウマを癒してくれた人と恋に落ちる、という物語は典型的な少女漫画の論理であるし、今回もそうであっても不自然ではないのだが、拓実は後者の救済の物語を活かそうとする。

救世主にはなってくれるが、恋人にはならない。そのようなあり方を「王子様」と呼ぶのは極めて正しく思われる。アニメ版ではモノローグによって繰り返される拓実=王子様の図式が、実写版ではモノローグがなくても観客に理解されている。中島健人が王子様だからだ。

アイドルに何を求めるかは人それぞれだが、私の理想のアイドル像は、恋人ではなく救世主寄りである。実際交際してくれると言われたら喜んでついていくだろうが(笑)、冷静な今の頭では仕事の顔が好きで応援しているのだから、恋人関係になってしまったら本末転倒だなあと思う。だから「アイドルだから一人の子と付き合うのは無理」と振られたい。最高の失恋。ケンティーは仕事人間だから絶対そういう振り方をしてくれる、いやしてほしい。恋人になってしまったら、もはや王子様ではいられないのである。

失踪した順の代わりに菜月が少女役を演じたため、順が戻ってきた後舞台上には少女が二人存在することになる。ラストシーンは勝手に救済される物語を歌う「悲愴」と、恋人関係になる物語を歌うOver the Rainbowを同時に歌う演出だが、順が「悲愴」パートを歌い、菜月が「Over the Rainbow」パートを歌うというのも順当である(王子様=拓実は「Over the Rainbow」を歌う)。より正確に言うならば、アニメ版では少女役(菜月)と少女の心の声役(順)として少女が分裂したかのような演出になっているのだが、実写版では菜月は元の草花の精の役に戻っている。菜月にとって拓実は王子様ではなく恋人なのだから、「お姫様」を演じる必要はない。モノローグのない実写版でも、拓実を順にとっての王子様に見せる仕掛けがそこここに存在すると言える。

実は、初見の感想は「おたくが救われる話の類型じゃん」だった。根暗おたくが分け隔てなく接され、何らかのスキルを褒められ、心を開いていくパターンである。順の場合はミュージカルの脚本を褒められることが自己肯定感に繋がっていく。恋人がいなくても生きていくことはできるが、救世主がいなかったら人生どうなっていたか分からない。トラウマの克服と恋愛が、結びつかないけれどもプラスの方向に発展するという描かれ方は、私にとっては新鮮であると同時に大変納得のいくものだ。

 

 

監督に最初に会ったときに、『今の中島健人に拓実の要素を足すべきなのか、今の中島健人からいらないものを引いていくのか、これは作品に入る前に考えておいてね』って言われたんです。それで、どっちだろうなって悩んだんですけど、やっていくうちに引いていくほうだなって感じて」*6

かっこよく見えないように注意したという話。噓じゃん!!!て思いましたね。いくら歩き方に気を付けても内面のあり方が王子様だから……。

「物静かな部分だったり、本音を言わないところは、ひと昔前の自分に似ているなって思います。この役に関しては、ジャニーズに入る前の記憶に助けを求めた感じです。自分の中学時代って、友だちも多くなかったし、まわりと人間関係がうまくつくれなかったんです。気持ちを伝えられなかったり、逆に伝えすぎたこともあった。言葉の温度の調節って、ものすごく大変なんだなって感じていました」*7

最初に引用したインタビュー記事もそうだが、今回「ジャニーズに入る前の自分」の話を何度かしている。何のことはない、かっこつけなくて物静かで本音を言わなくても、王子様の素質があったってことでは……。最高じゃん……。

まとめると、根がハイカーストではないので救世主に救われたい願望があるし、アイドルには振られたい。アイドルにならなくても爆モテだった人が、アイドルになることをを選んで「王子様」を引き受ける道に入る尊さに感謝したい。そういった様々な欲求を満たしてくれた大満足の一本でしたね……。私の世界も美しいです。

そしてケンティーもそうだけれど、キャスティングが良いの一言に尽きる。順役の芳根京子ちゃんの透明感、菜月役の石井杏奈ちゃんの等身大の優等生感、鋭いナイフのような寛一郎くんのピュアさ、役にはまっていると同時に、一人の俳優さんとして今後も出演作をチェックしたい。

と、いうわけで良作でした。万人受けするかは分からないけれども、若手俳優による(恋愛)青春映画、というだけで敬遠しないでほしいぞ。以上!

*1:29日にTV放送するらしいのでまだの方は是非!

*2:実写版公式HPより

*3:アニメ版公式HPより

*4:「最高の失恋」なのは予め提示されてるのだけれども

*5:<Sexy Zone中島健人インタビュー>「ここさけ」実写化で“最大の罪”が明らかに?言葉、そして“夢”と向き合う―「絶対にブレることはない」 - モデルプレス

*6:CUT 2017年7月号p36

*7:ピクトアップ 2017年8月号p78

NEVERLAND出入国記録

オーラスも終わったことだしNEVERLANDについて認めておこう、と白々しくも言う。本当は4月にアリーナver.を見たときから、いやアルバム発表時から何らか書けることがあったはずなのだ。しかし、まだ私の知らない設定があるのでは……と思うと中々着手できなかった。怠惰である。ブログ開設してから「次はこれ書きたいな~」で止まった記事群(てか3本)しかないことを見れば明らか。まとまった時間があるのでNEVERLANDについては今片付ける。(ちなみに『お兄ちゃん、ガチャ』感想ブログに関しては加筆・修正予定です。)

お題「NEWS「NEVERLAND」レビュー」 お借りします。

4人体制以降、NEWSにおいてアルバムとコンサートは不可分である。ので、NEVERLANDとは何だったのか、今更感はあるが各楽曲の内容にも言及しつつ、コンサートでの演出を振り返ろうと思う。
以下私が入ったのは仙台2日目1部と東京初日のみで、詳細にメモを取っていたわけでもなし、多分に主観的であることにご注意ください。
主観的と書いたのは、ネバーランドのエレメントの設定など、映画やアニメのように誰かが世界観をがっつり監修しているわけではないと思うので、なんというか深読みが起きているかも知れない。それに勿論メンバーも演出に大きく関わっているのは確かだろうけれども、スタッフさんの意見も沢山入っているだろうし、コンサートは生ものなので、こんな風にソリッドなものに対するように読解することには無理があると思うし、まあ妄想だと思ってもらえれば……という意味です。当たり前なんだけれどね。
ついでに、しかし、皆でわいわい盛り上がりたい!良さをもっと外部の人にも知ってもらいたい!という方には所謂ネタバレ禁止令は酷なのかも知れないけれど、コンセプチュアルで読解する楽しみを持つNEWSのコンサートに関しては、コンサート経験を個人的なものにしておく時間が良い効果をもたらすのではないか、具体的に言えばオーラス後に一気に濃い感想がまとまって流れてきて見やすくてありがたいし、こちらも先走らず書けるので合っているのかも、と今思った。 

NEVERLAND(通常盤)

NEVERLAND(通常盤)

 

ネバーランドの旅

復習。
今回アルバムのタイトルを「NEVERLAND」に決めたことについて、まず言及されていたのは「鍵」の問題である。

増田 グループの話し合いの時に、次のライブなのかグッズなのか特に定めず、「鍵」を作りたいって言ったんです。で、鍵というものにつながる何かができたらいいねっていう話をメンバーにしたら、みんな賛同してくれて。じゃあ具体的にどうするかとなった時に、「そこから見える世界」というアイデアが出てきた。何かに鍵をかけるということじゃなくて、その鍵によって大きな扉が開くイメージで。
加藤 鍵って、かけたり開けたりいろんな見せ方ができるものだけど、「今一番NEWSらしいのは開けるほうだろう」と。今回はまっすーのアイデアから広がったけれども、実は前作の『QUARTETTO』(16年)も前々作の『White』(15年)もすごくコンセプチュアルなんです。NEWSの作品がコンセプチュアルなのは、僕らの個性が強いというより、何にでも染まれるっていうのが大きいんだと思う。シングルでもインドをテーマにした『チュムチュム』、竹取物語を歌った『KAGUYA』。今回だと『EMMA』もそうだけど、どんなプロジェクトでもわりと乗っかれる。4人そろって思いっきりなりきれるっていうところは、僕らの強みでもあるなって。

日経エンタテイメント!2017年5月号p.p.67)

長めに引用したのは、以前QUARTETTO感想ブログで、「NEWSは良い意味で非コンセプチュアル、未知数」だから雑多な楽曲群を雑多なままおいしく調理できるんだね、非常に好みの味です、みたいなことを書いて、つまりはQUARTETTOは非コンセプチュアルという認識だったのだけれど、言葉が甘かったなという自戒を込めて。あれだけ作り込んでおいてそんなわけがなかった。ナチュラルメイクがナチュラルでないのと同じだった。

アルバムを通して聴くと、「“The Grand Finale”」で「ネバーランドへの鍵=NEWSをずっと愛し続けるファンの心」という結論が出されている。だから、「NEWSをずっと愛し続けるファンの心」で「大きな扉が開く」ということを主題として捉えてみよう。

「“The Entrance”」の「目の前にあるこの時空の扉。これはあなたの旅のゴールでもあり、旅の始まりでもあります。」という文言に従えば、「大きな扉」を開け、「そこから見える世界」を旅した結果、また「大きな扉」に戻ってくる。今回のアルバムは「そこから見える世界」、即ちNEWSの見せるパフォーマンスをファンタジーとして描いている。初回盤では鍵穴をかたどり、招待状と鍵(物理)が封入されており、通常盤は「鍵穴を覗くとNEWSが見える」、すなわち「そこから見える世界」を可視化したデザイン、改めてよくできたジャケ写である。

初めてアルバムを聴いたときは、何しろ「U R not alone」のインパクトが強かったので、主人公を聴き手に設定し、割とストレートに解釈していた。アルバムを友人に説明したときの文章が残っていたのでそのまま載せる。

炎、水、光、踊、音、魔、愛。収録曲にはこれらのエレメントが散りばめられ、我々をネバーランドへと誘う。連想されるのは「ピーターパン」のようなメルヘンな世界観だが、今回の「ネバーランド」はそれとは異なっていることは、1曲目の最初の1音でお分かりいただけることだろう。ダークなリードトラックの威圧感は、完全に疲れた日常を生きる人々の首筋に打ち据えられた手刀である。私はネバーランドを精神治療の薬、治療中に見る夢だと思っているが、ネバーランドに行くためには初めにガツン!とショックが必要なのである。

(中略)

さて、トラック15「U R not alone」について触れておく必要がある。

この楽曲は大ヒット曲「weeeek」を作ったGReeeeNの提供で、ネバーランドを出て現実に戻ってからの曲であるというのがポイント。歌詞も他の収録曲とは違う直球の応援歌。シゲアキの言葉を借りるならば……「現実にだってファンタジーは起こりうる」。*1 むしろ出来そうもないと思っていたことを現実の中で成し遂げる、それこそが真のファンタジーなのだ。だからネバーランドには出口はない、終わらない。ネバーランドへの”鍵”はNEWSを好きでいること、なんて言っているのは本当にニクいが、要はエンターテイメントを愛することで、いつでも精神を治療して現実をサバイブする力、希望を手に入れて現実を変えていける。シンプルで現実的なメッセージが、しっかり世界観を作り込んで可愛くおしゃれに見せた上で、ちゃんと真っすぐ分かる仕掛け。これこそがNEWSの強み!!!

先に引用した日経エンタでの座談会でも、慶ちゃんが「テーマパークのように、存在はいつもそこにあって、そこに行くために、また頑張ろうって思える場所。」と語っている。メンバーにとっては尚更直接的に、NEWSとファンと心通わせる場(例えばコンサート)を指しているのだろう。ファンの愛でコンサートが開催され、コンサートでは嫌なことを忘れてリフレッシュ、また明日から日常を頑張り、一年間頑張ったゴールとしてコンサートに行く。コンサートがない期間だってNEWSがついているから、きっとファンタジーが起こるよ。具体化してしまえばそういうことだ。

しかし鍵型のペンライト、大正解だったね!!!自動制御になったコンサートQUARTETTOでト音記号のペンライトを手動で点灯したときもそうだったと思うのだけれど、「NEWSをずっと愛し続けるファンの心」が一つ一つ灯っているような感じがして。今回は逆にNEWSからの「魔法」でペンライトが点いたとき、暗闇の中でNEWSを見つけ、心に希望が灯ったときのことを感じた。私にとっての希望はそのままNEWSを好きだという気持ちで、NEWSがいるから生きているんだな……と改めて自覚してしまった。*2あと黄色結構見やすい。心に女児を飼っているので普通にめちゃめちゃ好きなデザインではあったのだけれど、黄色ってどうなのよ的意見を散見し気になっていて、大きさもあるがデザインが見やすい色だなと思いましたよ。

自動制御が特徴的だったのはまず「NEVERLAND」の子供の笑い声が聞こえるところ、「♪……love」で照明がピンクになってペンラが灯ったところ。何らかの儀式のために集っているのでは、一生懸命ペンラ振って声出したら何か降臨するのでは、て神秘的さだった。*3逸れるけど、東京初日クールにキメるはずであろう「NEVERLAND」からまっすー笑みを抑えられていなかったので、op映像からもうずっと「かわいい!顔がかわいい!えーんかわいいよお」テンションだったのですが、ピンクの照明になっただけでちょっと驚くくらい辺りからわあっ……と感嘆の声が上がり、「アン・ドゥ・トロワ」のピンクの照明でもかわいい……が漏れていたので、皆そんな感じだったのかも知れない。私は今回ドーム天井席から全体を俯瞰することができ演出厨として幸いだったのだけれど、とにかく最後列まで開演前のNEWSコールが激しくて照明一つで興奮して、最高だけどこれファン溢れてるよ……!もうちょっと首都圏の公演数何とかならないかな~とも(笑)。

それともう1つ、シゲアキソロ「あやめ」!2回目のサビでリフターを駆け上ったあと、「♪knock knock open the door」て歌詞があるじゃないですか。不用意なことは言い辛いのだけれど、あのときアリーナで揺れている鍵ペンラがシゲアキの背中を押しているように見えて、はっとした。だってこれも「扉を開ける」である。では、「あやめ」は何の扉を開けるのか?

ネバーランドでは扉を開けることが2回ある。入るときと出るとき。そして実は、「旅のゴールでもあり、旅の始まりでもある」って、どっちがどっちなのか非常に曖昧な書き方である。それはテーマパークとしてのNEVERLAND内部も、現実も等しくネバーランドだから。であれば、NEVERLANDの中で描かれる「旅」とは何なのだろうか?

 

以下本当に妄想が激しいパートです。

またシゲアキのクラウドから引用。リード曲「NEVERLAND」のライナーノーツより。*4

RPGのサントラかよ!!!!!!!

でもそれはあながち間違ってない。

君はこの世界の主人公であり、この世界はすでに君のものなのだ。

単純に、扉を開けるという行為は、未知の世界に踏み出す、挑戦する行為である。であれば、ネバーランドの旅は自己改革の旅であり、冒険である。そんな成長譚としてNEVERLANDを語ることもできると思うのだ。コンサートの初め、「NEVERLAND」の軍服風衣装に、それぞれに小道具を持ったメンバーの立ち姿は正にRPG的だった。仙台公演でまっすーが剣を両手でくるくる回しているのを見たときは、そんな素敵なことがあって良いのか……と恐縮してしまった。パンフレット表紙にはN字の島の地図がデザインされていて、7つのエレメントが盛り込まれ、コンパスが描かれている。初回盤のジャケ写と同じくメンバーのイニシャルや「LOVE」が隠れていて、宝の地図のような味わい。冒険用の地図だ。

これはテーマパーク外部の現実をも成長譚の場として捉えているのではという発想、テーマパークと現実を重ね合わせる発想からの妄想である。「ネバーランドを出た後の曲」こと「U R not alone」は過去の努力してきた自分が力をくれるから、諦めないで挑戦し続けようという曲なのだけれど*5、初めて聞いたとき凄い孤独だな……?と思ったのだ。NEWSはファンとの絆が武器と言い切るようなグループである。「♪例えばこの声が届くならば誰でもいい 聞こえますか」とあるので一見ファンは宣誓の聞き手として存在しているようだけれども、どこか他者を気にする余裕なんてないような、自分の精神を強く保つことでいっぱいいっぱいの印象を受けたから、もっとファンと抱擁するような歌詞になるのが普通なんじゃないかと引っかかっていた。だけど、ここでの挑戦は非常に孤独な行為なのである。前へ進むか妥協するかという闘いは、仲間は支えてくれるかも知れないが、自分の中で答えを出さなければならない問題である以上自己変革の果てにしか勝利はない。その意味で現実は冒険になる。

不条理な現実を、因果律のきちんとした物語に仕立て上げて消化してしまう力。無念な出来事があり心くじけそうになったけれども、これだけの努力を重ねたので乗り越えましたよっていう物語を信じる力。物語=成長譚を信じる自分に自己改革できるかってことが、前へ進んでいく原動力になるのではないだろうか。NEWSが必然的に負うことになってしまった物語性は、人を選ぶものだし、私も以前は作為的でないのでセーフという微妙な言い訳でコウモリのように肯定と否定を行ったり来たりしていた。しかし改めて、何よりNEWS自身が物語を信じてきたんじゃないだろうかと思うと、それはきれいごとでうそだなんて一蹴して良いものではない気がしているのだ。

話を少し戻すと、「U R not alone」をNEWSが歌うときのファンの立場はというと、「♪例えばこの声が~やり抜くぞ」を歌うよう求められることから言って、おそらく単純な聴き手の位置を想定されていないのだろうと思う。多分自己改革の旅はいつだって孤独で当人以外は宣誓を聞くことしかできないのだけれど、コンサートで歌っているとき私はいつも「この宣誓が会場の外にまで聞こえたらいいのに」て考えていた。完全に身内気分だった。誰に何と言われようとNEWSのファンであることを一切引かないし一切負けない、そんな気持ちだった。

「NEVERLAND」というテーマパークを旅しながら、我々は自己改革の予行練習をする。丁度子供が御伽噺で育ってから社会に出ていくように。テーマパークの内外を隔てる扉をを開くとき、一方では御伽噺の世界での旅が始まって終わり、他方では現実を旅にする旅が始まって終わる。

「あやめ」に触れた手前書いておくと、この曲のテーマはご本人が述べているように*6「理想郷」「多様性」辺りをキーワードに考えて、心の奥底にある、多様性ある愛溢れる理想郷を信じて歩みを止めない……ということだと思うのですが、「♪紙で切れた指先のように 伝わらない痛みを忘れないように」「♪世界は 心の奥底にある」とあるように、多様性を認めるって他者は自分と違うということ、究極的にはみな孤独(だからこそ愛し合うのだ)ということ。だから扉を開ける=旅を始めるということが、ここでは「理想郷を諦めない」という形で、同じ孤独を伴って呼応しているのでは……という解釈を提案してみたい。

 

さて、旅に深く関わってくるのが汽車のモチーフである。

言わずもがなオープニングでは汽車が、蒸気を吐き出しながら一列になって、メインステージから花道へと進む。エンディングでは「流れ星」で汽車がメインステージに帰って行く。直球に銀河鉄道999……。ネバーランドでは汽車で旅をするのだ。セットとしてはもう1ヶ所、終盤汽車型と馬車型のスタトロが登場する。ZIPで「パレード」を意識した演出だと説明されていたが、NEWSはネバーランドのキャストであると同時に旅人(主人公)でもあるという性質を良く表していると思う。

そしてここでは勿論、汽車が出てくる楽曲「ORIHIME」「ミステリア」について。

もしかして私、汽車のこと全然注目してなくない?ということに気付いてからは、「ミステリア」が気になって仕方がなかった。アルバムの中で聴いても、きらきらしいラブソングの中でこの楽曲は異彩を放っていて、一曲くらい入っているダークで激しい雰囲気のアレなのかなと思いつつどうにも置き場所に困っていた。

それが何となく腑に落ちたのが、今月の少プレである。昨年のQUARTETTOメドレーは「QUARTETTO」「Wonder」という選曲でまあ2曲で代表させるならそうなるよねって感じだったので、今年も「NEVERLAND」と何か、「BLACK FIRE」とかそれこそ「ORIHIME」かなという予想を立てていた。そこでまさかの「NEVERLAND」選曲漏れ。「ミステリア」「ORIHIME」2曲だけだと、どうにも全体の輪郭を掴みかねるというか、確かに良い曲なんだけれども必然性が良く分からなかった。しかしプレミアムショーで、コンサートでは詳細に見えていなかった「ミステリア」の振付を見てぴんと来るものがあった。Jr.が影のような動きでめちゃめちゃ「♪アイツは俺の化身か」を表現しているのである。

「ミステリア」をちゃんと読んでみよう。まず汽車が登場するのがAメロの部分。

「♪時計さえも眠る夜に 汽車に乗り込む ツアーの客はひとりだけ 欲望の旅」

Bメロで車窓から見える怪しくも美しい世界に魅入られ、サビで自分の中に潜む狂気と対峙する。大サビは「♪地下室(ジブン)の 奥の方に 潜む 自由の化身か」で、おそらくこの主人公は抑圧されている。地下室と書いてジブンと読ませるくらいなのだからそもそも自我は抑圧されていて、更にその奥の方に、これまでの自分からしてみると狂気と思われるような衝動でもって自由を求め孤独に暴れるMr.モンスターがいるわけだ。現状を打破したいという衝動に、身を任せることへの期待と恐怖。それを「欲望」と表現したのがミソだが、旅に付き纏うにふさわしい怪物である。そしてやはり、孤独に自己変革を欲求するという意味での旅を描いた楽曲だと言えそうだ。

しかしこの「もう一人の自分」というアイデア、実は最初にパンフレットの鏡のグラビアを連想した。古来より鏡は異界に繋がっているとされ、鏡を使ったファンタジー小説も多い。この合わせ鏡のグラビアも、普段見慣れているのとは対称の顔で映るメンバーに「ミステリア」のMr.モンスターを重ねると同時に、NEVERLANDは鏡の中の世界なのではと思わされた。鏡の中の世界、すなわち欲望の世界である。

コンサートでは、ドーム追加曲の「BYAKUYA」と「さくらガール」が後に続いた。月を背景に影が蠢き、「孤独/希望の化身」という言い回しも通じるものがある「BYAKUYA」に、「♪流れてゆくサクラの雪」「♪零れてゆくサクラの影」がそのままな「さくらガール」。忘れていたけれどこれどちらもラブソングである。

対して「ORIHIME」を読んでみると、汽車が登場するのはサビの部分。

「♪消えることない約束が 僕らの 999」

言わずもがな銀河鉄道999。約束が遠い星となった初恋の人と僕とを繋いでくれる、ということだろう。直接的に旅のイメージは希薄だが、いつか届くと信じて手を伸ばし続ける行為に汽車のモチーフを用いるという意味で、ラブソングと応援歌を橋渡しする効果をもたらした楽曲だったと思う。「ミステリア」を「BYAKUYA」「さくらガール」が接続したように。

コンサートでの演出も凄く良かった!そんなこと言い出したらリフターが神ってところからになってしまうけれど、とにかく花道を天の川にしてしまうのは非常に幻想的で素敵だった。リフターに乗るメンバーと花道で踊るJr.のバランスが絶妙で、Jr.がバックなわけでもメインなわけでもなく良い感じに視界に入ってくるんですよね。QUARTETTOの慶ちゃんソロ「愛のエレジー」並みの花道の有効活用。あとまっすーがね、リフターの上からJr.たちの方を覗き込んでいるのが凄いかっこよかったね……。メインステ使う時間がそもそも少ないんだろうけれど、何というか360度見せるのが上手いな~~~。バクステが丸いのも凄いよ。フルスイングは丸いステージで円になって歌ってほしいし、ポコポンペコーリャも10周年コンのときみたいで可愛くって。あと手越ソロ「I'm coming」がセンステで行われたのも最高でした。ああいう大道具使う演出大体メインステでやるけど、衣装とベッドと照明だけで2時間、みたいな演劇を見ているような迫力があってグッド。間奏の照明含め大変好みの演出だったんですが、ここのところどシンプルが続いていただけにそう思うのか知らん。

そして(笑)、ここで大きな問題になってくるのが「星の旅人たち」でしょう。終わりのない永遠に求める対象であり続ける「星」を恋愛で語るなら「ORIHIME」、夢に読み替えるなら「星の旅人たち」……だと思うんだけどなぜセトリ落ちしたんだ!「流れ星」と被ってきちゃうって辺りなんだろうけれど、別にいいじゃん皆星の曲好きだよ!

銀河を駆け巡る汽車に乗って

どこまでも続くレール辿って

輝く星 その光をけして見失わないで

流れ星 願い続けるよりも

その願いこの手でつかみたいよ

叶わないものはないと 信じているこの瞬間

終わりなき journey to the star

「流れ星」が旅と明言していなのに対して、こちらはサビを引用しただけでもう「汽車」「journey」といったフレーズが。ある意味くど過ぎるのかも知れない……「星の旅人たち」が名曲過ぎて、1曲入れると3曲くらい食っちゃう問題児なのかも知れない。あと星色が強くて、ネバーランドのテーマ性が半減してしまう扱いにくさもありそう。

結論、「ミステリア」「ORIHIME」メドレーは、汽車によるネバーランドの旅という側面にクローズアップした、アクロバティックな選曲だったのではないか。結果としてテーマパーク性、ファンタジー性は抜け落ちたものの、ある意味NEVERLANDの本質を突いているように思う。

 

 

しかし面白いコンサートだったなと改めて。Whiteのようにコンセプチュアルに振り切ると作品としての独立性が高くなるので、ある意味ファン以外にも見やすいものができる、と予想していた。実際NEVERLANDも概ねそういうものに仕上がっていた。それがおそらく「U R not alone」をどう取るかが分水嶺となって、好悪が決まるのではないかという印象である。

入れられなかったんだけれど超好きなところ(東京初日)、「サマラバ」の振付!めっちゃ可愛いので各所にリクエスト送っとこうと思います。勿論「D.T.F」!「EMMA」衣装のぺたぺたした靴が好きなんですが、そのままぺたぺた踊ってて最高でした。衣装も可愛かったね~~~シゲアキがフード被ってきたときはどうしようかと思った!「Brightest」のレーザー、メインステでやる意味があって良かったし、コヤテゴの裾が翻ってるのが綺麗だった……「恋のABO」以降のもふもふのコートもお騒がせセレブみが凄くて可愛い……。「恋を知らない君へ」は毎度のことながら神様にお願いしている美少女のようだし、「Silent Love」のラップのとき半透明でスクリーンに映るのがかっこよかったね、ダンスも余韻が残る感じでさ……あとサングラスはほんと意味分からない。初めて美恋魂見たとき、アイドルってサングラス許されるの!?てカルチャーショックだったんですが、好い加減調教されてきたのを感じる。サングラスはかっこいいもの。

それと今回特異だったのが、開演前の演出である。センステに布がかかっていて巨大な鍵が回転しており、会場には「N」「E」「V」「E」「R」(以下略)の文字の入った巨大なバルーンが吊るされていて。メインステの脇にはうねる木のセットがあったのだが、これらはどれも開演後脇に引っ込んでしまうのである(バルーンは東京公演ではスタトロの後ろについてパレードしていたけれど)。開演前は勿論閉演後、夢だけど夢じゃなかった!!!て幸せだった。

 

さて、仙台から2ヶ月、ドームで「サマラバ」と「渚のお姉サマー」が増えていたので一気に夏っぽくなり、噴水演出が爽やかで季節の流れを感じている。去年の今頃は「時をかける少女」の話をしていたんだったけれど、ということはそう、そろそろ新曲の季節でないか?

次はどんな楽曲で私をNEVERLAND送りにするのだろうか、楽しみ。

*1:シゲアキのクラウド 2017年3月28日更新分

*2:私事だが、私は浪人中NEWSに出会った。行き止まりの道で立ち往生して、試験の後のビジョンが全くなくて、カレンダーは2月で終わっていてその先はどうなるのだろう、死んでるのかな?て感覚だったところに、「愛言葉」の「♪君とみる これからの未来は」というフレーズが聴こえてきた瞬間、あっ未来ってあるんだな、今それを知るためにこのグループを好きになったんだと悟ったのだ。それこそが希望だったのだと思う。忘れもしない、冬期講習からの帰り、普段行かない千葉方面からのガラガラの夜の電車の中で、海が見えた。

*3:一番儀式めいたものを感じたのは、「チュムチュム」で「♪アーアイヤーアーアーアイヤーチュムチュムアッチャッチャ!」を振られたときだけれど

*4:シゲアキのクラウド 2017年3月22日更新分

*5:GReeeeN「UR not Alone!」に込められたメッセージ - TOKYO FM+

*6:シゲアキのクラウド 2017年4月7日更新分

お買いもの中毒な私!2016 地獄篇

年内に書きたかったのだけれど今ですよ、2016年ジャニーズ関連で買ってよかったものの話!主にNEWS担が偶然出会ってノックアウトされた、他GのCDや円盤や雑誌企画について書きます。迷ってやっぱり買えばよかったな~と思っているもの、めちゃくちゃ楽しみにしていたジャニーズ楽曲大賞さんのベストバイ部門を見て検討しているものについても書きます。頑張って買います。とりあえず今一番気になっているのはSexy Zoneのサマパラ円盤ですが、度重なるチケ業務で瀕死なのでちょっと先になりそう……(吐血)。

あと2016て書いたけど、2017年発売のものも少し入っていますお許しください。

以下、多分に備忘録的です。あと所詮学生バイトの経済力なので網羅的ではないです。

CD・円盤編

初めにCDと円盤に関してはほんと、全部良かったので全部言います(笑)。

(NEWSについては結局全形態買ってしまってどれも良さがあるよね~なので割愛。)

まずはベストアルバムがいっぱい出ましたね!

  • KAT-TUN 10TH ANNIVERSARY BEST "10Ks!"
  • Sexy Zone 5th Anniversary Best
  • SMAP 25 YEARS(同時期にClip! Smap!も発売)
  • (年明けてますが)Ballad Selection (KinKi Kids)

何分ジャニーズまだまだ勉強すべきことが山積みの身としては非常にありがたい存在でした。特にSMAP50曲も入っているんだもの。あとBallad Selectionも年末友人に誘われてコンサートに行った直後のことで、あの曲何に入ってるのかな?と思っていたいくつかのバラードがさっと手に入ったので商売上手ですね……。*1

10Ks!はまあ言うてシングル曲は全部知ってるしな~と思っていたんですが、期間限定盤2には全シングルのmusic clipが収録されているんですよ!衣装一つとってもゴージャスで、炎とか都市とかなんか凄い影とかてんこ盛りで、いつもキメッキメの世界観を提供してくれるKAT-TUNのmusic clipが26曲分……。クオリティが凄い。見る前は全部黒くてキラキラなんだろうなっていう漠然としたイメージだったけれど、アイデアが凄い。KAT-TUNて楽曲の方向性が結構明確だから、その路線をやり尽くしてくれそうなところが羨ましいです。格納庫も工場も廃墟も見れるなんてことないじゃん。アイドルの演出が色々見たいな~と思っている方には本当に良いと思います。

ちなみに私はビルにアイドルの顔が映る演出大好きなので*2「BIRTH」が好きです。でも普通に「Real Face」の説得力がやばくて驚いたし*3ダンスがはっきり入ってるclip*4も良いもの。

music clipがまとめて見られる、ということで言うとClip! Smap!は凄かった!

両A面を含む全シングル63曲のclipが入っているわけでそれだけでも凄いんですが、コンサート映像等々色んなところから収録されていてまた時間の重なりを感じる……。デビューイベントから始まり、4曲目(「負けるなBaby!~Never give up」)で2015年のコンサート映像に飛ぶっていう。SMAP 25 YEARS(初回盤)に封入されていた素敵な質感の年表もそうだけど、凝り方から伝わってくる愛。仕事が丁寧。一番古いclipが「正義の味方はあてにならない」(1991)になるんですが、もうこの頃の映像ってだけで興味深かったりして、SMAPと平成を重ね合わせる言説もありましたけど、時代を概観している感がやばい。

Sexy Zoneベストは散々言われていることだとは思うけれど、とにかく装丁が良かった!

通常盤はデビューシングル「Sexy Zone」とデザインを揃え、初回盤Aは盤面に5色の薔薇が舞い、初回盤Bでは5本の赤い薔薇が横たわり、分かりやすくやってほしいことを全部やってくれている……。特典も、初回盤Aに全music clipと5年を振り返るトーク、初回盤Bにあの!絶対無敵のSexy Zone CHANNNELが!!!*5しかも最新ソロ曲も入ってるぞ!きっちり差別化しつつ、金欠の若者でもマストバイだとわかる手厚さで殴る姿勢……結局全部欲しくなっちゃう!大正解!

 

と、いうわけで特に下半期NEWSの活動が下火だったため色々手を出していました。

Sexy ZoneではSexyエプロン対決(英語で出されたお題を推理して料理する企画)欲しさに「よびすて」初回盤Bも買いましたね……。最高でした。セクチャンにはまらない人類なんていないことを考えると、これもまた胸を張っておすすめできます。ちなみに限定カップリング曲は「シャンデリア・アベニュー」で、ポップで楽しくてキラキラしている、100点の楽曲です!

あとジャケ写を見ているだけでも楽しいものですが、「薔薇と太陽」(KinKi KIds)はあまりにどストライク過ぎて衝動買いしました。いや楽曲が素敵なのは知っていたんですけど、CDショップで並んでいて、music clipも流れていて、もーこれは間違いなかった。頽廃的。最高の夏です。夏の曲と言えば爽やかかワンナイトラブだったので忘れていたけど、そもそも夏はクーラーの効いた室内で徹夜で長編小説っていう生活の人間にはこちらの方が性に合っていました。clipの方はですね、普通のバージョンプラス、それぞれにフォーカスしたバージョンも収録されているんですが、概ねパフォーマンスが中心の作りです。セットがあるとは言え、それだけであの圧倒的な雰囲気が出るんだからやばい。何なら歌番組の際にも毎回やられていた。

 

さて、さっきさらっと書いてしまったのですが、実は年末のKinKi Kidsドームコンサートに行きました。それまで高い歌唱力で歌い上げられるエモい曲と豪奢で繊細な巨大セットに圧倒される……というイメージを持っていまして、それは確かにそうなんですけど、想像よりエンターテインメント的だったのが衝撃だったんです。多分今回のアルバムのカラーであるとか、ソロコーナーであるとかも原因だと思うんですが、「愛のかたまり」とか「スワンソング」みたいな所謂エモい曲がむしろ大衆的、もっと言えばサービスに聴こえたというか(実際愛のかたまりは一応アンコールでしたし)、音楽的な挑戦を初めとした面白さの追求がこんなにあるなんて知らなかったというか……。私が言うのもアレですけど、とりあえず最新「N」アルバムを聴いてみて!

そんな経緯があって、気になっていた「KOICHI DOMOTO LIVE TOUR 2015 Spiral」を観ました。これがほんっと良い買い物でしたよ!私の2016年のベストバイ部門1位実はこれです。

この20周年のコンサートでは久し振りにソロコーナーを設けたそうで、光一さんがダンス、剛さんがファンクミュージックとソロワークを見せて、からの「薔薇と太陽」で融合するという流れ。光一さんと言えばSHOCKで、正直楽曲は微塵も知らなかったんですが凄い楽しかったんです。*6もっと古風な感じというか、いかにもミュージカル的なものを想像していたんですが、めちゃくちゃ今風……かは分からないですけど最新のクオリティのエンターテイメントで、ジャニーズの伝統を全部超アップグレードしたらこうなるって感じなのかも。

そのコンサートでのコーナーもSpiralを本当にぎゅっと紹介したみたいな感じだったんですが、Spiral、一緒に盛り上がる系のコンサートじゃない分入りやすいんじゃないかと思いますね。全曲魅せる工夫が全力で凝らしてあって……その世界に入るというか、ショーのイメージ。そしてメインのダンスもハイカロリーでそれだけでも満足できたんですが、演出の凝り方が尋常ではない。小道具もどんどん使うし、歌い上げる楽曲に関しても驚きの連続で、見て驚いてほしいのであんまり書きたくないんですけど、ある花道の演出なんて素晴らしくて涙出ました……。衣装等の世界観もゴリゴリに固められているので、一度再生したら止め時を失うタイプの円盤です。NEWSで無理矢理例えるなら、ずっとWhiteツアーの冬メドレーみたいな感じ。光一さんの倒れそうになるほど本気のパフォーマンス、引き込まれないわけがない。

中でも照明がとにかく凄い!と聞いていて、実際コンサートの際もなんというか次元が一つ多くない?という密度に本当に感動したんですが、このSpiralは照明がそのままセットになっているっていうところから始まる。メインステージ上部に螺旋状の照明セットがあって、うまく説明できないんですが物凄い複雑な動きをするんです……。生きてるのかなって感じなんです!ハコが小さい分立体的な印象で、これ実際入って見上げたら神々し過ぎるでしょうね……。コンサートで天井の方だったのでレーザー等よく見えてとっても楽しかったのと、そこからの眺めって円盤見ているときには全部は分からないんだろうなとよく分かったんですが、この円盤はかなりうまく収めてくれていると思う。光一さんも関与していらっしゃるそうですもんね。そしてJEへの感謝しかない。見てみたらリリースまで10ヶ月くらいかかっているのでやっぱりか……て感じですけど、クオリティに関してはめっちゃ信頼できる。ありがとう。

だから絶対!絶対間違いない作品なので是非見てください!ドキュメンタリーが入っているので初回盤買ったんですが、通常盤にはこれまでのmusic clipが入っていまして凄く悩みました……。

ジャケ写で気になっているものとしては、一番はTOKIOですね~!「fragile」を見たときはアラフォーになってもこんなドル誌みたいなことしてくれるんだ!?ていうドリームを感じたし、「愛!wanna be with you…」初回限定盤のケンカジャケットは、ジャケ写から溢れてくるエネルギー、わくわく感が凄い(笑)。嵐のアルバム「Are You Happy?」も自撮りってことで大成功ですよ、まずメンバーの顔がめちゃくちゃ楽しく可愛く写ってる!期待しちゃう!あとはHey! Say! JUMPで「真剣サンシャイン」!初回限定盤1・2が巨大かき氷の周りにメンバーがたたずんだり盛られたりしている構図で、大人数の良さが出てる。HSJのジャケ写って3×3とかヒキで並べたりとか、9人の配置に苦労している印象が凄いけど、可愛い子山盛りです!ハイ!!!ていうグループのイメージにも合っていて好きです。それから「道は手ずから夢の花」初回盤AのどアップになったKinKi Kidsのお二人は、綺麗な二重のラインに吸い込まれそう……。ジャニーズの目元のアップってそれだけでご飯食べられる、いやティータイムできる。

以上CD・円盤編でした~

 

長くなりそうなので雑誌編は分割したいんですが、その前に番外編・コンサートグッズ編を書いておきたいと思います!

コンサートグッズ編

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さて、おそらくコンサートグッズで最低限欲しいものと言えばペンライトとパンフレットだと思うんですね。ジャニーズペンライト事情はちょっと覗いただけでも中々ペンライト……???てことになっているわけですが、私が今年買った中だとNEWSのト音記号型(画像中央 出っ張っているところに人差し指を引っかけると持ちやすい!)、A.B.C-Zの中にチケットが入れられるペンライト(画像手前)はかなり特殊だったのではないかと思われます*7。それからカッコ良過ぎて、その時点ではチケット当たってもいなかったのに買ってしまったのがKinKi Kidsのアリーナツアーペンライト(画像奥)*8。ツアーロゴが立体的に造形されていて、これがまずシビれるデザインなんですよね~。あとはやっぱりHSJの仮面ペンラが凄い楽しそう。

パンフレットだとNEWSのものは比較的シンプルな作りでしたが、アルバム曲への各人コメントがしっかり載っていたのがありがたかったです。あとはオルゴール(画像参照)とかカレンダーとか買いました。カレンダーめっちゃ良いですね。中身というより存在が良い。私は机周りには既に別のカレンダーを吊るしていたので、これは部屋のドアの裏に吊るしているんですが、部屋出る前に自然とテンション上がってもーQOL爆上がりなので本当に大事だなと実感しております。今年もあるといいな!オルゴールは箱に入れたままです。でもいいの思い出ってそういうもの!偶に開けると可愛過ぎて長い溜息をついてしまいます。それからあれ、バンダナ。バックの持ち手にぐるぐるしようかな~と思ってたんですけど、痛むのが怖くてまだ袋から出していません。

またかい!なんですが、KinKi Kidsドームコンではグッズも結構買ってしまいましてね、なぜかというとパンフレット(アリーナツアー時初売のもの 画像参照)諸々がレスリー・キー撮影だったんです……。美。ファビュラスマックス。高級ブランドのパンフみたいでしたよ。そのまま引き伸ばされて銀座のショーウィンドウを飾れる。ちなみに諸々っていうのはですね、とりあえずTシャツを買いました。お二人の手が絡みあっているデザインで(アリーナツアーパンフの表紙と同柄)、モノクロでカッコいいので堂々と普段着にさせていただきたいと思います。We are KinKi Kidsとか書いてあった気がしますが気にしません。24時間テレビのニナミカデザインとはいえイマイチ形がカッコよくないTシャツで大学に通った女なので大丈夫です。あとこれは写真とは関係ないんですが、バックもツアーロゴが刺繍されているだけのトートバックでシンプル可愛いので使っていまして、大晦日カウコンのうちわを買ってから友人宅の年越し会へ急ぐ道中コンビニへ寄ったところ、店員さんと「それKinKi Kidsのバックですよね、私も昔好きだったんです、丁度今頃紅白出てますよね~」という会話が発生しました。ジャニヲタの人口は桁が違うと知ってはいたけれど、思いがけない遭遇は初めてのことだったので改めて国民的度に慄いた。

それとまたカレンダーを買ってしまった……。パンフとは違ったシチュエーションで、モノクロのお二人の写真の中花だけが色付いている、ていうシリーズで、これは毎月めくるべきでしょう、日々に彩が添えられてしまう。なお確か更にSexy Zoneのスクールカレンダーも?予約している気が?……どうしたら良いんでしょうね、狭い部屋にカレンダーが4つ……。

知ったときには申込がとうに終わっていたSexy Zoneのウェルセクツアーでは、メモ帳がスーパー可愛かった……!縁にメンバーのご尊顔がと文字が散っているデザインなんですが、Twitterで関係相関図を書き込んでいる天才を観測してめっちゃ笑いました。こういう軽率な文具欲しい。少女漫画雑誌のおまけみたいなノリのグッズ欲しい。欲しいけど中高生がメインターゲットじゃないと出ない!このメモ帳で手紙を書き合うような小学生になりたかった!*9大丈夫、来世ではセクガルになるから~~~

あ、あとパンフで言うと年始のジャニーズWESTのコンサート・なうぇすとのパンフが良かった。正直ロゴが好みじゃなくてあんま考えずに買って積んでたんですが、めっちゃイイ。メンバーの体のあちこちの数値やらが書き込まれたページが一番話題になっていた気がするんですが、私最初の方のなんか夏っぽいとこが好きですね。ファッションブランドのリゾート系コレクションの宣伝って感じで。あと後半メンバーそれぞれの語るページがあるんですが、ここのデザインがNYRONて感じで流石過ぎる。それからNEWSの最近のパンフ見てもフォントがデザイン性高くて楽しいけど、さっきの数値が書き込まれたのの次が一問一答のページ、ここのフォントが一問毎にばらっばらで可愛い。コンサートパンフのフォント特定ブログとかめっちゃ読みたいんですけど……。

総じてジャニーズとか例えばCDのジャケ写とか、死ぬほどダサいと思ったことはないけど息を呑むほどシャレてると思ったことはなくて、だけどパンフは皆マジでデザインの力を感じたので頑張ってもらいたいです。見れてないものもいっぱいあるので何とかチェックしたいです。

 

換言すると直接事務所に金を落とすなら編・完、次回に続く。

*1:全曲リマスタリングしていて、その点も満足度高いらしいですよ

*2:だから「チェリッシュ」も好き

*3:特に2番のスタジオに入る演出が、当時既に出来上がっていたんだなって思わされた

*4:「RUN FOR YOU」とか「KISS KISS KISS」とか

*5:2014年くらいに放送されたSexy Zoneの冠バラエティ。頭のおかしい年上組、年相応に楽しむ勝利くん、これでキャラが固まったと話す天然の聡ちゃん、まだまだ甘えたいマリウス、そんなメンバーの姿が楽しめる天才的な企画の揃ったセクガル量産機。打率十割。

*6:剛さんのコーナーは音楽に身を任せて一体となるって感じでまた楽しかった

*7:これも書くと長くなるし今更なんですが、A.B.C-Zのコンサートめちゃくちゃ良かったです。フライングとかダンスも盛り沢山だし、駅舎のセットを活かした演出も良かった~特に五関くんのソロがやばかった。ジャンプSQ.て感じの世界観で。

*8:ドームのものは赤青ではなく金銀で彩色されていた。光る色もアリーナのは赤青、ドームのは白のみ

*9:てか時をかけられるなら小学生の私にはまずなんで「野ブタ。をプロデュース」すら見なかったんじゃボケ!と説教する必要があるんですけどね。同級生のミーハー女子たちの「亀梨くんと赤西くんどっちが好き?」「私は山P派かな~」て会話を聞き流している場合じゃない。青い鳥文庫を読んでいる場合じゃない(好きだけど)。

Life with QUARTETTO

寒い~~~~~

先日NEWS LIVE TOUR 2016 QUARTETTOのDVD&Blu-rayが発売されましたね!

悩んでいる方も後悔はさせない!今すぐCDショップにGO! 

 

今回の仕様は初回盤と通常盤の2種!どちらも6/12 東京ドームでの千秋楽公演を収録!

初回盤にはなんとアリーナオーラスの広島公演がまるっと!

通常盤にはドキュメンタリーがたっぷりと!

どちらにせよNEWSの素敵さ・楽しさ・可愛さ・カッコよさ・etc.が余すことなく楽しめる必携の1枚!或いは2枚!!!

でもまだ広島公演見れてないんだ~~~私は丁度この東京公演に入ったんですけど、まずそれ見て反芻してドキュメンタリー見てってところでとりあえず力尽きた。

と、いうことで通常盤感想です。 

 

Theme of "QUARTETTO"

QUARTETTO【初回盤】(DVD付)

QUARTETTO【初回盤】(DVD付)

 

初めに、QUARTETTO QUARTETTO言ってるけど、このコンサートってアルバム「QUARTETTO」による部分がとても大きいと思うの。Whiteも勿論アルバムの世界観を引き継いでいたんだけれど、或いはそれ以上に、というか……。そもそもまずQUARTETTOが凄いと思うのは、テーマが凄く当たり前で確立しにくいようなものなのに、全くブレてないこと。

例えばWhiteの際は物語的な設定があって、白っていうテーマがあったわけだけれど、今回の「4人で奏でる」てそりゃいつもそうだろってことではあるんですよね。だからこそフィーチャーしにくい気はするんだけど、最強のテーマだったんだなあって。

アルバムのmusic clip見ただけだとまだピンと来てなかったんですよね。楽曲も好き系統だったけどしっくりき過ぎてて、トラック11「Departure」なんて初めて聴いたときでさえ感想は、これは「もしもNEWSがアイドルアニメだったら」で1億回2期opにした曲ですね~~~だったさ!よくよく考えたらそれは「Weather NEWS」だった。割と似ている。

そんなコンセプトでしたが、コンサートで威力を発揮した。

特に好きなのが、MC後の「Theme of "QUARTETTO"」!

アルバムのmusic clipは

①メンバーがそれぞれ奏でる音が一つの集合体になっていく

②集まって輪になって激しく踊る 

の2パートから成っているんですが、コンサートではopで①の映像、MC後ラフな曲から壮大な曲へ切り替わるときに②をやってくれるんですね。デニムにTシャツな衣装で直前までMCやって「愛言葉」歌ってにこにこ和やかにしていた人たちが、同じ格好のまま激しく踊り出すっていう。

なんか最近NEWS、っていうかそれぞれが二重三重に好きなんだ。アイドル(演者)として好き、コンサートを作る人として好き、人として好き、みたいな。セルフプロデュースの割合が高いグループなんだろうと思いますが、プロデュースされる人もしている人もされた人もどの段階も好きって感じ。

Theme of "QUARTETTO"て万能で、NEWSそのものだから、どんな格好でも踊れるしその後どんな曲でも出せる。けど半分華やかなアイドルで半分仕事人っていうあり方がよく出てるから、ラフな格好で踊っても様になるのも、その後四銃士みたいな世界観を作り込んだ曲を導入するっていうのも正し過ぎて泣いた……。もはやギャップという概念は死んだ。連続値を見ていたい。

Whiteの「白」は物語性の強さもあり、アルバムでの完結度・コンサートでの完結度がそれぞれ非常に高かった印象があって、そこが作品として芸術的で良いって感じだと思うんですけど、そこからだとQUARTETTOは良い意味で開けてて素敵だ。勿論大変豪華で非日常でありながら、どこかニュートラル。「素」「等身大」「ありのまま」みたいな言葉が要らないくらい、おしゃれで楽しい日常の中のコンサート/アイドルだった。(Whiteはだからアルバムからコンサートに“発展”してるんだけど、QUARTETTOは同じことを違う方向から見ている感じがする。)

このコンサートの中だと、蛍光イエローの衣装について増田さんは以下のように述べていて、*1

NEWSって、『チュムチュム』とか『KAGUYA』とか、1曲ずつ着替えなきゃいけないようなパンチの効いた曲がたくさんあるでしょ。この衣装は、メンバーからの「そういう曲を総括できる衣装がほしい」っていうオファーを受けて考えた1着なんだ。

このパートを観ているときって、個人的体験としては疲れていてウォークマンで強い曲だけ飛ばして聴いてるときの感覚に近い。じっくり聴こうっていうタームじゃなくて、とにかく強い曲聴きたいとき。雑多な楽曲群が雑多なまま提供されたというか。四銃士にしても、日常過ごしてて今日はどっぷり映画観に行きたいとか、帰ったら徹夜であのDVD一気見するぞとか、気合の入った気分のときがあって、オケパートはそんな気分で聴きたい曲なんですよね。あの幕がある意味ってそういうことだと思うんですよ。普段の楽曲への親しみ方がコンサートで再現されるっていうの、コンサート以外でも沢山活動があったからこそできるのかも知れないし、多分後々見返すと全部込みで味わえて楽しいんだろうな~と思った!

さんざ語られた「NEWSらしさ」「王道」「今のNEWS」をプロデュースして、その結果(狙ったわけじゃないだろうけど)観る人が今NEWSの音楽を聴くように観た、というのは目論見が成功したってことなんじゃないかな。

あと、7/20放送の少プレのQUARTETTOメドレーは今度は完結度が高い作品としてパッケージされていて、「4人で奏でる」はあれで補完された感がある。

 

Documentary of QUARTETTO

広義の 「4人で奏でる」はパフォーマンス含めそれぞれの得意分野を担当しながら4人でコンサートを作り上げるってことだ。

それがメタ的にコンサート内部に落とし込まれている、「4人で奏でるNEWS」までもが読み取れるところが好きだって話をしてきたけれど、「『4人で奏でるNEWS』をどう4人で奏でたのか」が見れるのがこのドキュメンタリーである。

凄く好きな点として、メンバーAのパートの中に「メンバーAの仕事を見たメンバーB」が挿入されているのがにくい!慶ちゃんのパートが一番顕著で、「なんかね、各々スタッフさんのところに行くのよ」で他の3人の様子が映ったり、ツアーで楽しみにしていることは「他のメンバーの担当している部分」という答え。

衣装付通しリハやアリーナオーラスといったポイントの映像は敢えて共通させて、その過程がそれぞれ違う……んだけどお互い「なんかやってる」感がうかがえる、それを見ているとこっちまでわくわくしてしまう。シゲアキのパートで手越のコメントがあったり、慶ちゃんへのドッキリとドッキリの相談が別の視点から見れたり、I・ZA・NA・I・ZU・KIの衣装への反応だったり、それぞれがそれぞれの仕事をしている、+それぞれの仕事がグループに還元されていくところを追っているのが4つに分けた意味があって素敵だった。

本編でも似たようなことは思って、なんか編集が細かいな~と初見で感じたんですけど、歌割担当していないメンバーを映していることが結構ある!それがファンサ曲なら、或いは表情を映したいバラードならあったかも知れないけれど、そうでなくても歌っているメンバーA→口ずさんでいるメンバーB→歌っているメンバーAみたいに、曲に沿いつつも4人の様子が逃さず入っている……。なんか信頼感が感じられて好き。

私「渚のお姉サマー」のAメロの歌割担当していないメンバーが後ろ向きで踊る振付が大好きなんですけど、同じくあれも適度な距離感というか、信頼感のある個人プレイというか、つまりはNEWSらしいところが良いんだろうな。

それからドキュメンタリーを見て初めて、会場に行ってからの作業の多さに驚いた!

各会場での調整、というよりもコンサート自体が磨かれていく様子、それに今回収録されたアリーナ公演からドームへの変化についてしっかり密着してくれて、各公演の様子もちゃんと意味ある選び方がなされているなんて、ドキュメンタリーとしての完成度が高い。*2噂に違わずマジでプロフェッショナル 仕事の流儀じゃん……。(と思って公式HP見たら、前回の照明デザイナーさんの回面白そうで笑った)あとテゴマスが会場で調整する際、ハモだけになってるのが個人プレイ感あって高まりました。

ちなみに自担であるまっすーパートで特に「やべえ」と思ったのは照明部に呼ばれて一人会場に向かうとこで、「いや~これは積もるぞ」がスーパー好きです。

一番好きなのはスニーカーをアレンジしたとこかな!「靴が凄く可愛くなってる~!」て自分で言っちゃう気持ちね~~~!クリエイションが本当に好きなんだな~って何なら最大の泣きポイントだったよ。それに「靴履いたら(OK出すよ)、可愛い靴ー」てスタッフさんに言われているのも微笑ましいの極み。「洗っちゃうの?」も……。

スタッフさんと言えば、改良を重ね重くなった衣装に対する「また増えたの?」「でも、凄いカッコイイです」も良い。「重くないですか?」「でもカッコよくない?」「確かにカッコイイですね……」「しょうがないですね~」みたいなやり取りがあったかと思うと最高。

ちなみにI・ZA・NA・I・ZU・KIについては初見の衝撃ほんと忘れられないな~!

アリーナとかではなかったので、Blu-rayで見る色味・鮮明な模様の印象ではなくて、もっと淡い色で発光してる印象だったんですけど、とにかく「リアルに神か!?」て感じでした。白で顔が見えているときは千早振る神、照明が落ちて発光しているときは荒振る神、どっちにしろ神、などと口走った。基本NEWSは宗教スタンスだから。あれをやり遂げたのは本当になんていうか……おめでとうだよ。

今のNEWSにNEWS自身が期待していることが、ドキュメンタリー通して何より伝わってきたのが素敵でした。慶ちゃんがライブとは「4人の攻撃」て表現するなんて、「僕も結構前のめりになっている」て言うなんて、ちょっと驚いた。

 

QUARTETTO

それからやっぱり「音」!「“歌”をちゃんと届けたい」*3初め、パンフレット等々で四重“奏”もまたテーマであると言及されてきたわけですが、円盤のメニュー画面の説得力凄い!!!音が大事にされてる!

「QUARTETTO」の演出も現場では気付けなかったけど、「♪燃え尽きるまで」の前のギュイ――――ン!に合わせてゲージが溜まって、「QUARTETTO」×4の後文字を点滅させるのなんて、円盤で収録してくれて本当に良かったポイント!「♪Wo o o o o」に合わせて丸く照明が広がるのも口に手を当てる振付と相まって大正解で、etc.どの曲についても楽曲の良さを活かす演出が円盤編集の段になっても徹底されている……。四銃士星をめざしては言うに及ばず、オルゴールの演出や、I・ZA・NA・I・ZU・KIやWonderもコンサート版の編集が演出の域を超えてアナザーバージョンとして聴けるし。Whiteまでもコンサートの空気感・リアリティが丁寧に閉じ込められているのが驚きの満足度の高さの秘密だったと思うのですが、今回は細かい編集というか音ハメがやばいので、そのクオリティが上がっただけでなく円盤で更に+αあった感。つまり楽曲主体のメディアミックス的な楽しみ方ができたのが凄く良かった。

それからNEWSは客席を映しがちだけど、今回の希望 〜Yell〜の編集は凄く良かったな。愛言葉のウェーブしかりマスとして映しきっていたのも良かったんだろうけれど、チャンカパーナの「カモン東京ドーム!」で一気にドーム遠景が映るのとか、演出として美しかった。

楽曲もそうだし、C&Rにしても、コンサートの空気感を思い起こさせるのってやっぱり視覚だけでなくて聴覚との相乗効果なんだな〜と感じました。

「『いい歌を聴けてよかった』って思ってもらえるものにしたいね」とシゲアキは言ったけれど、正直上手い下手は別にしたとしたって、結局生でコンサートを観る、ということを考えると音の占めるウエイトて実際大きいと思っていて、そこを大事に編集してくれたのはとても嬉しいことである。

 

散漫で極めて感覚的な文章になってしまいましたが、とりあえず以上円盤で感動したところでした!

総じて言うと、「やなこと忘れろよ――――!」て煽りだったり、NEWSのコンサート特別であると同時に身近な存在なんだけど、それをまた再確認してしまったという話です。「今のNEWS」を表現するってことはとても難しいし、分かりやすいテーマがあるときに比べてまとまりのない印象になりがちだけれど、私は凄く好きなコンサートだったな~と改めて思った。NEWSの(グループとして)良い意味で非コンセプチュアルなところが、未知数なところがぴったり嵌まっていた。

それから、コンサート本編のラストで使われた「ヒカリノシズク」の歌詞を初めて見たとき、「フルスイング」「CRY」の流れの中にあるんだけれど、もう「涙をそっと拭ってしまうような」になったんだ、と思ったのを覚えている。凄く前向きになっているなって。なんとなくこういう応援歌はもう出さないんじゃないかという予感があり、NEWS第2章が復活の物語だったとしたらそれはこの曲で幕を閉じたんじゃないかと感じていて、逆を言えば回復しなければ歌えなかったような曲だと思うんですね。最後にヒカリノシズクがあって良かった。これからどんどん活躍して過去の出来事が風化してもきっとNEWSはいつも日常の痛みに寄り添い続けてくれるんだろう、優しさをありがとう、と。予想はできたけれど、QUARTETTOがヒカリノシズクで終わるコンサートで良かったです。

多分に宗教的患者的でアレですが(笑)、とりあえず人生の色々を追いかけていこうと思った。明日からもまた。

*1:Myojo LIVE! 2016夏コン号 p62

*2:すっごい蛇足なんですが、シゲアキパートの真駒内セキスイハウスアイスアリーナ、オシャレ映画かと見紛う構図で好きです。

*3:パンフレットのシゲアキのコメント

異世界と異邦人

突然ですがモスクワに行ってきました。

楽しかったし、おたく的に色々考えたこともあったので自分用にまとめておきます。(NEWSの話も少しします。)

 

そもそもロシアという国に興味を持ったのは、TRANSITという雑誌のロシア特集号を手に取ったことと、予備校でロシア周りの文化を初めてしっかり習ったことがきっかけではあったんですが、それはマチュピチュに行ってみたい」「ピラミッドの麓でラクダに乗りたい」「オリエント急行に乗ってみたい(※廃止されました)的なロマンチックな人生の夢のひとつだったんですね。

www.transit.ne.jp

そもそもモスクワに限らずロシアというところはビザが必要だったり英語が通じないイメージがあったりで、旅行先としてはどマイナー。大きめの本屋さんで旅行書を探したんだけど、地球の歩き方」ともう1冊くらいしかなかったりした。

しかしやってみると全然できちゃうんですよね。しがない大学生であるところの私は夏休みのバイト代を注いだんですが、2泊4日モスクワのみとかならまあ行ける。モスクワの観光地ってそんなになくて豪華絢爛なのはサンクトペテルブルグなんですけどね。

とはいえ初めて友人と2人で行く海外旅行先として、面倒なのは事実。

一応私と友人は大学でロシア語を選択しているのでキリル文字を読むくらいはできるけれど、そうでなかったらまあ人生で行くことはなかった気がします。

なのになぜ行ったのかと言えば、それは現場があったから!!!

 

現場。この場合はフィギュアスケートのグランプリシリーズ第3戦ロステレコム杯のことを指す。

詳しくはユーリ!!! on ICEをご覧くださいって感じなんですが、シリーズは6戦個別の大会が行われた上で、上位6名がファイナルに出場することができるという形式。とにかくこの試合の良いところは男女シングル各12名、ペアとアイスダンスは各8組と非常にコンパクトな大会だということ!

同行してくれた友人はフィギュアに特別詳しいわけではなかったんですが、それでもお手軽に楽しめるんじゃないかな~と思って誘いました。

今回は、有名どころだけでも男子だと宇野昌磨選手や現世界王者のフェルナンデス選手、女子だとリプニツカヤ選手が出場していたんですが、6戦ともそのくらいの密度でトップ選手が見られるわけです。

そして私の推しラジオノワ選手!!!

ラジオノワ選手は1999年1月17日生まれの17歳!モスクワ出身!演技力を活かしたプログラムに長い手足、天真爛漫な笑顔が魅力の最高に素敵なスケーターなんですね!

ソチオリンピックには年齢制限で出られなかったんですが、エキシビションでこんなキュートなパフォーマンスを披露してくれたり、


Elena RADIONOVA in Sochi Exhibition

これも同じシーズン。カワイイ。


2013 GPF Elena Radionova EX ESP2

私が彼女を知ったのは丁度この2013-14シーズンのグランプリシリーズで、そっちはシニアの大会に出てるんですよね。その後3月の世界選手権ではジュニア女王となり、翌シーズンからシニア本格参戦。ソチ直前からロシアの女子シングルは戦国時代に突入したんですが、上位をキープしたまま現在に至る、というわけです。

そんな2013-14と2014-15のフリーのプログラムはこんな感じ。


Elena Radionova FS 2014 Worlds JUNIORS 1 PLACE


Elena Radionova - Japan Open 2014 LP

とにかく表情が良い……彼女は凄くアイドル性が高いと思うんですけど、推しが楽しそうにパフォーマンスしていたらこっちまで楽しくて幸せになってしまうし、それが好きでおたくやってるんでもう最高。

しかも特にエキシビションではエンターテイナーに徹してくれるという。アマチュアなのでこの言葉が適切なのかは分からないですけれど、所謂プロ意識が高い。先に挙げた当時14歳のゾンビプログラムを見たとき私は何より感心してしまったんですよね。

とにかく高難易度のジャンプを決めれば上に行ける現在において、そしてソチ前後はそんな方針の若い選手が続々登場してきたわけですが、彼女の魅力はざっくり言えばそのショーマンシップ。フィギュアスケートは競技でもあり表現の場でもあり、その比重は人それぞれだから、選手にしてもファンにしても皆がそれを重要視するべきだとは勿論全然考えていないけれど、推したくなる選手っていうのは私にとってはそうなんだなあ。

 

聖地巡礼はするべき

以下、旅行記でもないしスケヲタによる観戦レポでもないことにご留意ください。

ところで皆さんは推しの地元に行く」という興奮を味わわれたことはありますでしょうか。

私は初めてでした。

フライト中は「私は夜の東京の世界線、彼女は昼のモスクワの世界線、だんだん2つの世界線が交わっていく……交わるはずのない世界線が……運命…………」て感じで昇天したし、空港に着いて市内に向かう高速鉄道の中では彼氏に黙って家まで来ちゃった彼女みたいなどきどきで浮かれました。

もうどこを歩いても「きっとここ見たことあるんだろうなあ」という、推しと同じ世界観を共有できる喜びと共に自分が生まれ変わっていくのを感じるんですよね。

聖地巡礼と言っても良いかも知れない。

何しろモスクワって想像できます?テガミバチの世界でとんとんなファンタジー世界じゃないですか?そこに入るわけですよ。「空は繋がっている」とか軽く言っていてもロシアと日本じゃ時差があって、「今頃何してるのかな~」みたいな想像だって容易にできませんよ。でも繋がっていたんだよ推しの世界と私の世界が!

懸念される寒さについては、11月初旬のモスクワは昼0℃前後という感じなので、雪がぱらついているものの東京のMAX寒いときの格好をすれば大丈夫(手袋と帽子はあった方が良い)なんですが、一番苦労したのは町のスケールの違い。

これは私が東京育ちなのもあると思うんですが、道幅や街区のスケールが違うので、地下鉄は都心と同じくらいの間隔である感じなんですが、地図に従うと徒歩の部分で思ったより時間がかかったりするんですね。あと横断歩道が基本地下なので、渡りたいときに渡るとこがないとか。

初日夜、女子ショートがもう始まる時間に最寄り駅についた私たちは必死でスタジアムに向かうものの、地下通路の標識が出ているけれど光が一切見えないという深淵みたいなものに出くわし、中に入るか、入らなかったとしても道がもうない、と恐怖で爆笑しながらめっちゃ悩んだりした。(結局入らず車道の端を歩こうという結論を出したところ、分かりにくい歩道を発見して一安心したというオチ。)

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辿りついたスタジアムの入り口。メガスポルト・アリーナ!荷物検査を受けて中へ。

バ――――ン!

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試合中は全然写真を撮る余裕がなかったので、これは2日目の整氷時間に撮った写真。この座席カラフルで可愛いよお~~~

代々木と同じくらいのキャパらしいんですが、すり鉢状になっているのでもう少し近く感じた。まあ私はネットで「low row」と表示された席をポチったらなんと最前だったんですけどね。通し席だし初日途中から入るのめっちゃ申し訳なかった……。

1階最後列とかでも全然楽しめると思うし、当日券でも何とかなりそうだった。それだと数千円から入れます!

ポゴリラヤ選手(ロシア代表でこの大会優勝した)の演技が終わったところだったので超湧いていた。見たかった!その日の夜につべで見たけど!

6番滑走から観ることができた形になり、ラジオノワ選手が登場。えーん可愛い💢

ちなみにこの少し前に練習着のテストスケーティング動画があげられたんですが、もう事前知識なしで今シーズン初見。


Elena Radionova SP 2016 Rostelecom Cup

まず衣装が黒鳥の雛みたいでベリーキュート……って参考画像を貼ろうとして今知ったけど黒鳥の雛って黒くないんですね!?知らなかった!じゃあこの、オウサマクイナ……?の雛ってことにしておいてください!

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【カラスじゃない】カラスの赤ちゃんが可愛すぎる【続報あり】 けだまぶろぐ~インコ・鳥類のまとめブログ~

会場ではニットっぽく見えたんだけど、別にそういう生地ではない模様。

そして最初のポーズの時点で「うん?」ってなるよね。「なんかめっちゃ小悪魔可愛いっていうかあざとくない……?」と。

その確信めいた予想が的中する。後半混乱した。

秒数にすると2秒くらいなのに、ちょいちょいって腰振るところで曲調遅くなってもう永遠に感じて、可愛い→けどどうしよう→なんかこっちが恥ずかしいが無限にループして、脳内でビッグバンが起きて星が生まれて老いて星屑になってが無数に起きた。

だってオシャレカワイイくらいの路線を思って来てるじゃん。実際オシャレカワイイプログラムなんですけどね。軽率でごめん。でもこんな……こんなさ……そんなサービスしてもらっていいのかな……見ていいのかな……ていう感情……。いや彼女は自分の良さを審査員にアピールしているだけなんですけど、そんな一介の日本人が邪まな思いで来て良かったのかな、とか……。

ありがたかったです。

それからちょっとミスしたあと笑顔でリカバリーしたり(2:19あたり)、演技後のファンサが流石だったり(全身映ってないけど振りやってくれてるんですよ)、そんなところが大好き!!!

数年でどんどん成長して身のこなしが丁寧になって、今シーズンのステップの出来なんかとっても良いんだけど、結局マインドに惚れているところはある。ロシア語もっと勉強して雑誌とかインタビューとか自分で理解できるようになりたい……。

……とあっという間に初日は終わり、ホテルに戻ってKFCの唐揚げを貪って泥のように眠りました。帰りは女性客グループについて行けばめっちゃ安心。

 

2日目。

一応観光の予定も立てていたんですが、先に言っとくと40%くらいしか達成できなかった。

2日目女子フリーだけにしようかなと思っていたところ、同行者が男子フリーから見ていいよと言ってくれて入り時間が早まったこともあったんだけど、以下簡単に原因を。

  • クレムリン 行けた。けど武器庫は長蛇の列に並ぶ時間がなかった。翌日朝凸るつもりが、少し遅れたら朝一の部のチケットは売ってもらえなかった。
  • トレチャコフ美術館 長蛇の列に(ry

あと3日目にモスクワ国立サーカス観に行って、思ってたより1時間長くて飛行機に間に合わなそうとか、白鳥の湖のモデルになった池のある修道院をチラ見しようとして墓地を彷徨ったりとか。

欲張ったな~~~普通に考えて、「お昼込みでスカイツリーすみだ水族館行って、その後上野で2本展覧会見よう!2000から神宮で試合!」みたいなスケジュール立てないだろって話。何事も中途半端にしておくっていうのは“次回”に繋がって良いと言えば良いけど……。

あと私は正直モスクワにいるだけで、モスクワの世界にいるだけでとにかく満足だったんだけど、同行者への申し訳なさはある。本当にありがとう。

まあ観戦の予定さえなければ、地球の歩き方のおすすめ観光ルートに従って普通に達成できると思います。

難点を言えばお土産屋さんの類が全然ないことくらいかな。特に調べて別に行く予定がなければ、クレムリンのミュージアムショップに頼るのがおすすめです。 

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クレムリン近くの街並み。

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クレムリン外壁。雪も相まってクリスマスケーキの上にいるような感じで楽しい。

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モスクワ最大の百貨店・グム百貨店。

f:id:raaaan:20161120202620j:plain地下鉄の駅がどこも良かったんですが、特に環状線になっている国鉄の駅が凄かった。

あちこちで星モチーフで権威を誇示しまくってるものの、「金に星」が全然ちゃちく見えなくてカッコイイ。

 

それはさておき試合。

それまでもエンジョイしたんだけど、最後の女子フリー後半組の話をします。

ロシア勢3人に加え実力者のトゥルシンバエワカザフスタン代表、小柄だが動きがとても大きい)、ジジュン・リ(中国代表、可憐)、コートニー・ヒックス(アメリカ代表、パワーが凄い)が揃い、6分間練習(次に滑る6人の選手が氷の状態を確認したりする時間で、気になるところを部分部分で練習している)はもう目が忙しい……まずトップ選手って滑るスピードが速いし、あちこちで綺麗にジャンプが極まり、遠くの推しより近くの気になる選手を見てしまうタイプのおたくだから、何の為に現場まで来たんだ!推しを目に灼き付けろ!!!と自分を叱咤した。

現場だとプログラムの一部を確認している感がよく分かって高まる。オーケストラが最初ばらばらに音を確認して、それから1フレーズ合わせてみるあの感じみたいな。

TVで一番分かりにくいところってリンクの使い方で、TVだとただジャンプの確認をしたり、滑ってならしているだけに見えたりするんですが、実際は位置を気にしつつ流れで確認しているので、選手の中からプログラムが溢れてくるのが見えるって感じなんですよ。

 

だけど事件は現場で起こるもの。とは言うもののインドアおたく生活の長かった私は「事件」に遭遇したことはなかったし、ジャニーズの所謂事件とは全然性質が違うんだけど。

 

ラストから3人目、ロシア勢のトップバッターはリプニツカヤ選手。

ソチオリンピック時の圧倒的な勢いからすると、体形の変化もありなかなかロシア国内での争いを制せていないという状況、且つ第1戦のアメリカ大会を怪我で欠場していたものの、前日のショートが良い演技で期待度の高いフリー。

自国の代表ということで激しい歓声。

シャープで優雅な雰囲気に吞まれる会場。

興奮。これは復活したという確信。

今思うと夢のような時間だった。皆が釘付けで、彼女が女王で、それは彼女のいつものスタイルだったけれど、今度こそ再び世間に認めてもらえるだろうという誇らしさが私の中にはあった。こうあってほしいという期待がスターには圧し掛かる。でもそんな重圧ももう涼しい顔で引き受けてくれそうな気さえした。

少し熱狂が冷めて余裕が生まれたんじゃないかと思っていたけれど、独自の雰囲気は全然褪せていない。

しかし冒頭1分くらいで明らかに様子がおかしい。暫くして彼女は演技を中断し、コーチと審査員と相談をし、何とか最後まで滑りきってキス&クライに向かった。足の怪我がうまく行っていないらしく激痛に耐えかねたらしい。演技中は再開後も全然感情を露わにしなかったのに、涙を堪えていることに気付いた。

直後のラジオノワ選手も集中しきれていない演技だった。

最終滑走のポゴリラヤ選手はパーソナルベストを更新しての優勝だったのに、今一印象が薄くなってしまっている。

 

新規は当事者になれるのか問題

それはこの数か月私を悩ませてきた問題だった。

発端はNEWSが24時間テレビのメインパーソナリティを務めたことで、4月から放送まで日テレに鬼のようにフィーチャーされ、それを享受する日々が続いており、毎日がお祭りだったんだけど、2日目、日曜の朝私は寝坊した。

寝坊してなかったらなんだって話ではあるんだが、そこからなんとなく乗れていない感じがしてきてしまった。

つまり今回の24時間テレビって、2クールやったあとの劇場版みたいなものだと思うんです。ビッグイベントで新規取り込みのきっかけで、テレビシリーズからのファンへの感謝でもあって。

ちゃんとは知らないけれど、7年ぶりのメインパーソナリティで思い入れがないわけがないんですよね。引くほど重い感情があって、特に放送日はメンバーが物凄く結束していることもあって、初めてそんな一面を直接垣間見た気がした。

逆に言えば洗礼だったのか。

だけど少なくとも、このとき私はまだ当事者ではなかったということを思った。フルスイングで普通に泣いたけど、例えば本人たちの目の前にいたら泣けなかったと思う。「ファンは〇人目のメンバー」て世のグループは言うことがあり、当事者=メンバーのイメージなんだけれど、まあメンバーではなかったから。

「自分は当事者になれたのか?」という問いに答えを出すのに2ヶ月強を要した。

大学生は9月も休みだったので暫くバイト漬けになり、普通にロスっぽい感じにもなっている内に、そろそろ準備に取り掛からなければという話になり、件の友人と会った。

跡部様の生誕祭をしたいから、学食ではなくレストランで昼食をとろう」と言って、イタリアンを食べながら「まだ24時間テレビの録画を見返せていないんだ」と告白した。

「まず見返すところから始めなよ」もっとも過ぎる意見である。

私は深く納得していつ見ようかと考えることを始めた。

結論から言えばまだ見返せていないんだけど、その数日後にSexy ZoneCDTVに出て「マルイチカラ」のライブシーンが流れて、早朝からのバイトが辛くて帰り道で「テゴマスのうた」のDVDを注文した。これが非常に可愛くて最高のDVDで大分元気が出た。でもまだ答えは出ない。

 

会場には沢山の子供たちがいた。日本の大会だったら無理だろうなあ、というレベルで、家族でふらっと観戦に来ている人々が結構いるのである。

リプニツカヤ選手が演技を中断したとき、「Юля,давай!(ユリヤ、頑張れ!)」て幼い声が飛び交った。彼女は国民的スターなんだなあということと、会場中の気持ちが一つになっていることに気付いて凄く不思議な心地だった。だって見ず知らずのロシアの人々と明らかに感情がシンクロしているって確信できることある?小規模なイベントに行ったときだって、会場中のファンの感情がシンクロしているって思ったことはなかった。確かめようもないので「チッ結局これかよ」て思っている人がいないとも限らないけれど、子供たちの声援に大人が何も感じなかったわけがないと私は夢見ている。

「『Юля,давай!』って私も言いたかった」と友人は言っていた。

言いたかったけど、私の気持ちはもうモスクワ生まれの幼女たちと完全に一体化していたので代弁しきってもらったなあと思った。

なんでロシアで当事者になれて武道館で当事者になれなかったんだ。

長くリプニツカヤ選手を応援していたかと言うとそんなことはなく、会場にいたロシアのスケートファンらに比べたら物凄くゆるかったのは確かである。問題は年月やガチ度ではないんだろう。

そういえば、6月に行ったコンサートのときは、そしてDVDで過去のコンサート映像を見たときは時空を超えて、NEWSの前では皆等しく幸せな存在だなあと確信できた気がする。例えばセットリストについてとか、どんなに意見が違うな~と思う人でも、結局同じ人々が好きである以上幸せにしてもらったのも同じなのである。

私は「4人で抜擢されたことの意味」みたいな感慨に耽ろうとしていて、そんなことを考えている人々がいて、でもそこには乗り切れなかったのだが、やっぱりその温度差自体は問題ないっていうか仕方ないと思う。どちらかと言うと、無理に考えよう考えようとしていたことが辛さを深めていた。

おたくとはすぐストーリーを読み取ってしまう生き物のことだと思っているけれど、感じていないことを考えるのは阿呆だ。番組の性質上「熱狂する」とかはないしどんどん「考える」思考回路にハマっていった側面はあるのだが、「感じられ」なくてもそれが自分と対象の距離感なら大切にした方が良いと身に染みて分かった。

 

こうして私の中では「新規かどうかと当事者であるかどうかはあまり関係ない」という考えてみれば当たり前の結論が出て、帰国したら今度はSexy Zone5周年のお祝いが始まった。

当然ここでも私は新規である。

あるのだが、唐突に少クラの番協に当たるという出来事があり、火曜日にはSHIBUYA TSUTAYAを訪れ、水曜日に号外を手に入れられなくてもくよくよせず、シングルmusic clip集を見ていて何度泣いたか分からない軽率にエモい日々を過ごすことができました。この記事を書くことに集中していたらイベント応募を忘れて一瞬心臓が冷えたけれどまあそれも良い。来世でご一緒しましょう。

 

 

最後に、フィギュアスケート観戦に興味を持ったという方へのおすすめ!

直近だとまず今週末金曜日からのNHK杯をTVで観よう!これはグランプリシリーズ第6戦に当たる大会で、男子だと羽生選手が出場するということで話題なんですが、女子が絶対見応えのある展開になると思うんですよ。

日本勢でも世界選手権銀の宮原選手と、シニア1年目の期待の15歳樋口選手がいますし、前述したロシア大会優勝のポゴリラヤ選手や、当時16歳でバンクーバー4位のダイナミックな演技が魅力の長洲選手、加えてソツコワ選手がいるんですね!推し


ISU 2014 Jr Grand Prix Zagreb Ladies Short Program Maria SOTSKOVA RUS


ISU 2014 Jr Grand Prix Zagreb Ladies Free Skate Maria SOTSKOVA RUS

彼女も強敵揃いのロシアで生き残ってきただけのことはあって技術面も申し分ないんですけど、こんな澄ましたお顔で演技派なんですよ。今は身長も170㎝まで伸び、そのスタイルを活かしたノーブルな滑りが最高。

それから、国内で観戦に行くならば私のおすすめは4月の国別対抗戦ですね。6ヶ国のチーム戦なんですが、何しろ4月にやるのでプログラムの完成度が高いのがポイント。

ロシアまで行くという貧困大学生旅行初心者へのアドバイスもする!

  1. ビザの取得などの準備は2ヶ月前から始めよう!1ヶ月前から始めて問題はなかったけど、飛行機代にしろビザの発行料にしろ節約できる。
  2. チケット諸々は現地で買うのも大いに検討しよう。心配なので日本で手配してしまいたいという気持ちはよく分かるが、金額以上に手間がかかる。ロシアは郵便事情が酷いので受取手段が限られるのだ。日本の旅行代理店に頼む分にはそんなでもないけど、バレエ・オペラクラスでなければどうにでもなる感じはした。
  3. 「繁華街」に出会うのが難しいのでちゃんと調べる。本屋さんに行きたかったのだが、駅の反対側に10分とか言われると時間に余裕がなければ行けない。

 

よし!書きたいこと全部書けたよ。

どの層に需要があるのか分からないけれど、聖地巡礼推しステマくらいはできたことを祈りつつ筆を置きます。

あっ前回のブログから2ヶ月経っていたんですけど、ちょっとまとまった時間がなくて滞っています!年末にはできることでしょう。

あとは雑誌とか割とあるんですが、「他Gしか載っていないのに思わず買ってしまったもの大賞」をしたいです。去年の今頃はここまで日常を侵食すると思っていなかったよ。