アイドルのいない月曜日

入信しました。

物理的実体がなくても幸せになれるこの時代に2017 地獄篇

2017年ジャニーズ関連で買ってよかったものの話!
主にNEWS担がノックアウトされた、他G含むCDや円盤や雑誌企画について書きます。と、言っても昨年雑誌編まで手が回らなかったので、今回もどうなるかは分からない……。
あと2017年は下半期2回の海外旅行が響いてカツカツだったので、まだ買ってないけど早急に欲しい……具体的には給料日後に……というお前コンサートの申込はどうするんだよ的な気持ちを認めることが多くなるかと思います。また、以下多分に備忘録的です。

CD・円盤編

まずね~~~~~やっぱりNEWSのジャケ写が最高だった話をしたい!!!!NEWSのアルバムのジャケ写は4人体制以降小杉幸一さんがアートディレクションを担当されているのですが*1「NEVERLAND」、相変わらず良かったですね……。初回盤は鍵穴型に切り抜かれた観音開きの装丁、開けると通常盤には鍵穴を覗いた先の幻想的な空間がデザインされていて、パタパタしたくなる。しかもNEVERLANDへの鍵(全長10cmくらいのしっかりしたアンティーク調の鍵)が封入されているという幼女心に訴えかけてくる仕掛け。原宿でオシャレな革紐買ってハンドメイドしたよ。店の中でリュックにNEVERLANDへの鍵をつけた人を見たよ。SHIBUYA TSUTAYAで展示があったとき、NEVERLANDへの鍵で扉を開けられるコーナーがあったけど(開けるとメンバーの写真が貼ってある)、列に並んで鍵を準備するNEWS担、宗教……て感じでテンション上がった。

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あとジャケ写の衣装がめちゃくちゃ可愛いんですよね。多分コンサートで着たらやり過ぎでコスプレ感が強くなってしまうと思うのだけれど、なんとこのアルバムを最後にリリースがなかったことで、10ヶ月くらいずっとアー写がNEVERLANDだったのはサイコーだった。衣装は衣装で死ぬほど好きだけど、王子様衣装が見たいときはあるからさ!でもこのダークな色合い想像を絶する良さ!厨二病だからスチームパンクも大好きだし!参戦服を考えるのも楽しかったな~~~最初はエレガントな感じで考えていたのだけれど、コンサート始まったら始まったでスポーティなモチーフや迷彩柄の衣装も良くてミックスしてみたり。
楽曲も、多分これまでで一番ストーリー性のある並びだったこともあって、本当に全部フルパッケージで好きなので多分1枚NEWSのCDをおすすめするならこれにする。いやこれからどんどん超えていってほしいけど!でもやっぱり「NEVERLAND~アン・ドゥ・トロワ~EMMA」が間違いなさ過ぎて、分かりやすくおたくにウケるNEWSの新たな武器になっていきそう系、爽やかでオシャレ可愛いとにかく軽やかさがある系、独特なキメキメの世界観でよく分かんないけどサイコー系、今一番おいしいとこの盛り合わせという感じ。前菜のオードブルが超高級食材且つ芸術的な造形で、もう存分に五感フル稼働で楽しんでしまったわ……みたいな。それで行くとメインディッシュはやっぱり「BLACK FIRE」で、ご飯とお椀(トロッコ乗ってる辺りね)もらってあ~何気ない米までめちゃめちゃ美味いな……と思ったらラストに出てきたご飯のお供がおいし過ぎて気絶する……名残惜しいけどおかわりの米がもうないのでもったいないが一気に食べちゃえ~~~美味い~~~~~ていうのが「U R not alone」です。デザートはない。

ちなみに、軽やかでオシャレ可愛くキラキラしてる、つまりは爽やかにワンナイトラブキメてる楽曲が好きなので、私の楽曲大賞楽曲部門1位は「アン・ドゥ・トロワ」!ワンナイトかは分からないけれど、こんなにさっぱりしてるのに歌詞はモロで笑う。どうしようもなく潔くイケてて良い。

「EMMA」もシングルながら小杉さんらが担当されていて、これもめちゃめちゃ良い。最初に発表されたときは初回盤ABにNEWSの姿が全くなく(通常盤も小さい)EMMAと思しき女性の横顔のシルエットが全面にデザインされたものだったので、「この女誰だよ……」的な困惑もあったものの、モノとして手に取ってみるととても良い。モダンなポスターみたいな。表紙だけじゃ赤が分からないからね。衣装もまっすーが「質感にこだわった」と言っていたが、music clip見てみるとモノクロなので質感めっちゃ分かってなるほどできる。

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そして、17日にニューシングル「LPS」、24日にNEVERLANDのBlu-ray&DVDがリリースされますね!!!!!
「LPS」はLove Peace Smileの略、最高にピースフルで夜明け前にぴったり!カップリングは「NEWSICAL」、これは以下のサイトを見たりして感じてくれ。簡単に言うとフジテレビのNEWS15周年を盛り上げようという気持ちが強過ぎて困惑する。

NEWSICAL - フジテレビ

ジャケ写もまた素敵だから!まっすーが一瞬黒髪にした時期に撮っていてリア恋待ったなしという感じ……。あと助かるポイントとしては、初回盤Bに「Represent NEWS Mix」として6人体制以前の楽曲のセルフカバーが収録されていて、「EMMA」では「さくらガール」「I・ZA・NA・I・ZU・KI」、「LPS」には「チェリッシュ」「真冬のナガレボシ」が入っています!8人時代の音源しかないて不便だったからね。脱退したメンバーの歌割だったところを4人で割っただけでなくて、ハモりを増やしたりと現在コンサートで歌われているバージョンとかなり違ってきているものも多いし、今後も今のメンバー構成に合わせてリメイクされていったら楽しいと思っているので、全曲カバーは難しいにしろ、コンサートなどでよく歌われる楽曲に関してはどんどん収録してほしい。

NEVERLAND(初回盤)

NEVERLAND(初回盤)

 


次、Sexy Zoneはもはや毎回買ってるね……とりあえず初回盤は後悔したときには遅いかも知れない、何しろ今に爆売れしちゃうから……という焦りで買ってしまう……。しかもね、ポニーキャニオンさんは特典が豪華!てかそもそも撮影がロケだもんな……。ただのmusic clipとメイキングだけでなく(これは基本的に初回盤A収録)、「ROCK THA TOWN」はハワイ、「ぎゅっと」は勝浦での色々がそれぞれ初回盤Bに収録。バーベキューしている。
でもやっぱりSexy Zone presents Sexy Tour 2017~STAGE」は絶対絶対見てほしい。2017年5月オーラスの映像が9月に出てるっていう信じられないスピード感なんですけど、まずコンサートがめちゃめちゃ楽しくて、横アリは公演数が多かったこともあって気軽に1回入ったあとお譲り探してしまった。私がジャニヲタ化したときまだセク鬱が明けてなくて、友人にSexy Zoneは3人なのか5人なのか聞いてしまいタブーだから……的な反応をされたり、カラフルEyesで気になりだして、ウェルセクに行った先輩に「今Sexy Zone気になってるので次回こそコンサート行ってみたいです」と話してまだおすすめはできないと言われたり、セクガルの方のこの5周年記念コンサートへの感想を見ているとそういうことを思い出すんですが、ただただ本当に楽しいコンサートだったんですよ。この前に新作アルバム出してなかったので新しめのシングルのカップリング曲が結構多くて、まず音楽がオシャレ。音楽に関する語彙が貧しいので「オシャレ」としか言えないのがもどかしい(ジャズとか1980sとかそういう感じ……?)。ビジュアルも良い。初期曲の使い方などエモの部分も多分凄く良かったのだけれど、「各人のソロ曲を5人でやる」「キャラメル・ドリームでSNOW風演出」「私のオキテで女装」「アンコ一曲目1stコンサートと同演出でSexy Zone」みたいな、聞いただけで最高だと分かるやつが多過ぎる。ちなみに一番興奮したのは「Miss Mysterious」かな……タンクトップに金のブルゾン羽織って、光るマイクスタンド(脚はない)をステッキみたいに扱うのだけれど、ジャニーズでしか見られない美少年の最高のやつだった。なお5人で披露された「Teleportation」は元々ケンティーのソロ曲の筈なのにセクゾの曲か?てくらい馴染んでておそらく目玉の一つであり、ダンスも衣装も結構テイストの違う5人がでも作画が揃っているというか、グループなんだな……これが5周年なんだ……!という感じがやばい。これのマルチアングル欲しさに初回盤を買った。

あとはそう、「Johnny's Summer Paradise 2016」も2017年発売ですね。2016年夏にTDCホールで行われたソロコンサート(聡マリは2人だけど)の映像です。無事ゲットしました、数曲カットされているとは言え4公演分収録されているって、これは“買い”。STAGEコンのソロコーナーが大体このサマパラのエッセンスを入れた感じになっているので(そう考えてみるとちょっとKinKi Nコンに似ている)、まずSTAGEコンで5人のSexy Zoneの最強さを味わってもらって、もっとそれぞれのメンバーについても知りたい……!となったらこちらに進むと良いかも。2017年夏も開催したので、それもその内出るに違いない。だがまず2月にニューアルバム「XYZ=repainting」が出るよ!服屋のHPか?て感じのポニキャの公式サイトが最高過ぎる。リード曲の雰囲気といい、アーバン……?な感じにどんどん寄せていってるのかな。初回盤Bでは葉山・鎌倉グルメツアーもするらしい。恒例になりつつあるけどツアーもNEWSと同時期!死んでしまう。

 

ポニーキャニオンと言えばA.B.C-Zも放っておけない。こちらも2017年2月で5周年、記念シングルReboot!!!」発売時に接触イベがあると聞いて軽率に参加した結果やっぱり面白いな……という感じがしている。何しろReboot!!!の特典お渡し会ではメンバーに会うまでに長い待機列があったのだが、その間延々とこれまでの全music clipが流れていたのだ。洗脳である。何周したかは覚えていないが、帰宅してからも「Reboot!!!」初回盤Bの特典・シングルmusic clip集を延々と見ていたので当日だけで20周はしたと思う。そう、A.B.C-Zと言えば前代未聞のDVDデビュー、music clipもワンカメやストーリー仕立てのものが大半で、ダンスも派手だし見応えが凄い。単純にワンカメやばい。例えば「Never My Love」はロックハート城でロケなのだが、麓のエリアから始まって台詞を言いながら階段を上がって城の前でイントロ、入城しても上へ下へ移動しながら早着替えもこなし、ラストは玄関を開けて外に飛び出し思い切りヒキで終わる。ちなみに私が一番好きなのは「Walking on Clouds」で、これは海辺でロケなので開放感が凄い。

夏のコンサートは行けなかったのでまあまた機会があったらだな~と思っていたのだけれど、12月に出たシングル「忘年会!BOU!NEN!KAI! / 終電を超えて~Christmas Night」(両A面)が好みだった。お馴染みヒャダインさんによる「忘年会~」もアゲアゲで良いのだけれど、私が好きなのは「終電~」の方です。何が好きって電車モチーフが好き。2017年の記事では「ビルにアイドルの顔が映る演出が好き」と書いていて、それは「アイドルと都市」というテーマが私の中でとても大きいものだからなんですが、今回も正にそれ。はっしー扮するサラリーマンが、クリスマスイブなのに仕事で彼女と会えないまま終電逃しちゃった、て導入で、赤チェックの衣装(好き)にチェンジして駅のホームで踊る。(ロケ地が相鉄ゆめが丘駅で、まどマギ第8話の「あたしって、ほんとバカ……!」の駅に似てる気がして調べたけどそれは分からなかった。)後半はビルのエントランスで踊る。そもそもクリスマスソング大好きだから毎年どこかしら出してほしいくらいよ。

 

あとは「The Red Light」(KinKi Kids)を、カップリング曲が「Bonnie Butterfly」のアンサーソング(「Million Secrets Of Love」)と「Misty」のアンサーソング(「Shiny」)だと聞いて買いました。ジュエリーのCMタイアップて時点で最高過ぎて意味分かんなかったけど、隙がなさ過ぎるでしょ……。そして今度は「Topaz Love / DESTINY」を予約している(24日リリース)。既に何度か見て友人のKinKi担からレクチャーを受けているので、気分はもうリリース後なのだけれどまだだった。ベストアルバム「The BEST」も出たが、初回盤に20周年記念イベントの映像が収録されていて(しかもBlu-ray版もある)、当然良いものなのは分かるが気軽に手に取れない……と思ってまだ買えていない……とりあえず今度友人に見せてもらおうと思っている……。

アニバーサリーイヤーと言えばHey! Say! JUMP。後述しますが今勉強中なので、ベストアルバムHey! Say! JUMP 2007-2017 I/O」は手元に置いておこうと思う。早急に欲しい。

そして2017年の嫉妬大賞は「ジャム」(関ジャニ∞)!!!楽曲も「関ジャム」絡みで提供されているが、ブックレットでも多彩なアーティストとコラボしたりしているらしい。まとめてくださっている方がいらっしゃるので見てほしい(ありがとうございます!)。

タイトルで、そして2016年は「NEWSについては結局全形態買ってしまってどれも良さがあるよね~なので割愛」などと言っていたのに今回はNEWSのジャケ写が最高だった話をしている時点でお察しなのだが、私は結構モノとしてのデザイン性を重視してコンテンツを買うし、特にこの記事はそういう目線で書いている。ジャニーズに関しては原則配信がないので、どんなに気に入らないデザインでもお金を払いたかったらモノを買う必要はあるのだが、どの盤を買うのかといった判断の相当重要なウエイトを占めているのは確かである。「ジャム」は悔しいくらい良い。ウォーホルが手掛けた「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ」のバナナのジャケ写を意識しているのは間違いないが、いやそんなんポップの満点じゃん。初回盤ABは段ボールに入ってるのもジャムぽくて可愛いし。しかもこのアルバムを引っ提げてのツアー・関ジャニ's エンターテインメント ジャムのグッズも可愛い。ウォーホルのキャンベル缶みたいなジャム瓶を並べた絵柄が随所に使われていたり、Tシャツなんかもアメリカンで可愛い。夏にぴったり。というわけで早急に欲しい。

 

ジャニーズ楽曲大賞さんへの投票と一緒にまとめているので、楽曲面からも。2017年を象徴するのはやっぱり「背中越しのチャンス」(亀と山P)!年末大型歌番組の番協に入ったんですが、応援練習の際もう全ジャニヲタが踊れるんですよ。私もうろ覚えなりにサビは踊れるようになったし。「♪好きの二文字を この声で」のとき手をハート型にして頭上でドキドキさせろと指導されたんですが、めちゃめちゃ良い振付だ。アイドルに「好き!」を伝えられる仕組み、スーパーピースフルな光景だった。中々コンサートでは歌う機会もないのかなと思うけれど、例えばJr.とか軽率にやってほしい。ちなみに盛り上がると言えば、カウコンで放送前に「忘年会! BOU! NEN! KAI!」やったときも、多分初めて聴く人も多かったのにめちゃめちゃ合いの手が揃っていて楽しかった。

そしてマジで推したいのが「お疲れサンクス」(マッサージ探偵ジョー)。中丸くん主演ドラマ「マッサージ探偵ジョー」のテーマソングで、ドラマは一言で言うとギャグミステリなんですが、インドなんですよ。インド!私はチュムチュムでジャニヲタ化してますからね、インドはチェックしないわけにはいかない。 ドラマでは中丸くんがどこを見ているのか分からないシュールな真顔で踊っているので是非見てほしい。

お疲れサンクス

お疲れサンクス

 

配信限定で、試聴できる。インドはアガるな~~~~~

コンサートグッズ編

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またNEVERLANDからだが、いつも買うものというのはある程度決まっていて、私の場合ペンライトとパンフレットはマストである。今回のペンラは鍵型、パンフは地図柄とファンタジックな世界観に合わせたもの*2。鍵型ペンラ、マジで魔法少女のステッキ……!(光っているところが可愛いが、写真に撮ったらめっちゃ暗い)。一方でアパレル系は流行のスポーティなテイスト。どうやらトレンドのアビスブルーという、海のような深みのあるブルーを取り入れているらしいのだが、個人的に新しいパーカ欲しかったのでナイスタイミング。めっちゃ大学に着て行っている。気を抜くとスタッフ感が出てしまうので少し難しい。あとタオルが広げると旗みたいになるのも良い。そして今年も買ったよカレンダー。本当にQOL上がるので、ポスターはちょっと……派の方も是非。

セクゾは聡ちゃん考案のセクベア型ペンラ。メンカラに光るととても可愛い。それからパンフレットなどに使われているお写真がね、本当に最高。薔薇とティータイム。うちわは自担のものしか持たないと決めているのだけれど、特にケンティーのポスターが額装したいレベルで最高過ぎて、ポスターなら……いやでも……した挙句集合ポスターを買った。あと小物が幅広く作られていたが、入浴剤とか会報ケースとか、ちゃんとニーズを捉えていて良い。私がずっと使っているのはスマホリングですね。使用感が凄いので写真は控えますが、薔薇型で、リング部分に「with you」の刻印があって照れる。

大きなコンサートはこの2つしか行っていないのでグッズ編は以上。今年こそ雑誌編を書くぞ!

 

 

……で、〆たいところだが、実はJr.に手を出しまして、帝劇の舞台と冬のライブに行きました。気分としては懺悔。その話を入れたいのだが、書きだすと長くなるので詳しくはまた。今回はユメアイ・アピア*3のパンフが最高だったということだけ!

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見てこの印刷!!!!!多数のJr.内ユニットが乱立している状況で、それぞれのユニットのカラーがちゃんと出ている誌面で良い。特にハピアイは色鮮やかな和風のモチーフがめちゃめちゃ綺麗に出ていて最高~~~~~

それから、推しているのはHiHi Jetの井上瑞稀くんなんですが、彼らはね~写真集「GALAXY BOX」が出ました!4人組のHiHi Jetと、最近一緒に組むことの多い6人組の東京B少年、計10人の現役中高生の沖縄写真集……罪に問われかねない。でも中高生の成長なんて一瞬だから、今を収めてもらえたことをちゃんと感謝しなきゃいけない……。完全にJr.に目を向けたことでドル誌の量が増えたし、次のカレンダーは東京Jr.年上組・年下組・関西Jr.で3社から分かれて出るので予約した……セクゾも香港ロケと聞いて予約した……。

あとJr.のライブに初めて行ったことで、「変形ペンラ」「個人うちわ」の重みを知る。特に私の行った湾岸LIVE*4は、狭い会場で、公式の光り物は「ライトブレス」(腕に巻く謎の装置。あまり光らない)のみ、キンブレはマナー違反、うちわ禁止、という状況だったので尚更。止むを得ずジャニショで売ってる星型のペンラを持って行ったけれども、瑞稀くんのメンカラである赤単色がないんですよ(赤と黄交互に光るやつしかない)。2017年夏のJr.コンサート・キントレ*5ではユニット名が入ったキンブレが売られていたので、現状一番使いやすいのはそれかな~と思うが、やっぱり入ってないコンサートのグッズを買うのって気が引けるというか、魂を預けられないな……と感じる。だから正直、手作りうちわ、キンブレのシートが発達する理由は分かった。Jr.のコンサートは出演人数が多い場合もあって、例えば今回赤のペンラを振っていたとて龍我くん(B少年のメンカラ赤)推しか判別つかないし。小さめので良いので個人うちわ欲しいな~~~~~

 

 

と、いう感じで2017年納税しました。

現役中高生であるHiHi Jetのメンバーは明らかに世代が下ということもあって、周りに詳しい人のいないHSJの楽曲を選曲してくるんですね。あとローラースケートが売りなのでキスマイ。この辺り全然勉強が足りないので、今年はちゃんと履修したい。

*1:

小杉幸一の仕事 (HAKUHODO ART DIRECTORS WORKS & STYLES)

小杉幸一の仕事 (HAKUHODO ART DIRECTORS WORKS & STYLES)

 

これに「QUARTETTO」が紹介されてるよ!

*2:詳しくはこれに書いた。

*3:正式名称は「JOHNNYS' YOU&ME IsLAND」「JOHNNYS' Happy New Year IsLAND」。帝劇で恒例化していて、SUMMARYにストーリーらしきものを付けたと考えてもらえれば良いと思います。

*4: (仮)。正式名称は「お台場 踊り場 土日の遊び場」で、フジテレビの湾岸スタジオの一角を改造した会場で行われた。

*5:正式名称は「~君たちが~KING'S TREASURE」で、テレ朝夏祭りSUMMER STATIONに合わせてEXシアターで行われた。

Twin mirrorたたんでも

前記事でプリパラ全般について書いたが、推しについては紙幅が足りなかったので詳しくは触れなかった。今回は改めて推しことドロシー、否、ドロシー&レオナについて書きたい。

また、二人のことを語る上で、外せない楽曲がある。アニメ「プリパラ」第85話よりドロシー&レオナで「Twin mirror♥compact」。このライブを見ると「双子」というある種究極のシンメ形態について思いを馳せたくなってしまう。是非以下BGMにして読んでほしい。

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なお、この文章は根本的に「シンメ尊い」教の人間が書いていることにご留意されたい。

 

ドロシーとレオナは、対称的なキャラクターデザインがなされている。水色/ピンク、前髪左流し/右流し、わがまま/シャイ、「僕」/「私」、そして、女/男。

ドロシーが「ボクっ娘」であることは間違いないが、レオナは所謂「男の娘」に分類されるのかも知れない。しかし私はこの分類は正確でないと思っていて、と言うのも「男の娘」は女装少年を指す用語だが、レオナが「女装」なのか「少年」なのかは極めて曖昧だからだ。レオナはプリパラの外の姿は男の子で、制服も男子用だが(私服はショートパンツなど中性的)、例外的に「プリチケが届いている」。そしてプリパラの中の姿は女の子だ。レオナの「心の性別」については一切描かれていないのでここでも推論しない。だが前記事でも書いた通り、プリパラの外の姿と中の姿はどちらも「私」であり、主従関係にはない。「肉体的には男の子であるキャラが、女の子の格好をしている」とは一概に言えないだろう。

と、いうか私は「女の子であるキャラに、男の子という属性が付け足されている」のではないかと考えている。これはレオナの「心の性別」が女性であって、プリパラの中では本来の自分になれているんだということではない。「レオナ」は事実として「女性アイドル」である。そして「ドロシー&レオナ」は双子姉妹アイドルなのだ。タイトルにも引用したが、「Twin mirror♥ compact」の歌詞には「♪二人はsister」とある。まず女性アイドルとしての「ドロシー&レオナ」があって、シンメである2人の対称的なキャラ付けとして、肉体が女/男、という属性が付け足されたのではないか。

まあ制作陣が違うと言ったら終わりなので、具体的なキャラクターデザインの手順についてはそこまで断言できないが、「アイドルとしてのドロシー&レオナ」を語る余地はあるように思う。つまり、シンメとしてのドロシー&レオナについて。

 

初めに「シンメ」概念を導入しておくが、これはジャニヲタ用語で、「(主としてJr.時代に)シンメトリー位置で踊る特定の二人組」のことを指す。ジャニーズJr.の基本的な仕事である先輩のバックダンサーを務めるにしても、Jr.たちはシンメ単位で仕事を割り振られる。勿論相手が退所してしまったなどの理由で、固定の相手がいない場合も多い。しかしながら、後にユニットに属する際にも活きてきたりするので、単なるJr.の立ち位置と切り捨ててしまうことはできない。入所からデビューを経て20年30年単位で隣にいる、という組もいくつか存在するし、一生もののパートナーになりかねない存在なのである。例を出せばKinKi Kidsは10代前半で出会って以来、Jr.時代からシンメ位置でSMAPらのバックについて、そのままデビューし昨年20周年を迎えたし、そのKinKiのバックとして結成されたKAT-TUNは、シンメ×3で構成されていた。その内の1組が亀梨和也赤西仁であり、二人が単なるシンメ位置のダンサーとして以上に特別な対として世間的にも認知されていたことは確かである。

ジャニーズには星の数ほどシンメがあり、その関係性は簡単に分類できるものではないが、殊思春期のアイドルたちにおいて、①セット売りに嫌気が差す ②いっそシンメを売りにしていく という相反する二つの方向性が存在することは指摘できるだろう。①は自我のある人間としては当然のことで、「嫌気が差す」というのは言い過ぎにしても、プライベートでは別に遊ばないし……くらいのことは言うだろう。しかしながら、アイドルとして人気が欲しいとなったとき、②はかなり有効な手段になってくる。ここでシンメを売りにする、と一口に言ってもやり方は様々で、恋人か?と言わんばかりの仲良しっぷりを見せつけてくる人々もいるが、一つの類型として「運命」がある。曰く、「あいつと俺は正反対」「クラスメイトだったとしても絶対仲良くならなかった」「だけど俺のシンメはあいつしかいない」。顔が似てるだの仕草がシンクロしただのチップ&デールだのと言われて知る、他者性・自我の芽生えを①とするならば、互いが他者であることを前提として、対であることを再構築する行為が②であると言える(仲良し営業だって、初めは他人だったと分かっているからこそするのである)。

通常、「私たちは他者だったのだ」という気付きを得た人間は、互いの道を応援するよ、という別離の方向に進む。二次元作品の双子たちは、大半がこの描かれ方をされてきたと言えるだろう。

例を挙げると、「アイドルマスター」シリーズの双海亜美/真美姉妹は正に「二人で一人」。初期のゲーム内では二人で「双海亜美」というアイドルを共有している設定になっていた。当然声優も同じだし、メンカラも共有。髪型は亜美が右側、真美が左側のサイドポニー。しかし2011年放送のTVアニメ、及び同時期に発売されたゲーム「アイドルマスター2」で、亜美のみが「竜宮小町」というユニットに所属することになる。TVアニメ内では、第6話で亜美が竜宮小町としてデビュー、一足先に人気が出る。必然的に真美は1人仕事、他のアイドルと組んで行う仕事が多くなり、他者となっていく。初めは2人揃ってプロデューサーをからかってくるほとんど見分けのつかない双子だったのが、亜美は天真爛漫、姉である真美は少し背伸びしがち、という違いが見えてくるし、そもそも初期のゲームでは完全に対称だった髪型が、TVアニメ及び「2」では真美のサイドポニーが長めに垂れたデザインに変更されている。また、第9話「ふたりだから出来ること」では他者性を認めて、真美が「真美も超売れっ子になって、亜美と一緒に仕事できるようになる」と言うが、これはシンメ意識=対であることの再構築とは同一視できないだろう。真美はたとえ超売れっ子になったとしても竜宮小町を解体させてまで亜美と組む気はないだろうし、むしろ、別々の道を行ったとしても二人は繋がっているよ、ということを言おうとしていたのではないだろうか。

私自身は双子ではないので当人たちの感覚がどのようなものなのかは憶測でしか語ることができないが、少なくともフィクションにおける外見の似た双子は、相手を「もう一人の自分」と認識し、「私たち」と「それ以外」という感覚を共有する傾向がある。思春期になり世界が広がり、それぞれに相手の知らない大事なものができることで、「二人だけの世界」が崩壊し、自立した人格として社会に出ていくことになる。初めから外見が似ていないとか、男女の組み合わせであるという場合は早い段階から他者性に意識的であるだろう。完全に対称でない、「ズラしたデザイン」(眼鏡の有無、髪型の長短など)もまた潜在的な他者性を視聴者に訴えている。そして少年漫画的な「成長」や、恋愛要素が絡むとなるとほぼ確実に、一度分岐した二人の道は、また同じ道を歩く日が来たとしても、もはや別の道なのである。互いだけで世界が完結しているような、互いを補完し合うような「対」性は失われていく。

しかしながら、アイドルたちは他者である「からこそ」対であろうと振舞う。私はそこに人間存在の希望を見出してしまうのだと思う。自分とは違う、しかし、だからこそ、自分よりも自分を理解してくれる存在。そのような、人間存在に決定的に空いた穴を埋めてくれる運命的な相手を夢見ている。それは人によっては「王子様」などと呼ぶべき理想的な恋愛の相手の形をしているかも知れないし、切磋琢磨し合える永遠のライバルであるかも知れないし、「光と影」的なバディかも知れない。いずれにせよ、私は「シンメ」に「私」と絶対的な他者としての「あなた」を投影している。

 

話をドロシー&レオナに戻そう。最初の双子回は第18話「レオナ、全力ダッシュなの!」。らぁらたちが通う私立パプリカ学園に、ドロシー&レオナが転入してくる回である。冒頭でらぁらに、なぜ男の子なのにいつもは女の子の格好をしているのか*1と訊かれた二人はこう答える。「小さい頃から、ドロシーとお揃いの服を着てたから」「アイドルとしてのキャラ作りだよねー」

レオナの発言を補完すると、「小さい頃から、双子の姉とお揃いの服を着ていたので、現在もプリパラで姉とお揃いの女性アイドルの格好をしている」。これは微妙な言い回しで、つまりレオナにとって「女の子の格好」である以前に「ドロシーとお揃いの格好」である、というのだ。この段階でレオナは、①の手前の状態にある。レオナはいつも、ドロシーのわがままに対して「ドロシーがそう言うなら」と追従することを良しとしてきた。第18話でそのような態度を「優柔不断」とシオンに批判されたレオナは、自分の意見を持つことを覚えていくことになる。①他者性、自我の芽生えだ。

一方実は、ドロシーの発言は②の段階にある。「お揃いの格好をすることは、アイドルとしてのキャラ作り」、即ち彼女は既に自分とレオナが違う人間であることに気付いているからこそ、双子であることを演出しようとするのだ。そこがドロシーを姉らしく見せている要因である。

この話では、相手の意見を受け入れ、尽くす性格が「天性の優しさ」として肯定され、レオナは「皆の楽しい笑顔を見たい」を自分の意見としてメイキングドラマに盛り込んだ。ラストシーンでは「私もこれからは、自分の思いを、皆の思いと同じように大事にしていきます」と言い、ドレッシングパフェの結束も深まる。

2ndシーズンに入ると5人チーム結成を巡ってドラマが生まれていくが、その中で女性でありながら男性として振舞ってきたひびきがレオナに興味を示す。自らの在り方を「あるがままです!」と答えたレオナは(第74話「紫京院ひびきの華麗なる日常」参照)、春のグランプリを控えた第84話ラストシーンでひびきのチームに勧誘されると、ひびきを止めるために加入することを決断する。第85話、ドロシーは「バイバイするためのライブなんてそんなの変だよ~~~」と暴れるが、危機的状況に陥った自分を助けに来たレオナを見て、もうかつてのように守られるだけのレオナではないのだ、「レオナは昔のままじゃなかったんだ。僕はそれに、気付いていなかったんだ」「レオナはもう一人でやっていけるんだね」と別離を受け入れる。そして「レオナがそう言うなら」と冒頭に挙げた「Twin mirror♥compact」でさよならライブをすることになるのだ。

まず1番の歌詞を引用してみよう。

イイコト2倍 ヤなコトはシェアで

we areツインな感じで来たよ

まっくす全力出せる りらっくす優しくなれる

ギュッと抱きしめ合ったら何でもできる

 

ホントはね もうね 気付いてた

違う夢探して…(走り出した)こと

 

Twin mirror♥compact ハートとハートがchu!

少し怖いけどバイバイ(見つめてバイバイ)

Twin mirror覗き込んで 涙の跡拭いて

離れていたって 『LO♥VE』繋がる

互いだけで完結していた世界が徐々に開けて、それぞれの道を進むことになる。だけど繋がっているからお互い頑張ろうね、という前述した割と典型的な双子の物語パターンに一致する。

でもこれじゃなんかね ズルじゃないけど あれ?

we areツインなコトに 甘えちゃってる?

 

大切だから 好きだから 背中合わせになって…

(前へ行くん)だすっ!

 

Twin mirror 開いたら 勇気を交換こ

あのね気持ちは一緒さ(だから大丈夫)

一人になることは 悲しいことじゃない

おニューな二人で またはしゃごう!

だが、2番では決定的な「背中合わせ」というワードが登場する。「背中合わせ」は単なる別離ではなく、違う方向を向いて支え合うことだ。そう、この別離はあくまで二人の未来のため。春のグランプリのみ、ひびきを止めるための別離である。つまりはチームに還元するためのソロ活動。お互いソロ活動を頑張ることで、掛け合わせるものが大きくなり、二人での(、そしてドレッシングパフェとしての)活動を盛り上げることができる。「抱きしめ合っ」て完結した世界で生きてきた二人は、シオンという第三者との出会いを契機として、物語の中で何度も他者性を確認し合った。その上で、他者であるからこそお互いのためにできる・できたことがある、それは嬉しいことなんだと「背中合わせ」になるのだ。

似てるようで似てないheart 鏡に映す未来

ほらね 僕は僕 私は私で

 

Twin mirror♥compact

見せて前よりpretty smile(ピンクのほっぺで)

Twin mirrorたたんでも ずっと二人はsister

離れていたって 『LO♥VE』繋がる

 

いつでもどこでも

『愛』(for you)

繋がる!

「似てるようで似てない」二人は、Twin mirror=互いだけで完結した世界から出ていく。しかし、互いだけで完結することをやめても「二人はsister」。このフレーズに込められた意味を読み解くには、もう一つ参照すべきエピソードがある。

3rdシーズンはらぁらの妹・のんの参戦、姉妹女神ジュリィ/ジャニスの登場と、「姉妹」の話が主軸となっていた。*2ジュリィとジャニスはプリパラの「表/裏」を司る女神。ジュリィとそらみスマイル、ジャニスとノンシュガーが深く関わっているので、ドロシー&レオナの姉妹関係に言及されることはなかったのだが、第130話、女神たちからキャラたちへエールが贈られる際、ジュリィは「レオナ、一生守る人が決まってるなんて、あなたは幸せな子ね」と言うのだ。

果たしてただの姉妹だったら、つまりいずれ分かれていくことの決定付けられた姉妹だったら、そのような言葉をかけられるだろうか。らぁらとのんも姉妹ライブをするし、大変仲の良い姉妹であるが、それぞれに大事なチームがあって、アイドルとしてはライバルである。この先勿論家族なので助け合うことはあるだろうが、「一生守る人が決まってる」なんて唯一無二の絶対的なパートナーであり得るだろうか。

「二人はsister」が「一生守る人が決まってる」という意味合いなのだとしたら、やはり第85話における別離宣言は、むしろ対であることの再構築と捉えられるだろう。レオナは第18話で、自らを「月」、ドロシーを「太陽」に例えている。「私は月で、明るい太陽がドロシーで、照らしてもらって輝ける」。それじゃだめなんですね、と言うレオナに、そふぃは「あなたと私、似てるかも」と声をかけ、「月」という在り方は否定されない。このことが全てで、ドロシー&レオナは本質的に「太陽/月」という「対」なのだ。それを「表/裏」を司る女神であるジュリィから認められた、という文脈は重要である。

と考えると、「僕」/「私」、女/男というキャラ付けは太極図を彷彿とさせてくる。陰中の陽と陽中の陰。どちらがどちらなのかは混沌としているが、二人の世界が広がったとて、二人が他者であるからと言って、対であることは変わらないどころか、むしろ強まる。この「対」性が、私がドロシー&レオナという双子を究極のシンメ形態と呼ぶ所以である。*3

 

 

なお、こんなことを長々と書かなくても十分ドロシー&レオナは魅力的なキャラクターである。まずめちゃくちゃ顔が可愛い。あと声も可愛い。情に厚いし、プリパラが大好きである(ドロシーのプリパラ愛が伺える第53話「み~んなプリパラ禁止令」は凄く好きな回だった)。でもそれだけではなくて、例えば3rdシーズンでそらみに敗れた後、「アイドルタイム」で修行の旅に出たシオンを探して、二人はどこまでも「にんじゃもんじゃ」の屋台を引いていく。三人共がドレッシングパフェをホームであると認識しているからこその距離感が、素直に良いグループなのである。そして、夢破れたからこそ強くなれるということを教えてくれる限り、三人が神アイドルになるいつかの日を信じ続けたいと思う。

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*1:プリパラの外でらぁらとレオナが会うのは初めてなので、プリパラ内での姿を指していると思われる。

*2:3年目に入り、より低年齢層のプレイ人口が増えていたことが理由なのではないかと推測する(前記事にも挙げたが、こちらを参照されたし。らぁらはなぜ年を取らない? - 『プリパラ』誕生秘話と今後の期待、タカラトミーアーツ・大庭晋一郎に聞く【後編】 | マイナビニュース)。

*3:ちなみに「似てるようで似てない」けれど「対」として生を受けたことに自覚的であるタイプの双子というのは、思い返すとこれまでにも何組か出会っていた。アニメ「少女革命ウテナ」の幹薫/梢、「戯言」シリーズの匂宮出夢/理澄(殺し屋/探偵で精神が男/女)、「TANATHOS」シリーズの立花美樹/真樹(死神/探偵)など。双子ではないが、アニメ「蒼穹のファフナー」の真壁一騎皆城総士(存在/無)も共依存→①ギスギス→②鉄壁のコンビ、という道筋を通る(しかもなんとデュエットキャラソン「太陽と月」が存在する)。これからも蒐集していきたい。

希望とミュージック

「プリパラ」めっっっっちゃハマりました!好き!!!!!
と、いうことで今回はアニメ「プリパラ」がとにかく最高、という話をします!
一応経緯を書いておくと、11月の終わり某プリパラは最高ブログを拝読し、気になっていると友人に話したところじゃあ「プリパラ」1stシーズンから見ろと言われたので、速攻でdTV契約して*1、結果として筐体に通っている。
そう、プリパラはアニメ作品であると同時に、筐体型ゲームでもある。同年代だったら現代版「オシャレ魔女♥ラブandベリー」と言えば分かってもらえるだろうか、100円1プレイで簡単なリズムゲームをしながらカードとしてコーデアイテムをコレクションし、自分なりのコーデを組み立ててまたプレイする……という形式の。ラブベリと異なるのは、プリパラはバックボーンとなるアニメシリーズと連動しており、それはアイドルの物語である、ということである。

簡単に本作品のあらすじを説明すると、「普通の女の子・真中らぁらが、友達との交流を通して神アイドルを目指す」という、非常にシンプルな説明に集約できる。物語序盤ではプリパラを禁止する校長先生との対決と3人チーム結成までのあれこれが描かれ、その後1stシーズンでは新人しか挑戦できない、パラダイスコーデを賭けたアイドルグランプリ、2ndシーズンでは変則的な5人戦のアイドルドリームグランプリ、3rdシーズンではいよいよ神アイドルグランプリに挑戦する様子が描かれる。続編に当たる「アイドルタイムプリパラ」では、神アイドルになったらぁらは後輩のサポートに当たり、イチから新設のプリパラを盛り上げていく。一見ありふれた設定の本作品になぜこれほど心揺さぶられたのか、書き殴っておきたい。

トキメキのNeverland

プリパラとは……女の子の憧れの世界!年頃になると、女の子にこっそり届くプリパラの入場券、プリチケ!夢の世界への招待状!アイドルを目指す女の子やトップアイドルまで、歌やダンスやファッションをライブで競い合う!正に、アイドルたちのパラダイス!!!(第1話より引用)

「プリパラ」がアニメとして、そして筐体ゲームとして隆盛を誇る理由の一つとして、プリパラ空間の設定の巧みさが挙げられる。そしてこの、プリパラ空間の在り方こそがプリパラにおけるアイドル像を決定していると言えるだろう。

昨今のアニメ業界ではアイドルものはありふれるほどに溢れているが、「プリパラ」に顕著なのは、女児アニメの王道・「変身」する魔法少女ものの系譜に連なっている点である。魔法少女物語世界では多分にして、主人公の暮らす現代日本の都市部を模した世界と、魔法少女の故郷である異世界が交錯することによって物語が動き出す。平凡な日常と、希望や夢が可視化された空間。「怪人」は少女の希望や夢を奪い、「怪人によって滅ぼされた異世界の王国の姫」や「女神」が少女に希望や夢を取り戻し、創り出していくための力を授ける。「変身」は「普通の少女」が希望や夢を真っすぐに信じ、自己実現できるようになるためのギミックだ。「プリパラ」物語世界でも、日常生活の場と、プリパラアイドルが活躍する空間・プリパラは分かたれていて、少女たちはプリパラアイドルの活躍を見ることで日々の生活の活力を得ている。一方プリパラアイドルたちは、自分が憧れたプリパラアイドルのように自分らしくあるため、そして自分に希望を見出してくれる少女に力を授けるためにライブを行うのだ。だから、所謂芸能界とは関わりがないし、アイドル活動を頑張ることによって生活が安定するとか町が活性化されるとかいうようなこともない。魔法少女たちのように、日常生活の中で生まれる少女の希望や夢に直接作用する、ある種ファンタジックな存在なのである。けれども、当初厳然と分かたれていた2つの空間が、プリパラで得た希望で日常生活が輝いていくことによって、緩やかに融解していくところが面白いんじゃないかな~~~と思う。
また、「プリパラ」がそうであるように、大半のアイドルものは、トップアイドルになりたい!という夢・目標を持った少年少女がそれを叶えていくプロセスを物語化する形を取っており、視聴者は一ファンとして物語を見守ることになる(異性アイドルの物語を、アイドルと身近な同性キャラクターの介在なしに画面の外側から応援するケースに最も顕著)。そのとき物語の中心はあくまで主人公たちが夢を叶えられるのかどうか、という点にあり、ファン=視聴者の方は向いていない。カメラアピールや、支えてくれるファンの大切さに気付くエピソードなども挟まれるだろうが、それはあくまでアイドルの物語を小説のように鑑賞しているだけであって、ファンの物語とは交錯しない。二次元である以上当たり前のことだ。*2しかしながら、本作品ではファンの物語がアイドルの物語と交錯する描写が実に多く見受けられる。
例えば第4話、主人公・らぁらの最初のファン・栄子はテニス部なのだが、「こないだ、試合の前日にらぁらちゃんのライブ見たんだ!そしたらすっごく元気が出て、試合に勝てたの!」「だから、今日もらぁらちゃんの声であの歌が聴けたら、明日の試合勝てるような気がするの!」と言う。
或いは第8話、主人公・らぁらが親友・なおに隠れてプリパラデビューして活躍してしまい、そうとは知らないなおはプリパラアイドル・らぁらのファンである、と話すシーン。「アイドルランクはまだまだ低いんだけどね、声がとっても良くて、笑顔がすっごくキラキラなの!らぁらちゃんのライブ見ると、私どんなに落ち込んでいても、笑顔になれちゃう」めっっっっちゃ分かる!!!!!そうなの笑顔になれちゃうよね~~~私笑顔が素敵なアイドルが好き~~~~~!!!!!

この新興宗教の信者か???て言動、完全に我々がアイドルを見る眼差しと一致しているように思うんですよね。でも本当にやばいのはこのあと。
結局打ち明けてぎくしゃくするんですが、コンビを組んでいるみれぃ「アイドル違反」「アイドルは泣き顔を見せてはいけない」「なおちゃんを笑顔にするのも、アイドルの役目よ。あなたが今すべきこと、それはプリパラのステージに立つことじゃない?たった一人のともだちを笑顔にできなくて、大勢のファンを笑顔にできると思ってるの?」と諭されるんですよ。そしてライブ前に「あたしがいつも笑っていられたのは、あなたが友達でいてくれたからだよ」「そして、笑顔でいられるから、今こうしてプリパラでアイドルっていう夢を追いかけられるの。応援してくれる人に、笑顔を届けられるの。あなたの笑顔がいつもそばにあるから、あたしは笑顔でいられるの」となおにメッセージを送るのだ。何ていうか、段々推しが売れてきてハコも大きくなり一抹の寂しさを抱える古参ヲタと、引き留めるアイドルて感じなんですよね……。アイドルに「ファンの皆の笑顔が活力だよ☆」て言われたら嘘でも嬉しいじゃん、らぁらはマジだから。そりゃ好きになっちゃうよな。
プリパラのモットーは「み~んなトモダチ!み~んなアイドル」。それぞれの生活があった上で、お互いの活躍を励みに頑張れるって理想的な人間関係過ぎる。お互いがお互いにとってのアイドルでありファンである関係のことを多分友達と呼ぶんですよね。これは2ndシーズンで「セレパラ」という「み~んなライバル、セレブだけアイドル」をモットーとした、一流アイドルのパフォーマンスを大衆が一方的に鑑賞するだけの空間が爆誕したときに分かりやすくなるんですが、関係が対称で健全。

だからプリパラは、ファンの物語を作品内に取り込むことがめちゃくちゃ上手くて、実際の筐体でのプレイを通して視聴者も作品内外のコミュニケーションに参加できる点がやばいな~~~と思う。そもそもキッズアニメは商売上手で、季節ごとの限定コーデが作品内でお披露目されればゲーム内でもピックアップされるし、グランプリが開催されればプレミアムなコーデが配布されるし、キャラクターたちの用いるマイクなども購買欲を煽る演出で毎度アピールされるし、君もプリパラデビューしようよ!キャラクターたちのようにキラキラ輝こうよ!と虚実を溶解させる力が桁違いだ……。

長く二次元、しかも小説という基本一冊で完結したコンテンツのおたくをやっていたためか、「アイドルと共に生きている」感に弱い自覚がある。でもこのリアルタイム感はドルヲタは多少なりとも求めているように思えて、ファンサ欲しいとか認知貰いたいとかリア恋みたいなことに留まらず、「今・ここにいるわたし」と「今・ここにいるあなた」を感じるために現場に行くんだと私は思うんですよね。自担である増田さんはよく「沢山の人が予定を合わせて今・ここにいること自体が奇跡」といった趣旨のことを述べ、「東京ドームは夢の場所」と繰り返すのだがマジでそれ。

 

さてそれから、プリパラはヴァーチャルであると同時に極めて身体的な空間であるという点も、イマドキで好きな点である。
年頃になった女の子たちは、プリパラへの招待状「プリチケ」を手に「プリズムストーン」と呼ばれる施設へ出かけ、ゲートを通ってプリパラに入ることになる。この際なりたい自分・本来の自分に「変身」するのだが、スタイルが良くなったり好きなファッションを身に纏うというレベルから始まり、めちゃくちゃキャラを作ったり、内気な子がプリパラ内ではなぜか高飛車になってしまったり、極端な例では二重人格に近い分裂を見せる。この、プリパラの「外」第の姿と「中」の姿、どちらも自分なんだと肯定してくれるところが良さなのだが(第32話「みれぃ、ぷりやめるってよ」参照)(私立パプリカ学園校則第1条「生徒は自分に自信を持たなければならない」!!!)、「プリパラに行く」=「筐体をプレイする」である以上、分裂した自意識は例えるまでもなくアバターである。海外のプリパラに行くためにはリアルワールドで海外に行ってからプリパラに入る方法とプリパラ内を移動する方法があったりと、プリパラ内の世界はリアルワールドとパラレルに存在していて、プリパラ内の姿で直接リアルワールドに出向くことはできない。つまりプリパラ内の姿はヴァーチャルな身体である。また、プリパラ内でのライブはリアルワールドにも配信され、まだプリチケの届かない幼い子や男性はライブに行くことができないので、配信で楽しむ「茶の間」になる。TV文化が花開いた半世紀近く前から、ライブに行くなどリアルな体験より先に画面を通して人々がエンタメと接すること一般的になったが、茶の間で画面の向こうのアイドルを応援するというヴァーチャルな行為が日常になったことを超えて、ヴァーチャルな領域から「ライブに行く」という非常に身体的な行為が生まれる、'10年代だな~~~~~という感じである。

完全にヴァーチャルな存在、ボーカルドールのファルルとの交流が1stシーズンのクライマックスになるのだが、ここで「ボーカルドールはトモチケをパキれない」というルールが示される。プリパラでライブをすると、最新のアバターのデータと新しいコーデアイテムが載った「プリチケ」が印刷されるのだが、上部は「トモチケ」としてパキっと折って友人と交換することで、次回以降のライブ時にチームを結成することができる。トモチケをパキれないということは真の友達にはなれないということ、つまり画面の内側にしか存在しないあなたのアイドルは、あなたの人生とちゃんと交錯してくれるのか?という問いがそこには含まれているのではないだろうか。(答えを言ってしまうと、YES!)
また、2ndシーズンでは、リアルワールドの芸能界で活躍しつつも、人間不信で「ボーカルドールになりたい」と願う、ひびきというキャラクターが登場する。ひびきの願いは「悲しいこと」で、思い留まらせなければならないとらぁらたちは奮闘することになる。のだが。
私はこの展開に結構抵抗があって、と言うのもだったらファルルはどうなるんだよ~~~!!!ファルル、いつも一緒にいられる友達ができるから嬉しいて言ってたじゃん!それはそれでいいじゃん!あれだけプリパラ内での私をそれも君なんだよて肯定してくれたじゃん???現実礼賛なんてくそくらえだ!!!!!
特にパルプスから来たナチュラル少女・ふわりがファルルに苦言を呈するシーン(第86話参照)、「マーガレットね。私のふるさと・パルプスでも草原に沢山咲いてるのよ」「あなたにも見せてあげたい。パルプスで、どこまでも自由に咲き乱れる花たちを。あなたのマーガレットに劣らない美しさよ」ファルルは見られないんだが?という感じである。完全にキッズアニメを成人が見ているのが悪いんですが、まだこういう教育的な思惑にはキレてしまう……(ちなみに3rdシーズンの子育て要素も結構キツい)
とは言え最終的にファルルは、「まほちゃん(ひびきのこと)は今のままでファルルのともだちなの!」とらぁらに命運を託すことになる。リアルな存在とヴァーチャル存在、そんな区別自体もはやしなくていいんだよと捉えてなるほどね~~~~~してる。

また、以上のようなヴァーチャルな空間を「いつかは卒業すべきもの」として描いていない点も推せる。1stシーズンではクリスマス回こと第25話「クリスマスプレゼントフォーユー!」で(!)、らぁらの母親と校長先生の現在進行形の物語が描かれた。ただの現実礼賛、プリパラで希望や夢を得るのもいいけど後はそれぞれの人生を現実的に頑張ろうな!という話ではなく、プリパラのある日常というかヴァーチャルの溶け出したリアルというか、いつでもそこにあるもの、そういう話なんじゃないかなと思う訳である。

リアルワールド/プリパラという区分は、平凡な日常/希望・夢のある空間、リアル/ヴァーチャルという区分と対応し、一見絶対的に見えるのだが、それぞれに越境可能なもの、むしろその境界線が融解したときに面白さがある。「プリパラ」最終話でファルルが数時間だけリアルワールドに出現し学校生活を楽しむ展開があるのだが、あれはきっとその想像力、それこそ希望とでも呼ぶべきものを肯定しているんじゃなかろうかと受け取った。

 

だから唐突だけど、プリパラ=ネバーランドだと思うんですよね。(NEWSの話だよ~~~~~!)

ネバーランドは「テーマパークのように、存在はいつもそこにあって、そこに行くために、また頑張ろうって思える場所」で、「現実にだってファンタジーは起こりうる」だった訳じゃないですか。心にネバーランドでの旅を通して獲得した希望を持っていれば、現実だってファンタジー的な希望に満ちた空間に変えていける(、そしてまたいつでもネバーランドに還ってくれば良い)、ていう。「プリパラ」も多分同じことを言っていて、プリパラでは「変身」することで自信が持てて、ライブという形で自己実現でき、相互に笑顔になれて明日への希望が持てる。

それに、第1話で突然コンビを組んで一緒にライブしてほしいと頼まれたものの、ステージで歌ったこともないし、ダンスだってやったことないし……と言うらぁらに、みれぃは言うのである。「プリパラは好きぷり?」「じゃあ大丈夫、できるぷり!」

第24話の校長先生を説得するためのライブ前にも、第139話でプリパラ崩壊の危機が訪れたときにもリフレインする象徴的な台詞の一つなのだが、これって「ネバーランドの鍵。それはNEWSをずっと愛し続けてくれている、あなたの心です。」とイコールではないだろうか。さんざ鍵ペンラは魔法少女のステッキなどと言われていたがマジで、プリパラアイドルと同じく、NEWSもまた魔法少女タイプのアイドルだったのだと気付かされた!!!!!

Take off now

アイドルと魔法少女の話をもっとしたいので、アイドルタイムプリパラについて。 

本作品の主人公は、夢見がちなゆめかわ少女・夢川ゆい。プリパラアイドルの活躍に刺激され、少女たちが自らの「夢」を取り戻し、創り出していく様子が中心的テーマに据えられていて、「アイドルは男の子がやるのが常識」な町・パパラ宿で、女の子がアイドルやってもいいじゃん!女の子が夢を持ってもいいじゃん!と奮闘するという、改めてアイドルの持つ無限大のパワーについて、をやろうとしている作品です。そしてここが重要、ゆいの初めての衣装はまんま魔法少女モチーフです!

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それと同時に、「プリパラ」では第8話でらぁらがアイドルとして「観客を楽しませる」ということを学ぶときも、それぞれの大会で優勝したり物語的危機を解決する際も、「トモダチ」との交流が一番に重視されていてそれは本作品でも出てくるのだけれど、よりそれぞれの少女の自己実現に焦点が当たるようになったことに注目したい。つまり、魔法少女化は自己実現の重視と連動している。

パパラ宿にはかつて古代プリパラが存在し、昼の精霊・ファララと夜の精霊・ガァララが昼夜交代で少女たちを見守っていたが、誰もいない夜の担当に嫌気が差したガァララが、少女たちの夢を奪うことでファララを眠らせてしまう。そのためパパラ宿の少女たちは夢を持つ気すら起きず、言ってしまえば抑圧された状態にあった。

ゆいはその中で例外的に夢見る力が無限に湧いてくるゆめかわ少女で、パパラ宿にプリパラができるなり、先にダンプリ(男子プリパラ)でデビューしていた兄を追いかけてプリパラデビュー、パパラ宿の少女たちにプリパラの楽しさ、夢を見ることの素晴らしさをアピールしていく。そして少女たちは、ゆい(と神アイドルの仕事でパパラ宿に転校してきたらぁら)に影響され、それぞれの幼少期に摘み取られてしまった夢を取り戻すのである。

ゆいとチーム・MY☆DREAMを結成することになる、にのみちるもそう。にのはスポーツ万能、各部活の助っ人として活躍しており、アイドルも熱血であると知ってプリパラデビューするも暫くは夢を見つけられずにいたが、第33話でガァララから「ヒーローアイドルになる」という夢を取り戻す。更に直後のライブによって、「ヘアメイクアーティストになる」という、ゆい&らぁらの影響で咲いた夢(第9話「おしゃれスタジオ始めたっての」参照)を奪われていたちあ子も、再び夢を取り戻すのだ。更にさらに、第35話「未知とのミーチル」では、「小さ過ぎて奪うことすらできなかった」みちるの夢が開花する。実はみちるは、幼少期に夢を摘み取られそうになったとき、「私に夢はありません」と言い聞かせて自分で封印してしまっていたのだった。このような夢の連鎖が、ゆいたちにガァララと対決する力を与えることになる(この連鎖は「プリパラ」の「トモダチ」概念をちゃんと引き継いでいて好きなところ!)。

「アイドルは男の子がやるのが常識」という設定といい、現代社会の女性の社会進出に伴うあれこれに露骨に触れた点で、ある意味教育的になってしまったなという残念さ、というかただ当たり前に、誰にでも自己実現が許されていると示した「プリパラ」の方が先進的な世界だったのではという感は否めない。しかしながら、「アイドルタイムプリパラ」がこの先面白い境地に達するのではと期待してしまうのには理由がある。ゆいたちのライバルとして登場する、しゅうかの存在だ。

しゅうかは「アイドルタイムイズマネー!」と言い放ち、「どんなことでも即実行、即実現できる私に、夢なんか必要ありませんわ」とゆいたちと真っ向から対立する。一方で「♪パンがないなら 作ってやるわ」と歌う大変な努力家で、効率良く時間を使うためにクーポン券をばらまいて宣伝するし労働力を買う(第27話「華園しゅうかでございます」参照)。が、クリスマス前に行われたアイドルタイムグランプリで敗北し、現在はガァララに憑りつかれてしまっている。そしてらぁらたちはファララとガァララ、2人とも一緒に起きていられるための方法を探しているところなのである。だから「昼/夜」がどう合わさるのか、「夢/現実」の二項対立がどう回収されるのかが問題なのだが、ゆいとしゅうかの考えは意外と近い点があるように思う。

まずここで、本作品の主軸となっている「時間」のモチーフを見てみると、キャッチコピーは「み~んな集まれ!アイドル始める時間だよ!」。1stop「Just be yourself」のサビは「♪一秒一秒が 過去に変わる“イマ”を 全力で愛していこう! 抱きしめて Our Dream」。「夢を見る=アイドルになる=今を全力で生きる」、つまり漫然と他者の価値観に流されて生きることとの対立として「夢」は描かれているのだ。

だから、ゆいソロ「チクタク・Magicaる・アイドルタイム!」はサビが「♪形のないモノこそ ほしいよ!」「♪ドキドキ待ちきれないなら チクタク 今とらえて! チャンスは一瞬だけよ」、そして「♪時よ何時も美しい!」。一方しゅうかソロ「Miss. プリオネア」は、サビが「♪ねぇ 何よりも時間がほしいよ 待てないの!」「♪夢なんかよりも ねぇ 何よりも実感がほしいよ マテリアル!」で、「♪未来はダイヤよりもコウカ」「♪値段のついたモノは 大したことないのよ」。ゆいは形のない「夢」、しゅうかは実体のある「現実」を求めるという点でははっきり対立しているのだが、それは「今やって来ようとするドキドキ」、「プライスレスな実感」が欲しいからなのではないだろうか。

だが同時にしゅうかの限界も明らかで、チームを組まず、友達作ろうとしないしゅうかは、ファンに対する愛もない。プリパラではライブでお金を取らないのだが、しゅうかは例外的に入場料を徴収している。自分で「値段のついたモノは大したことない」と歌っておきながら、他者とはお金を通じてしか交流できないのである。プリパラの良さは友達になって相互に笑顔になれること、希望の感染である。しかしながら、しゅうかのやり方ではお互いがお互いにとってのアイドルでありファンであるような、「トモダチ」関係は形成されない。

ちなみに、MY☆DREAMの初オリジナル曲「Believe My DREAM」では「♪世界旅行に旅立とう」という歌詞がある。夏休みに地方のプリパラを訪ねる展開があったことからも、自分たちがより広い世界で活躍したいというだけでなく、「夢」を広めて「トモダチ」の輪を広げようという動きとして捉えられるだろう。実は「プリパラ」2ndシーズンの終盤、メインキャラクター全員で歌った楽曲「アラウンド・ザ・プリパランド」では、「♪世界中がトモダチ」とあった。MY☆DREAMはその流れを正しく汲んでいるわけである。

個人的にはやはり魔法少女タイプの、希望を感染させていくアイドルが好きなのでゆいに肩入れしてしまうが、しゅうかの言うことはめちゃくちゃ理解できるし、両者が融合した先を見てみたい。というのが第39話時点での感想である。

ごきげんなMusic

ここまで好きポイントを書き連ねてしまったが、「プリパラアイドルもNEWSも魔法少女である」の他に、やっぱりそれぞれのアイドルが魅力的で最高だから是非視聴してくださいってことも言いたかったので、特に好きなライブを紹介したい。

てかまずプリパラの凄いポイント「3DCGライブがわくわくする!」をまだ書いていなかった。アニメと3DCGと言えばやはりプリキュアのエンディングダンス。2008年放送の「フレッシュプリキュア!」以降定番化していて、今年度も最先端の素晴らしいクオリティであることは間違いないのだが、他作品においても(アイドルの)ダンスを3DCGで見せる、という点については様々な試行錯誤が繰り広げられている。

その中で本作品の好きなところは、一言で言うとコンサート空間の作り込み!

まずアイドルの顔が可愛く映る角度がちゃんと分かってるし、カメラワークがちゃんとしてるし、会場やセットは意外とリアルな作り、そこに丁寧な照明演出とキラキラのエフェクター

薄暗いコンサート会場は1万弱くらいの規模で、メインステージから始まって花道を移動、大サビは2段になるセンステで「サイリウムコーデ」に着替えてキメる、というのが大きな流れ(これは筐体をプレイしたときも同じ)。サイリウムコーデのキラキラさもさることながら、楽曲に合わせたライトの点灯やペンラの海が揺れる様子も最高。アイドルだけでなく、コンサート空間全体の演出がめちゃくちゃアガる。


PriPara プリパラ EPISODE 114 Tricolore「Mon Chouchou 」

これは左からファルル・ひびき・ふわりの前述した3人によるチーム・Tricoloreの結成直後のライブ!(「Mon chouchou」)ふわりバク転してる……!とかモーションの優美さもそうなんだけど、3人のメンカラに揺れるペンラの海が最高ッ……!ミュージカル調のテンポの変化に合わせて照明の色が変わるのもめっちゃ良いし、白っぽいキラキラの圧倒的説得力、エンターテインメントの輝きが天元突破してるし、宇宙(そら)を煌めきで埋め尽くしてるよ~~~~~!135話のらぁらたちとの対決時も歓声といい本当に良いので、是非そこまで辿り着いた暁には堪能していただきたい。

トリコロールは、ボーカルドール・一流芸能人・自然界の王者という強過ぎるメンバー構成なので、それぞれのソロもやばい!ファルルソロ「0-week-old」はバレエモチーフ!?と大きな衝撃があり、ひびきソロ「純・アモーレ・愛」は勝者のオーラを前に跪くしかなかった。初披露時の第73話はAパートと特殊edでライブが行われたのだけれど、こんなの勝てない……という絶望と、ひびきさまになら支配されたい……という欲望でないまぜになる。メイキングドラマ(サビ前に差し込まれるイメージ映像のこと。これで観客にメッセージを届けるらしい)のサファイア革命純真乱舞!!!もめちゃくちゃ良い。ゲームでひびきサイリウムコーデをゲットしたので、あらゆるキャラに着せて純・アモーレ・愛を歌わせている(ガァルルめっちゃ良いです)。ふわりソロ「コノウタトマレイヒ」はヤギ可愛い(ひびきとデュエットver.もあるよ!ふわりは仔ヤギとチームを組んだりもするよ!)。


PriPara プリパラ EPISODE 26 FALULU BOKERDOLE 「0 week old」


PriPara プリパラ EPISODE 73 Shikyoin HIBIKI 「純・アモーレ・愛」

らぁらはと言うと、ポップなみれぃと、天賦の才を持つそふぃとチームを結成してます。SoLaMi♡SMILEていいます!ラブリー・ポップ・クールの良バランスで、でも後発のチームのような計算されたメンバー構成ではなく、この子しかいない!と友達になってからチームを結成している王道チーム。実はみれぃはプリパラの外では風紀委員長で両親は検事と弁護士、でもポップなぷりぷりアイドルになりたくて計算を重ねる……という大変愛しいキャラ。そふぃは普段は体力がなくてくらげのように漂っているのだが、梅干をかじると一気にシャキッとクールになって「元気にしてた?籠の中の小鳥ちゃんたち」と会場を沸かせる罪なキャラ。


PuriPara SoLaMi♡SMILE 「Happy Pa Lucky」

そらみスマイル最高のライブと言えばやっぱり、第135話で最初のop曲でもあるMake it!を歌ったときになっちゃうのだけれど、それはもう見ていただくしかないと考えているので好きなやつ!1stシーズン、校長先生にプリパラを認めてもらうために文化祭でゲリラライブを行ったときの楽曲が「HAPPYぱLUCKY」(第22話参照)。多幸感が凄いし、大サビ前の力強い「♪神アイドルへ!!」で、ああこの子たちが天下を取るんだな~と悟ったのだった。主人公力が凄い。

そらみは完全色違い衣装をよく作ってくるイメージがあって、パステルカラーのらぁら、アメリカンな色遣いのみれぃ、大人可愛いそふぃと同じデザインでも全然違う印象になるのが女児心、もといコレクター心をくすぐる。

DressingPaféは、そらみスマイルへのライバル意識で結成されたチーム!双子のドロシー&レオナと、囲碁世界チャンピオンのシオンで構成されていて、初めは対そらみで繋がっているだけだったのが真のチームになっていくのが見どころ。推しです。センター+シンメのフォーメーションが確立されていて振付がはちゃめちゃ可愛い……可愛い!


PriPara プリパラ Episode 22 「CHANGE! MY WORLD」

これは同じく第22話から「CHANGE! MY WORLD」!この先キラキラヘソ出し衣装とか忍者衣装とか(ドロシー&レオナの実家は「にんじゃもんじゃ」というもんじゃ屋さんなのだ!)うきわが付いてる水着衣装とかで何度も歌うことになるのだが、いつも可愛い~~~~~「♪夢のDoor 『三位一体』でなら」とか、サビ前のキュルルルルルルルーン!てとことか、「♪オンナノコも♪ オトコノコも♪ 歌おうよ♪」とかありえん可愛い、双子シンメは最強過ぎるし、でも夢のDoorは三位一体でなきゃ開けないんだよ……!3人チームとして完璧なのだ……!

2ndシーズンの新キャラ・Armageddonは天使キャラ・みかんと悪魔キャラ・あろまの幼馴染による絶対的シンメ。2人の間には誰も入ることはできないと思われていたところ、ボーカルドール・ガァルルの加入でGaarmageddonになったよ!まず楽曲が凄い!これは3人の初めての楽曲アメイジング・キャッスル」で、とにかく楽しい〜〜〜可愛い!私これマリウスセンターでちびーずに歌わせたら絶対可愛いと思うんですよ……!衣装もスチームパンクぽいのとかいつも可愛いの出してくるし、何気に「アイドルタイム」でもレギュラーだし強い。


PriPara プリパラ EPISODE 106 Gaarmageddon「Amazing・Castle 」

3rdシーズンは、らぁらの妹・のんのプリパラ参戦など、姉妹の話が主軸になっており、しっかり者ののん、プリパラ外では内気だけど中では高飛車なセレブのちり、サパンナから来た野生児のペッパーによる後輩チーム・NonSugarが結成されます!属性はトリコロールと同じ、ラブリー・セレブ・ナチュラルの構成なのに、チームのカラーは全然違うのだ!チームとしてまとまるまでに時間がかかるのだが、そのばらばらさこそが魅力!グー・チョキ・パーで無敵!


PriPara プリパラ EPISODE 120 NonSugar「Sugarless×Friend 」

こちらオリジナル曲シュガーレス×フレンド」になります。イントロと一緒にぱっとスポットライトが当たるのもそうだし、「♪いつの間にか なんか仲良し」で手を合わせるところの影の入り方もめっちゃ良い~~~そらみなどの明るいステージだとどうしてもセットが広く見えがちで、そらみはむしろ広がる、ドレシは寄って魅せるんだけど、ノンシュガーはMステばりのカメラワークで勢いを表現しているのでめっちゃTV映えする。

あとやっぱり、UCCHARI BIG-BANGS「愛ドルを取り戻せ!」には触れざるを得ない……!神アイドルの座を巡りトーナメント戦が行われた3rdシーズン終盤、ダークホース的に登場したチーム。左からコスモあじみちゃん子。コスモはそふぃの姉でサイリウムコーデのデザイナー、天才芸術家のあじみは美術教師としてらぁらたちの学校に赴任、ちゃん子はそふぃ親衛隊の一員でありながらグラビアアイドルになろうとしたりしなかったりする、まあとにかく濃い面子で、しかしこの最終盤でちゃん子モデル作っただけでやばい。社会人と熱烈なドルヲタ、プリパラへの愛が溢れ出してこうなったんだな……!て感じがめちゃめちゃ気持ち良い、イントロのヘドバンと特効で問答無用にアガる~~~~~


PriPara プリパラ EPISODE 129 UCCHARI BIG BANGS「Idol o Torimodose!」

それから「アイドルタイム」も、それぞれのソロ曲も面白いし、ペアライブも導入されたし、どんどん「プリパラ」のキャラクターも先輩として登場するのでサービスが凄い。にののテクノな楽曲も踊り出したくなるくらい良いんだけど、ここはみちるソロ「GOスト♭コースター」。これまでなかった大人っぽい楽曲~~~!恋ダンスみたいな振付もクール!


[HD] Idol Time PriPara - アイドルタイムプリパラ - GOst ♭Coaster - Michiru Kouda - Episode 15

そして何よりやばいのは、ダンプリがあるってことですね……。

ゆいたちの暮らすパパラ宿では先述のとおり、「アイドルは男の子がやるのが常識」で、女の子はダンプリの配信を楽しみに待つ日々なんですよ。ヒツジに変装して潜入したりもするけど!そのダンプリのトップアイドル、WITHの3DCGライブが放送されたのが第32話「WITHとプリ×プリフェスティバル!」(「Giraギャラティック・タイトロープ」)。ゆい&らぁらのメイド服&執事ペアライブが放送された回でもある。


[HD] Idol Time Pripara - アイドルタイムプリパラ 32 - WITH - ギラ・ギャラクティック・タイトロープ

WITHは髪色で分かると思うんですが、明るいウェイのアサヒ、可愛いキャラのショウゴ、ミステリアスなコヨイの3人組。実はショウゴはゆいの兄で、意地悪してくるし、お兄ちゃんばかりアイドルやってずるい!!!という感じで、ゆいがアイドルになったことでアイドル同士の関係が始まるのがアツ過ぎる。

それまでのプリパラ3年間の積み重ねがあってなのは勿論なのだけれど、WITH、軽率に良いから……!「♪嘘だよぐっときたよ」ずる過ぎない???「be with you……」は実質「Sexy rose……」\パリーン!/ そしてなんと、今なら筐体で月末までダンプリモードがプレイ可能!

キャラ紹介がてら3人チームのライブに偏ってしまったので、5人チームのも。「オムオムライス」!


Cosmic Omurice DaVinci • Omurice •

「♪一口だけで しあわせ弾む スポットライトに照らされて きっと キミは 理想のアイドル みんな笑顔にしちゃう」分かるオムライスはおいしいよネ~~~~~デリシャス!コスモさんとあじみ先生が美術学校時代一緒に食べていた思い出のメニューというエピソード付き(第65話参照)。とにかくキャッチ―な歌詞と飛び跳ねるような振付でどんどんわくわくしてしまう~~~~~!好き!

 

 

と、いう感じで、一言で言うとプリパラめちゃくちゃ楽しい……!まずアニメを見ていただいて、3DCGライブもまだまだ沢山あるので是非覗いていただいて、そして筐体に行こう!ゲーセンは比較的キッズが少ないので行きやすいが、健全な気持ちでプレイしたいので私は平日昼の近所のデパートのおもちゃ売り場に行ってますね。プリチケはただのコーデカードではなく、思い出なので帰宅してからも矯めつ眇めつして次回のコーデ考えたりする……。参考文献。

筐体ゲームの楽しみ方はネットワークと対極にある - 『プリパラ』誕生秘話と今後の期待、タカラトミーアーツ・大庭晋一郎に聞く【前編】 | マイナビニュース

来年度以降どうなるかは分からないけれど、末永く魔法少女型アイドルという発明が続いていくことを祈っている。

*1:3rdシーズンまで全140話、2017年度の最新作「アイドルタイムプリパラ」も随時配信中で、月額500円しかも初月無料!震えるコスパの良さ……!(でもまあ、とりあえず第1話だけならニコ動が早そう。http://www.nicovideo.jp/watch/1405499565

*2:昨今は新人アイドル声優が作品内同様にユニットを組みコンサートを行うケースもあり、その場合は作品内のキャラクターたちとのリアルタイム感も増すのかも知れない。何を隠そう本作品でも主人公らのキャストはユニット活動を行っている。

世界よ推しを祝ってくれ

北京に行った。勿論フィギュアスケートのグランプリシリーズ第3戦中国大会を観るためである……!

丁度去年の今頃、モスクワの推しの話を書いた。*1奇しくもそれがリプニツカヤ選手の引退試合となったことは前記事にも書いたけれども、早いもので今季の開幕に合わせ公衆の面前に姿を現した彼女は、今年のGPシリーズ初戦、正にあのモスクワはメガスポルトアリーナで行われたロシア大会で解説なども務めていらっしゃって、一方私の推しことラジオノワ選手も1試合目だったわけなんですが。
シーズン開幕前、GPシリーズのアサイン表を見たときに分かったのだ。推しの優勝試合に立ち会うチャンスはここ、中国大会しかないと。

推しの優勝試合。
何とも甘美な響きであるが、こうも思い焦がれるようになったのには理由がある。昨年のラジオノワ選手の戦績を振り返ってみると、GPシリーズではファイナルに進出したものの6位、12月のロシア選手権が5位だったため、1月以降、後半戦の目ぼしい国際試合への出場はなし。唯一出場したユニバーシアードは日本での放映なし。後半戦こと世界選手権や欧州選手権は最大3枠しか各国に出場枠が与えられず、GPシリーズ後の国内大会を通じて代表が決まるので、ロシア選手権で表彰台に乗らないとマジ露出がなくなるのである。順位がどうとかではなく、単純に露出がなくて辛かった。基本的にプログラムて1年単位で変えてしまうので、数回しか披露されないなんて世界的損失じゃん……推しの良さをもっと広く知らしめたいのにその機会すらねえ……ていうやるせなさでいっぱいになった。
だがまあ、そこになんと代々木で行われる4月の国別対抗戦へのアサインが決まり、フリー(FS)とエキシビション(EX)を観に行くことができ、4位ながらシーズン一の出来、それこそロシア大会のときから随分完成度の高まったFS「誰も寝てはならぬ」を観られたのでとても満足したのだ。
しかしながら、個人でのEX出演なし。
EXには上位選手のみならず、開催国の選手とか、盛り上がりそうな選手とか、色々な要素も加味されて出演者が決まるのだが、4位だとないんだ、というのは割とショックな出来事だった。この年のGPファイナルで6位になったときはまだ割り切れた。分かりやすく失敗したし。でも久し振りで2回目は少し堪えた。このままこの何とも言えない位置に定着してしまうのだろうか、という恐怖もあったし、推しのいない表彰式、推しのいないEXは寂しいものだった。そりゃ点数とか順位とかだけで推しているわけでは全然ないのだけれど、推しが世界から祝われている時の気持ちは最高なのである。
ちなみにチーム・ロシアが2位になったので、チーム演技「ラ・ラ・ランド」には出演していてめちゃめちゃ可愛い。


Team Russia "La La Land" WTT 2017

(金髪でふわふわと一番長く伸ばしてるのが推しです!)
だから絶対、今度観戦するときは推しを祝いたかった。飛行機の関係で昨年のロシア大会の際にはEXを観られなかったのだが、今年は絶対観たかった。今回ラジオノワ選手はロシア大会と中国大会へのアサインが決まり、どちらも強豪揃いではあるのだが、同じくロシア代表の世界女王・メドベデワ選手や、最近安定している結構推しているソツコワ選手など、危ない感じがしていた(実際4位だった。EXには出演したけど)。それに対して中国大会は実力の拮抗した面々が揃っており、試合としても面白くなること確実だし、確実に負けそうな相手の不在、あと日程的に文化の日が含まれるナイスなタイミング、ということで行かない理由がない。

実力の拮抗した面々、というのは同じくロシアのザギトワ選手(若い)、トゥクタミシェワ選手トリプルアクセルに挑戦中のプルシェンコの妹弟子)、カナダのデールマン選手(力強い)、日本からは樋口選手(ロシア大会でラジオノワ選手を上回っている)、三原選手(先シーズン評価が高かった)に本田選手(妹の望結ちゃんなどとTVに出ている。ちなみに日本女子の中では最推し……多い。特に脅威なのがジュニアで圧倒的実力を誇ったザギトワ選手で、シニア初戦なのでどれだけ評価されるか分からないという。そして優勝に絡まないとしても、五輪出場枠を賭けた今シーズンの熾烈な争いを誰が制するのか……という意味で日本女子も面白いんですよ今!!!2枠に対して、GPシリーズに出られる、つまり第一級の国際試合で十分戦えるレベルの選手が7人いて実力が拮抗している!GPシリーズもあと少し残っているし、とにかくクリスマスは全日本選手権で決まり!五輪出場者がここで決まる!是非見てみてほしい!!!!!


【本田真凜出演】ロッテ ガーナCM「真っ赤って、ときめき。本田真凜スケート」篇 15秒

 

フィギュアスケート推し活動報告 2017-18シーズン前編

前回の反省を生かし、前日から現地へ。ちなみに夜着く予定の便が3時間くらい遅れた結果深夜の北京に投げ出され、空港の正規の乗り場から乗ったタクシーで何とかなったものの、エクスペディアで予約したホテルが2人に対して1ベッドしか抑えられていないとかいうハプニングが生じたけどその晩は何とかなったので良かった……。

観光については後でまとめて書くとして、とりあえず翌3日のショートについて!

まず中国大会、例年ガラガラじゃね?と思って、前回ロシア大会でチケット手配に難航した経験からいっそ当日券にしてみたが、意外と席埋まってたなって印象。ショート(SP)は金曜日だったのでそこそこだったけれど、EXのあった日曜日がかなり埋まってて驚いた。ヨーロッパはショー的なEXの方が人気があると聞くけれども中国もそうだとは知らなかった。

ちなみに中国大会の場合、公式の大麦てサイトから予約はできるが、現地オフィスに受け取りにいかなければならない。当日券は正面の門の中に停まっているワゴン車に話しかけると売ってくれる。ちなみに180元と280元で入って30列弱だったけれど、ロングサイドど真ん中審査員側だった。まあ自由席化しているんですけど。あとここが現金のみで持ち合わせが足りなかったので急遽道路の向かいにある銀行で両替してもらったのですが、空港(1元=20円)に比べて断然率が良かった(1元=16円強)。時間はすこしかかったけど、街中で替えた方が良いというのはマジらしい。

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SPの滑走順はジュニアから上がったばかりのザギトワ選手と本田選手、前年度振るわなかったトゥクタミシェワ選手が前半で、三原選手、樋口選手、ラジオノワ選手、デールマン選手となっていた。

まずザギトワ選手は「白鳥の湖」でミスは出たもののまとまった演技。今シーズンは白鳥の湖をモチーフとしている選手が例年に比べ多い印象だったのだが(第2戦カナダ大会の女子フリーでは、2人連続しかも“黒鳥”ということがあった)、彼女は衣装は白鳥モチーフでありながら「ブラックスワン」と銘打ち、悲劇的に振り過ぎないドラマチックさが彼女らしいなと思った。続く本田選手は丁度1週間前のカナダ大会でSPがあまりうまくいかなかったのだが、今回は良い感じ!夏にアイスショーで、新プログラムとしてタンゴを披露していたのを見て好きだな~~~と思っていたので、本人はビビッときたと言ってはいたものの何で「The Giving」に変更したのか結構疑問だったのだけれど、生で見るとめちゃくちゃ伸びに合っていて少し納得できた。「大人っぽさ」などのワードと共に、踊りの部分を鍛える目的でタンゴやフラメンコに挑戦するケースはあり、その中では悪くないのでは……?と期待していたのであまり良さが分かっていなかった。が、ちょっと驚くくらい伸びていた。結局本人の持ち味を120%活かした方が強いてのはあるよね。求められるものと好きなものと、何が本当にやるべきものなのかは究極の難問だけれども、とりあえず好きなものやって笑顔だったのでファンはハッピーです!!!


B.ESP(HD). Marin HONDA 本田真凜 SP - 2017 Cup of China

トゥクタミシェワ選手と三原選手は目立ったミスこそなかったものの点は伸びず。いよいよ樋口選手の番になったけれども正直この辺りから正常な判断ができていない。

樋口選手の魅力はスピード感、音楽にしっかり乗ってくるなという印象なんですが、とにかく良いプログラムなんですよね。


B.ESP(HD). Wakaba HIGUCHI 樋口新葉 SP - 2017 Cup of China

まず選曲がずるい。「ドン・キホーテ」からジプシーダンスで、曲聴いているだけで踊り出したくなるくらい楽しい。そこにこのキレの良い演技だからめちゃくちゃ気持ち良い。TVだとそこまで分からないのだけれど、今回上の方から観たこともあって疾走感がやばい。点数も70.53と中々やばい。

そして……ラジオノワ選手……!

プログラムは先シーズンからの持ち越し、つまりあの小悪魔可愛くて脳髄溶けるプロだけれど、衣装を新調。アール・ヌーヴォー~~~!て感じでオシャレでサイコー(適当)!


B.ESP(HD). Elena RADIONOVA Елена Радионова SP - 2017 Cup of China

昨シーズンに比べて、曲線的な動きが一層磨かれた感があるし衣装もそれに貢献している気がする。フィギュアスケートのぎゅいんぎゅいんブレードで氷を削る感じは弦楽器に合う、というのが私の持論なんですが、正にそれ。ソチ五輪の金メダリストことソトニコワ選手の2013-14シーズンのFS「ロンド・カプリチオーソ」に顕著で、


2013 Trophee Eric Bompard - Adelina Sotnikova (RUS) Free Skate

衣装の透かした部分なんて絶対バイオリンモチーフだし(冒頭が分かりやすい)、バイオリン擬人化プロでしょって1億回言っているのだけれど家族からは全く同意が得られなかった思い出……五輪含むシーズン後半戦では灰地に金の色違いの衣装に変えるのだけれど、初期の茶に茶バージョンどう見てもバイオリンでない?ラジオノワ選手も先シーズンの時点でかなりジャンプの入れ方など含め全体のなめらかさが高まったなと思ったが、比べてみると今シーズンマジでグルーヴ感増してる。実際はノーミスだ……!てだけで頭がパンクしていたけれども、見返しても良い演技だったな~~~!点数は70.48。

最終滑走のデールマン選手は今回唯一の北米の優勝候補で、ジャンプの大きさが半端ない。北米の選手は筋肉をしっかりつける傾向にあって、それが安定感のあるなめらかなスケーティングと派手なジャンプを生み出すのだが、彼女も御多分に漏れず。しかも曲は「カルメン」、優勝でしょ。ノーミス、迫力の演技で70.65。

と、いうことでですね、SP終了時点でラジオノワ選手、首位と1点差以内の3位!めでたい!!!翌日のFSもめちゃめちゃ面白そう!!!!!

すっごい浮かれました。推しが良い演技しただけでこんなに人生楽しいんだな。いや~~~推しの良い演技を見られた嬉しさと、割と点が辛い感じだった中推しが評価された嬉しさと。推しをめちゃくちゃ推されたい人種ではないけれども、ジャンプと言うより表現力を武器とする推しが、けれどもちゃんと点数出るんだぞっていうところ、正直自慢したい。フィギュアスケーターはアイドルではないし私もべたべたのファンになるのを自重しようと本当に思うのだけれど、いやでも、推しが最高。何で良い演技しただけで満足できずに結果出してほしいと思ってしまうのか、そんな権利がないのはよく分かっている、しかし推しを認めてほしい、私が一人騒いでいるだけでなくてマジで素晴らしいんだってことを世界に認めさせたい、そのためには点数が出てほしい、そういうこと……。

 

興奮冷めやらぬままおいしく中華料理などを食べ(飢えなかった!)、4日も万全の態勢でフリーへ!

SPの結果を受けてラスト4人が、ザギトワ選手、樋口選手、デールマン選手、ラジオノワ選手という滑走順に。心臓が保たない。

それまでの日本勢もとても良かったのだがこの4人に絞ると、まずザギトワ選手の「ドン・キホーテ」の安定感がやばい。先シーズンからの持ち越しなのでそれはそうなのだが、SPに引き続きチュチュ風の衣装で本家バレエを活かしたプログラムはロシア代表の強みが出ていて説得力が凄い……。

樋口選手は「007 スカイフォール」、キム・ヨナ選手がバンクーバー五輪のショートで滑った伝説的なプログラムと同じ、ボンド・ガールである……!アクティブ、セクシー、少しのキュート、そしてこれらの言葉では表しきれないキャッチーさがボンド・ガールの魅力だと思うのだが、めちゃくちゃ良い。まず衣装が最高で、パーティードレスみたいな開き方の鮮やかな青の布地に幾何学模様のプレート、そして手袋!属性がクールアイドル過ぎる。

この2人が140点台を出し、緊張感が高まってきたところにデールマン選手、だったのだが、ジャンプのミスなどもありあまり得点は伸びず。そして最終滑走のラジオノワ選手……!


B.ESP(HD). Elena RADIONOVA Елена Радионова FS - 2017 Cup of China

いや~~~……演技終了後の表情がね、良かった……!という気持ちになっちゃうよこれは……安心と不安の入り混じったというか、もう正直こっちもいっぱいいっぱいで演技の良し悪しとか全然判断できる状態になかったのだけれど、とにかく何とかなったでしょこれは!と満たされてしまった……。結果総合3位、本人も順位が分かったとき嬉しそうな顔になって、良かったね~~~って……。

ショートで大分満足していたというのもあるけれど、希望のある結果*2だったので何だかめちゃくちゃ幸せでふわふわしていた。推しの優勝試合に立ち会いたい、なんて冒頭太字で書いてしまったが、私の場合その欲望は「推しの良い演技が見たい」「推しを大々的に祝いたい」「推しを認めてほしい」ということに1/3ずつ因数分解できて、割と全部叶えてもらえた感じがしている。と、いうか昨シーズンは良い演技はともかく他が割と不完全燃焼だったので……完全燃焼できそう!良かった!ていう。

そもそもこの「ある恋の物語」がすっっっっごい好みって話をしますが、私ラジオノワ選手のラテン系のプログラムめちゃくちゃ好きなんですよ。初めて「推せる……」と思ったのが忘れもしない2013-14シーズンのGPシリーズ初戦アメリカ大会、シニアの大会に本格参戦したときなんですが、そのシーズンのFSが「フリーダ」というラテン系のプログラムだったんですね。そして2014-15シーズンのSPがフラメンコプロで、ここでガチハマりしたことが今日に繋がっている……。フィギュアスケートというジャンルは、どうしても冬季五輪に合わせて4年周期で物事が進んでいるので、五輪の翌年は引退・休養・etc.で盛り上がりに欠けたりもするのだけれど、そこを結構しっかり追っていたので結果今大変なことに……。


Elena Radionova FS 2014 Worlds JUNIORS 1 PLACE


Elena Radionova. 2015 World Championships. SP

好きなプログラムと好きなプログラムがうまくいって、結果も出そうとなればもう言うことないじゃん……。

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さて、その後男子やペアを観戦して表彰式を待っていたのですが……ここに落とし穴が……!

終電問題だ!!!!!

北京の終電はその多くが23時台で、私の場合運悪く23時前に会場を出なければいけない状況だったのですが、ぎりぎり見られると思っていた。のだが、中国大会特有の「試合はアイスダンス→女子→男子→ペアの順だが、表彰式はペア→男子→女子→アイスダンスの順」という事情に阻まれて、男子の表彰式の途中で帰らなければならなくなってしまったのだった。北京で終電を逃すという恐怖を前にしては仕方ないなと諦められたのだが、次回は絶対もっと会場の近くに宿を取る。てか本当にアレだったのは、その後結局終電を逃したことなんですよ。最終的に乗り換え先の電車が、時間的には終電前の筈なのにもう電車が来ないという展開になって、2駅1時間強徒歩、という憂き目に……大通りで良かった……。

5日はエキシビションラジオノワ選手は前半の最後の方で、Katie Thompson「It Doesn't Hurt」。


Elena RADIONOVA Елена Радионова. EX - 2017 Cup of China

ロシア大会のときのギャルみたいな衣装も大変良かったけれど、これはこれで美しくて最高。ラジオノワ選手のキュートさって、こういった強い女系プログラムを滑ると一層引き立ってしまう……好き……。このプログラムだって、足を踏みしめて感情を爆発させるところとかすっごい気持ちいい表現で、カワイイもカッコイイもエネルギッシュも滑りこなしてしまう所謂表現力のあるスケーターではあるのだけれど、カメレオン俳優的なことではなくて、全力で演じた結果自分のキュートさの糧にしてしまうようなとろが好きなんですよね……。NEWSも「チュムチュム」とかさ~~~色々な魅力が物凄い勢いでやってきて溺れさせられて、結果「可愛い……」で終わるじゃん……カッコいい楽曲が半ば彼シャツ的な、生来の可愛さを引き立てる結果になっていることってあるじゃん……そういうことです……。あと個人的には顔立ちの面でてごにゃんみがあるなと薄々気付いていたんですが、一言で言うとめちゃくちゃ可愛いギャルが好きなんですよね……。

あ~~~~~好き。好きですね。

EXは出演者全員が登場するフィナーレで軽く滑って終わるのだが、今回女子・男子・ペア・アイスダンスというくくりで滑っていたため、家で確認したら日本女子と一緒にめちゃくちゃ映っていて凄いハッピーだった。オープニングもそうだし、割と表彰式もちゃんと放映されなかったりするものなので、そもそも双眼鏡でガン見してきたのだけれども!ラインダンス的なことしててめちゃに可愛い!!!

最後は一列になって周回してくれるので、めちゃくちゃ手を振った。ありがとう、そしておめでとうございました!!!!!

 

そんな訳で、推しの優勝試合が見たい……」という執念で週末北京弾丸旅行を決行したけれども、無事浄化されて戻ってきました。残念ながらおそらくファイナルには出られないけれども、年内にロシア選手権という一大イベントが残っていて、そこでは五輪出場者が決まる訳ですけど今はまだ楽しみ~~~!て感じです。ロシア女子は3枠で、世界女王のメドベデワ選手はまあ固いにしても、他はまだ何とも言えない拮抗した状況なので全然ワンチャンもツーチャンもあると思うし。ロシア選手権は地上波での放送がないので気軽に勧められないのが残念極まりない。ラジオノワ選手、見かけたら是非応援してください!めちゃめちゃ可愛いので!!!(とりあえず同じくらい面白い全日本選手権を見よう!)

 

以下観光したところ。故宮で若干並んだけれど、総じてスムーズに入れた。

  • 故宮 官僚萌えの一種としての中国王朝萌えを十分に満たされた。
  • 頤和園 西太后の住んだ離宮
  • 北京動物園 試合会場から近い。パンダ。元々貴族の庭園だったため、湖が綺麗。鹿系や鳥類の豊富さが東洋の神秘て感じで面白かった。

頤和園は本当に良くて、西太后という人は京劇を観劇するための劇場のある徳和園とか「園中の園」と呼ばれる諧趣園を作っていて、その他にも八角堂が神々しい寺とか美しい湖の風景とか、私が后でも入り浸るなって感じ。来世は絶対権力者になって専用劇場を建てる。湖を見るための長廊の最初の方のところで買った肉まんがめちゃくちゃ美味しかったのも良い思い出。

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ご飯は、天安門の向かいにお茶とかチャイナ服とか売っている綺麗な通りがあって、そこの都一処てお店に行きました。女2人には量が多くて苦労したけれども、めちゃめちゃスパイシーで最高だった。中華料理屋さんに行くと絶対頼み過ぎてしまう傾向があって、このとき焼売・肉の炒め物・酸辣湯・漬物的なやつを頼んで死にかけた……でも色々食べたいのでどうしたら良いんだろう……。あと北京上級者からの情報提供で、北京大学と精華大学に程近い、中関村駅の食宝街てところが若者にも丁度良いスポットらしく行ってみた。南京大牌檔ていう江南料理のお店を甘めの味付けてことでおすすめされていたのですが、こういう中華もあるんだ~~~とめちゃめちゃ満喫しました。美味しかった。魚介のスープとか、蜂蜜のかかった蓮根ともち米とか食べた。

合わないなと思ったのは、トイレットペーパーが基本ないところと、シャワー設備が貧弱てところかな……。あとカードが割と使えなかったのも誤算だった。でも治安は言うて悪くなかったのと、セブンイレブンがある安心感は凄い。ロシアでは少し中心部から離れただけでどれが店でどれが家なのか分からなくて、特にモスクワの夜はどこにも入れずKFCに行ったりしたけれども、今回はコンビニパンが買えたので飢え知らずでした。

 

 

以上、フィギュアスケートに関してはとりあえず一段落しました!次は年末、ジャニーズ関連も今からやばいことは確定しているので覚悟して臨みたい。北京旅行中も72時間ホンネテレビとかまゆゆ卒業とか覗いていたのですが、毎日キャパオーバーしそうだよ。そして……今回はこれが言える、NEWS新曲で昇天しました!JUMP AROUND!!!!!

*1:  

*2:有り体に言うとちゃんと点数が出そう、ってことです。プログラムの構成そのものとか、ジャンプの癖とかで、とことん点数が伸びない時というものが存在する。

Knights写真集ロケ地候補地

長かった夏休みが終わったので振り返り!いきなり直近のことなのですが、先週までサンクトペテルブルクを旅行していたよまとめ。

……いやいやいつだよ、いつってそりゃ書き始めたのは9月末だったんだよ!長かった夏休みって流石に3ヶ月もないよ!(何ならあんスタブログの前の話だよ)

と、いうことで今回はサンクトペテルブルク旅行備忘録です。オフシーズン(白夜の前後がオンシーズン)だったこともあり割とスムーズに観光できたよ!昨年のことが嘘のよう!!!先日北京にも行ったので併せて上げました、てかそっちのために慌てて書いた。

さて、前回ロシアを訪れたのは昨年11月初め、グランプリシリーズに合わせてのことで、そのとき私はリプニツカヤ選手が棄権する現場に居合わせてしまったのだった。時は流れて、彼女が引退表明した直後のタイミングになりました。今回はフィギュアには1mmも関係ない旅程ですけどね。

あとタイトルで突然のKnightsなんですが、これも全然関係ないと言えばないです。単純にサンクトブルクって……Knightsにぴったりじゃね……?てだけのことです。

まず学びがあったこと。

  • 風邪気味で飛行機に乗ると中耳炎になる

だからと言って行かない選択肢はなかったのでしょうがないんですけど、乗り継ぎでモスクワに着陸する態勢に入った瞬間頭蓋骨が割れるかという痛みに襲われ、最終的に2週間近く中耳炎を拗らせているので、ほんと気を付けたい。

現地でガイドさんが言ってた。実際1週間ほどの滞在中に完全に晴れていたのは1日だけで、これは季節に依るのかもだけどお天気雨が結構酷かったので、折り畳み傘くらいはあった方が良いと思う。

  • eチケットめちゃめちゃ便利

大事!!!2017年をなめてたよね。『地球の歩き方』で酷く混雑すると書いてあったり、モスクワで長蛇の列に負けた経験が色濃かったけれど、eチケットに気付かなかった我々が馬鹿だったんだな。特に威力を発揮したのはエルミタージュ美術館で、超スムーズだった。大宮殿や琥珀の間は館内の入場制限が厳しいので、言うても並ぶかな~という感じ。

 

 

以下『地球の歩き方』を参考に、丸4日間の旅程を組んでみました。

今回宿を目抜き通りのネフスキー通りに取ったため、夜観光して帰ってきてもご飯を食べるところがいっぱいあるのは本当に助かった。モスクワのとき良いホテルでKFCのナゲット齧って寝たのが嘘のよう……。ただメトロに乗るのも微妙な距離なので、かなり旧海軍省寄りに取っても良いのかな。

夜到着して初日はペテルゴフへ。行きは船、帰りはマルシルートカ(出入口が船着場か大宮殿の脇になるので、上の公園を見る場合はマルシルートカ必須)。

ペテルゴフはピョートル大帝の夏の宮殿で、離宮らしく小さくも華やかなこだわりを堪能できる部屋をひたすら巡れる大宮殿と、庭園内に散らばる様々な意匠の噴水が見どころ。リンク先の下のフォトギャラリーを見てほしいのだけれど、家具とかドールハウスとか「閉じられた世界」が好きな人は絶対楽しめると思う。一部屋一部屋テーマがあって可愛い。噴水は「チェスの山の滝」「太陽の噴水」「アダムの噴水」「イブの噴水」など、分かる分かるモチーフだけでテンション爆上がるよねって感じ!「いたずらの噴水」「傘の噴水」は友達と行くとはしゃげて楽しいです。あと温室があって、近代の業萌え発動されました……。*1

更にロシア革命100周年か何かの祭典のリハーサルをしていて、大宮殿をバックにセットを組んでいたのがね、美恋魂を髣髴とさせました……リアル城セット!

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中心部に戻ってロシア美術館へ。モスクワのトレチャコフ美術館(長蛇の列に敗北したアレです)に並ぶロシア絵画専門の美術館ですね。

それから分館のストロガノフ宮殿。こちらは美術館というほど絵画は展示されていないが、18世紀の貴族の知的な趣味が伺えて楽しい。鉱物標本とか、博物学的なアラベスク模様とか、この2階部分が円形の本棚になっている書斎とか(見にくい)。

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木曜だったので2100閉館。よって疲れ切っていたので、この日の晩飯は観光客も多いし安牌だろうということで文学カフェにしました。美味しい。2Fに通されたら生ピアノと歌の演奏が行われていて居心地が良く、どっと眠気。

 

2日目はエルミタージュ美術館へ。エルミタージュはいくら時間があっても足りないスポットで、我々は古代と東洋を断念して全体の半分強くらいを回って半日は費やした。印象派の作品は新館(旧参謀本部)にあって、ここと合わせて一日がかり。

でもその価値はある……何が良いって宮殿だってことですね。元々エカテリーナ2世の美術品蒐集のために建てられただけのことはあり普通に宮殿建築なので、王族の居室なども公開されているし、衣服や食器類も見られる。まあサンクトまで来て全く行かないってことはないだろうけれど、絵画に興味がなくても絶対楽しい。個人的に宮殿て赤坂離宮くらいしか行ったことなかったので、こういうことか……感が!それこそ参謀本部とかも残ってるし、この広場を馬が、みたいなリアリティがあって王族パロ妄想のクオリティが上がる……。

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てか告白するとずっと月永レオとKnightsのこと考えてたよね。ペテルゴフでチェスの山の滝を見たときKnightsのこと頭に浮かんでしまって(Knightsはチェスというユニットを前身としていて、リーダーの月永レオのことを王様て呼ぶんだ)、以降サンクトペテルブルクの白い街並みはKnightsにぴったりだな……て思ったし、エルミタージュで玉座を見ればもう玉座に腰掛ける月永レオの図が浮かぶわけですよ。Knightsの写真集絶対サンクトペテルブルクで撮影したい。ちなみにその後来たフルール・ド・リスのセットが正にサンクトって感じでめちゃめちゃ興奮したけど、冷静にどちらもフランス式庭園を元ネタにしているってことなんですよね。当時のロシアの王侯貴族はフランスかぶれだったので。てことは……パリに行かなくちゃな……推し、来年はフランス大会にアサインしない?言うて実際されても治安と旅費の問題があるけどさ~~~!

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ここにも素敵な書斎が。正に「スカウト!賢者の導」「スカウト!ビブリオ」でしょ……。

美術館として好きなところは、意外とちゃんと見たことない近代西洋美術にステ全振りしてるところですね。今年大エルミタージュ展*2を訪れた際も思ったのですが、エカテリーナ2世と比較的時代の近い、17~18Cの各地域の作品が主力なので共時的な楽しみ方ができ、日本ではないことなので面白かった!

あと近代西洋美術エリアの順路の最後、「絵を描く絵」で終わっているのがめちゃめちゃエモい……!

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3日目は朝にペトロパヴロフスク要塞、昼にツァールスコエ・セローへ。

ペトロパヴロフスク要塞はうさぎ島と呼ばれていた中洲に建設されたので、要塞内にも沢山うさぎのオブジェがある。大きな見どころは皇帝一族の墓所であるペトロパヴロフスク聖堂で、可愛い系の聖堂ですね。歴史的な色々もあるっぽいのですがそこまで歴史おたくではないのでスルーしてしまった(笑)。オンシーズンは混み合うらしいけれども9月はそこまでで、海が気持ち良いスポットて感じ。

ツァールスコエ・セローは夏の王族の住まいで、郊外なので現地ツアーに参加してみました。オフシーズンだし自力で何とかなるかなと思ったのだけれど、観光案内所(エルミタージュ横にある)で相談したところ勧められ、入場の手間+普通に遠いので良い選択だったなと。ゴスチーヌイ・ドヴォール(ショッピングセンター)前の広場に現地ツアーを手配しているボックスがいくつかあって英語ガイドもあり、当日でも参加できた。同地に14:00集合だったかな。

全部見たい!て場合には物足りないかも知れないけれど、エカテリーナ宮殿はスムーズに入れたし、それ以外の建物は中までは入らなかったけれども、公園も一通り回った。宮殿としても華やかで楽しいし、ここはWWⅡでドイツ軍によって破壊されたのだけれど、琥珀の間含め素晴らしく復元されていて、復元の模様も説明がありロマンがありましたね……。何ていうか、石の建物って壊れることを前提として作っていない、ある種時間の止まった存在だと思うのだけれど、それが破壊され、再建されるというダイナミクス。石の建物って再建しても違和感ないというか、あるべき姿に戻したって感じなんですよね。日本の近代以前の建築を再建するとなったとき、木と紙が主原料になるから真新しい状態に違和感を覚えたりするけれども、石の建物は築100年だろうと300年だろうと一度破壊・再建されたものだろうと分からないなていう。

この日の夕食はカフカス・バーにしました!コーカサス料理のお店で、ケバブとかオリエンタルなピラフとか食べました。ごりごりのロシア料理で固めるのも良いけれども、近隣地域の料理とか、ユニバーサルだけれども味付けが現地風なもの*3とか食べるのも楽しい!

 

4日目はマリインスキー劇場のバレエのチケットを取っていたのでゆっくり移動。演目は「海賊」で新劇場。めちゃめちゃ詳しいわけではないので細かい良さを語る語彙力はないのですが、バレエは台詞がない分誰でも分かるから、機会があったら絶対観るべきですよ……!セットも豪華だし。私パーティのシーンでモブがざわざわしてるのとか、紗幕などの大道具を使った演出を見るのが好きなんですが、海賊は両方あるし最高!(なのでベタにくるみ割り人形が好きです……。)マリインスキー劇場では過去多くの名作が生み出され、現在も上演され続けているわけだけれど、新劇場には当時の衣装とか設定資料も少し展示してあったのでテンション上がりました。

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あとバレエ漫画の人々はこういうところで暮らしていたんだな~~~と思うと感慨深かった。早めの夕食をサドコで摂ったのですが、お皿にダンサーと思しき方々のサインがいっぱい残ってるんですよ。正直バレエダンサー瀬名泉と音楽が月永レオ妄想が尽きないよね。ちなみにサドコではボルシチとか食べた。

中心部に戻ってきて血の上の救世主教会カザン聖堂へ。ちなみにイサク聖堂にも行こうとしたのですが、時間的に展望台のチケットしか売ってもらえず、前述のとおり中耳炎を拗らせていたので断念(笑)。モザイクなどロシア教会建築を堪能しました。

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馬車がいてテンション上がった!

以上で翌日帰途に。

 

サンクトペテルブルクはモスクワに比べると観光地としての自覚があるというか、具体的には土産物屋さんもそこかしこにあって(売っているものは同じだったりするけれど)、サンクトペテルブルクと雨的なポストカードは可愛いものが多かった印象。でもエルミタージュ美術館かストロガノフ宮殿が無難かな~という気がします。あとガイドブックはドーム・クニーギに揃っていたんですが、まず建物がANNA SUIかよって感じで最高。夜になると光る。ソウルジェムみたい。キラキラJDなのでスタバのマトリョーシカ柄のタンブラーも買ってしまった。

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いや~~~純粋な観光、気楽過ぎる。体調の関係でかなり余裕を持たせた筈なんですけど、時間的制約がない分効率良く回れた感。サンクトペテルブルクは丁度良い規模の都市なので、交通機関に悩まなくて良かったのも大きい。ネックなのは飛行機に乗っている時間が普通に長いって点くらいですね……直行便ないし……。次回サンクトペテルブルクで現場があったとしても、飛行機の関係で絶対週末だけに収められなさそう。

とにかくヨーロッパ初心者・宮殿初心者には大変満足でした!!!今回は昨年モスクワに行った際観光できなかった分のリベンジ的な意味合いがあったのですがそれは果たせた感じ。やっぱり推しの暮らす国の文化を知りたいじゃん、てところに端を発しているのだけれど、でももはやロシア自体が好きなんだよね不思議と。果たして来年も行くことになるのだろうか?

*1:全面ガラス張りの温室は産業革命以降の技術革新によって可能になったもので、人間中心主義的な19世紀の流れの中に位置付けられるらしい。それはそれとして『原罪の庭』(篠田真由美)はいいぞ。

*2:2017年3月18日~6月18日 @森アーツセンターギャラリー

大エルミタージュ美術館展 | オールドマスター西洋絵画の巨匠たち | エルミ2017

*3:以前真夜中のプリンスでマヨネーズ大好きなロシア人が出てきたけれども、サラダとか油と酸味て感じの味付けだったのであながち間違っていない気がする。

星に名前をつける

イエーイNEWS担何してる?グリーンマイルかな?全滅したので当日券を狙うよイエーイ ところで新曲が出ないねイエーイ

こう穏やかな時間が続くと他のものにお金使わずにはいられなくなる性質なので、夏休み色々満喫して大変楽しく少し虚しい。NEWSはやばいのでいつも希望を叶えた上で200%サイコーなものを出してくれるのですが、流石にそんな経験は得難いから……。

さて、二次畑が長かったので、ジャニヲタ化するや否やアイドルものが俄然気になり、先日もTHE IDOLM@STER SideMのJupiter編で胸を熱くしていたりなんかしたのですが、一番ガチなのはあんスタです、どうも絶賛推しイベ中です。

と、いうことで今回はソシャゲあんさんぶるスターズ!の話をします。書いている人はKnightsPですご留意ください。

 

「少年漫画」はお嫌いですか?

まず簡単にダイマ。というか、あんスタのここがアイドルもののゲームとして好きなんだというポイントから。

あんさんぶるスターズ!」(以下あんスタ)は、私立夢ノ咲学院に通う37人*1の個性豊かなアイドル課の男子生徒たちを、唯一の女子生徒、唯一のプロデュース課の生徒である「転校生」こと「あんず」として支えていく物語である。

と書くと乙女ゲームかな?と思われるかも知れないけれど、あんスタは少しそれとは異なっていて、「少年漫画」*2の要素がかなり強い。あんスタというゲームのメインコンテンツはボリュームのあるストーリーなのだが、そこで繰り広げられるのは血沸き肉躍る、なんていうか……戦争?の模様なのだ。

ちゃんと書くと、メインストーリーでは「生徒会による絶対王政を、主人公Trickstarが革命によって民主化する」というストーリーが描かれている(この部分は実はメインライター・日日日さんによる公式ノベライズの方が充実しているので、是非そちらを手に取ってみていただきたい)。ただこの生徒会も私利私欲のために動く悪役ではなくて、長年の芸能界との癒着によって腐敗しきり、個人の才能に依存していた夢ノ咲学院を、強固な競争システムによって立て直そうとする、という立場なんですね。そして以降3年間に渡って配信されてきたイベントストーリーでは、時に町でライブしたり学院祭で演劇をやったり海ではしゃいだり体育祭で借り物競争をしたり、ひたすら可愛い回もあるのだけれど、とてつもなく重苦しい政治や才能やバックグラウンドにまつわる物語が展開し続けていて、この闇がね、めっちゃ居心地が良い。光は闇の中でしか見いだせない教だから……。

そもそも私はミステリが好きで、何だかんだ二次元を好むようになってからも「好きな雑誌はジャンプSQ.」て育ち方をしているんですよ。美麗な絵柄、厨二心を満足させる設定、ダークながら少年漫画らしさを意識したストーリー、的な。あんスタはめちゃくちゃ実家の味がする。神話の見立て、言葉遊びも多くて考察欲が煽られる。

勿論好きなキャラ、ユニットを推す楽しみもあるし、乙女ゲーム的なキャラとの触れ合いも多少フォローされている。ただどうしてもストーリーラインががっちりある作品なので、ノベルゲー的というか、攻略要素は少ない。プレイヤーに任されているのは「レベル上げ・イベントポイント稼ぎのために画面を無限にタップする」ことだけなので……(一方で「あんず」とプレイヤーが乖離しきらないところが絶妙なバランスなんですよ)。

あと、向こうは卵とはいえ鍛錬を積んだアイドルでこちらは素人だし、お互いに目の前の仕事にいっぱいいっぱいなので、完全なプロデューサーでもファンでも彼女でもなく、後輩/同級生/先輩且つ仕事仲間、の関係性がしっくり来るかなという感じはする。もっと言ってしまえば、二次創作でよくある「モブ視点」的な。夢小説でも完全なモブでもなく、人格があるタイプのモブ。クラスメイトとかご近所さんとかコンビニの店員として、キャラたちの秘密を目撃してしまう一般人。解釈が分かれるところかも知れないけれど、私は「あんず」は今後も特定のキャラ・ユニットの専属、「○人目のメンバー」というか、アイドルに依存した立場にはならないと思うんですよね。学院の改革の一助としてプロデュース課の設置が決まり、「あんず」にも夢ノ咲学院、ひいては芸能界を改革してくれと期待がかけられ、実際日々鍛錬をこなしているわけで、彼女も一人の戦士なんですよ。

Trickstarのプロデュースをするところから物語が始まり、以降様々な依頼に答えていくのだけれど、「あんず」が関係しない仕事の話もあるし、例えば生徒会メンバーも所属するfineなんかは専属のスタッフを抱えているので、「自分が企画しないドリフェスを見て勉強するのもいいだろう」と招待されるに留まったりする。今開催中のイベント「フルール・ド・リス」でも、「あんず」にプロデュースを依頼しようとするが、あまりに多忙なので取りやめる、というエピソードが出てくる。キャラたちもそうなんですが、めちゃくちゃ自立している……。あんスタでは今のところ「あんず」が2年生の1年間を繰り返し描かれているので未来のことは明かされていないが、卒業式の後門の前で「達者でな……!」と思い思いの方向へ歩き出すイメージがある。

いや画期的、女オタクの最適解だと思っている。この方法を取ることによって、「あんず」転入以前の過去のエピソードや「あんず」の与り知らぬエピソードを、部屋の壁や天井や地面になって聞けるんですよ。一方「あんず」=プレイヤーがアイドルたちと交流しているという、同一化も妨げず。キャラたちからの呼びかけがない限り「あんず」がその場にいるか分からないのだけれど、ずっと部屋の外で立ち聞きしていて、呼びかけによって入室する、みたいな感覚ですね。

ちなみに作品内でキャラと恋愛のレベルまで親密になることはほぼないんですが、「キャラ+あんず」的な楽しみはめちゃくちゃあります。例えば私は瀬名泉さん(Knights)というキャラクターを推しているんですけど、彼の執心している遊木真くん(Trickstar)に近付いたことで、初め敵対視されているんですね。それはもう姑のようにいびり倒されるんですが、元来世話好きな性格なので、料理とか教えてくれて*3、先日はペアを組んで料理コンテストに出場しました。*4

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泉さんは上下関係にも厳しいので、厳しく鍛える先輩/食らいついていく後輩という関係性に。

守沢千秋(流星隊)の「お前は彼女じゃないけどな」も、「お前の彼氏になる人は幸せ者だな」的な、先輩であり「ヒーロー」である自分はそんな勘違いしないけれど、ありがとう、という大変味わい深い、レモンの味のする台詞なんですよ……。

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この辺りに関しては、参考文献として『ユリイカ』2017年2月号を挙げておきます。

 

では肝心のキャラクターですが、これを見てみよう!

キャラクター | あんさんぶるスターズ!

公式HPがちょっと見ない間にめちゃくちゃ充実している……。

あんスタの醍醐味と言えば、意外な交流!(ジャニーズもそうですけどね~~~!)まずは所属ユニット別に表示させてみてカラーを掴んでほしいのですが、下にスクロールして「関連性のあるキャラクター」をご覧ください。クラス、部活動、委員会、幼馴染などなど何通りにも人間関係が楽しめるのです。イベントでも基本はユニット毎のアイドル活動にまつわるストーリーが展開されている一方、スカウト(ガチャです)では部活動のエピソードが補完されたりとサービスしてくれる。クラスメイトが部活の先輩に話を通してくれたり、部活仲間とライブで対戦したり、学園もので良かった~~~!

私の推しとしてはですね、紅茶部は「皇帝」こと生徒会長・天祥院英智(3年 fine)と、その敵の弟で吸血鬼・朔間凛月(2年 Knights)と、清貧かわいいうさぎさん・紫之創(1年 Ra*bits)で構成されている、紅茶を飲んでお喋りする部活なんですけど、御曹司の天祥院先輩と苦学生の創くんが一緒に紅茶を嗜むことなど、こういう機会がなければ見られない……でも現実には女子校さながらのエレガント可愛い、そこに少しのスパイスなお茶会が繰り広げられていて……妄想かな?

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演劇部も本当に最高で、何事も「普通」な真白友也くん(1年 Ra*bits)は元々アイドルが好きで中学生の頃から夢ノ咲学院のライブに足を運んでいて、そこで見た演劇部の超美人に憧れて入部するものの、それは実は男でしかも女装を迫ってくる変態仮面だった……平穏な学園生活よさらば!てところから始まり、いつも王子様役を任されるクールな氷鷹北斗先輩(2年 Trickstar)と演劇の研鑽を積み、エンターテイナーとして非凡な才能を持つ変態仮面こと日々樹渉部長(3年 fine)を何だかんだ尊敬している一方才能問題でこじらせたりと、部活動の方もめちゃめちゃアツいんですよ……。

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あんスタ推しGシート

で、こちらは私の推しKnights!

「優美かつ華麗な騎士道ユニット」の名に恥じず、皆顔が綺麗……。良くも悪くも「個人主義」だったのが、段々それぞれの個性を活かしつつもホームとしてKnightsがある、という様に変化していくんですけど、まあNEWSですよね(主観です)。公式で「ファンサが手厚い」設定もあり、職業アイドルとしてファンのことをお姫さま扱いしてくれるんですよ……まあNEWSですよね……(主観です)。

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あんスタは先に述べた通り、学院改革やそれぞれのこじらせた事情の解決、そこまで行かなくともアイドルとして何をステップアップさせたいか、ユニットとしてどう仕事をするか、といった部分をストーリーとして読むのが主眼なので、ライブシーンに関しては音楽もないしモノローグで繋ぐんですが、メンバーのパフォーマンスに煽られたり、自分たちの感慨を語ることに終始しがちなんですね。Knightsは観客を意識してくれるので好きです……。(先日はあまりにKnightsのライブに行きた過ぎて、舞台のライビュに行った。Knights5人の立ち姿だけで麗しくて最高だった。)

多分モデルの2人を始めとして、「他者から見られている」意識がある人物の物語が私は大好きなんですよ。その上で自らこうありたい、こう見せたい、と下した選択ほど尊いものはない……自己プロデュースが好き……。

あとKnightsは衣装が最高。一番思い入れがあるのは先にも貼ったクリスマスのときのものなんですけど、布が高そうで良い。どれも優美且つ華麗な騎士風のデザインなので、冬の大型歌番組にぴったり!

メンバーはこんな感じ。髪色で見分けられます!!!て書こうとしたけど、二次元大体そうだったわ。

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リーダーの月永レオ(3年)。2年生のときに天祥院英智に心を折られたので、二学期まで不登校。天才作曲家で、既に覆面作家でプロとして活動。

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リーダー代理の瀬名泉(3年)。モデル。プロ意識が高いがゆえに刺々しいが、世話好き。美しいゆうくんが好き!過ぎて監禁する。

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朔間凛月(2年 留年している)。吸血鬼なので昼間は寝ているがスキルはある。ピアノが弾ける。幼馴染で眷属(かぞく)のま~くんが好き!

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鳴上嵐(2年)。モデル。心は乙女。椚先生にラブ。

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朱桜司(1年)。Knightsの「騎士道精神」に感銘を受けて入ってきた御曹司。英語の発音が良い。

Knightsの基本的な流れをまとめると、

  • 4月に革命中泉さんがゆうくん(Trickstarの遊木真のこと。キッズモデル仲間で、「お兄ちゃん」と呼ばせようとしている)を保護監禁、謹慎処分に
  • 一学期の間はアイドル以外の活動で好感度を上げる
  • 二学期、リーダーのレオが帰還、一悶着ある
  • クリスマスにはプレゼント交換をするくらい和気藹々としたKnightsに

プラスして前年度の闇ストーリーが配信されている状況なんですが、まず泉さん!

彼は幼いころからモデル業をしているのでめちゃくちゃ意識が高いんですが、英智「よく鍛えられてるけれど、凡庸な無名の剣でしかない」と評されているところがめちゃくちゃ刺さる。

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この台詞が出た、前年度の闇ストーリーこと「追憶*モノクロのチェックメイト」は、絶対王政の確立のためにKnights、というかレオが利用される話なんですが、腐敗しきった夢ノ咲学院には「五奇人」と呼ばれる天才が君臨する一方、その他大勢はやる気のないアイドルもどきでしかない。その中で瀬名泉は腐らず地道に努力を重ねているけれども、自分が天才ではないことぐらい分かっているんですよ……。

でもレオはそんな泉に対して、お前を見ていると無限に霊感(インスピレーション)が湧くって肯定してくれる。あんスタは孤独を分かち合う関係を描くのがめちゃに上手くて、レオもずっと一人で頑張ってきた泉に、「たまに疲れたときに、背中を預けられるやつがいてもいいじゃん」て言うのだ。レオはレオで作曲しか自分に価値がないと思い込んでいて、作曲で奉仕することでしか自己肯定できない難儀な子なんですけどね!

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しかし最終的に人々の悪意に染まってレオは精神を病み、二人の青春は終わりを告げるのだけど、ここからが本編なわけですよ*5。他の三年生も大体そうなんですが、高校三年生にして青春が終わってるってめっちゃやばくない?戦乱の時代に青春を使い果たしてしまっているので……もう社会を知っている……でも考えてみるとアイドルてそういう職業なんですよね。その決意とプライドに乾杯。

レオについてはもう結構触れてしまったけれど、復学後暫くは、自らの手でKnightsを終わらせようと「ジャッジメント」(内部紛争を解決するための対戦式ライブ)を行ったり、裏方に徹しようとしたり、現在のKnightsのリーダーであることに居心地悪そうにしているのが、クリスマス頃には変わってきてリーダーらしい先輩らしいことをするようになるのがなるほどな~~~という感じ。その辺まだ補足が来そうなのでふわっとさせておきますが、ジャッジメントで司に「あなたには、まだ教えてもらいたいことが山ほどあります」と殴られ*6、「親の庇護って必要だなって」思うようになるの*7ユニットが本当の意味でユニットになる瞬間なんですよね……。Knightsもレオと泉以外は成り行きで加入した面子なので、4月の時点ではそれぞれの才能は認め合っているけれど、それだけなんですよね。お互いにメンバーとしての必然性を感じられるようになってからが強い。

凛月は……「吸血鬼」て何だよって思われるのは至極当然で、私も何だよって思ってます。とりあえず日差しに弱いのはマジ。日向の世界に引っ張り出してくれた幼馴染のま~くん(Trickstarの衣更真緒のこと)への愛で生きている。凛月を溺愛する天才の兄がいて色々あるんですが今回はそれは割愛。凛月がずるいのは、甘えたがりで寝てばかりに見えて、Knightsの参謀であり、日が沈んでからしか発揮されないけれど実力は高いところ。これもまだどうなるか分からないんですが、何だかんだアイドルの素養はあって、段々アイドルとしての朔間凛月が出来上がってくるんですよ。4月時点ではべたべたに依存しあっていた凛月と真緒が次第に相手から自立し、今イベでは真緒が来られなくなってしまっても全力のパフォーマンスを見せていて、多分未来では適度な距離感に落ち着く。それは凛月にも守るべきものができたからで、言ってしまえば仕事が楽しくなってきたからなんですよね。実は、一般人が職業アイドルの顔になっていくのを見る楽しみがあるのは凛月なんじゃないかと思う。

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鳴ちゃんは今後補完が来る!はず!具体的には昨年のクリスマス、あんスタ闇事件簿が更新されてしまった「アタシのことを世界でいちばん綺麗だよ、大好きだよって言ってくれたひとが……アタシに何の相談もしないまま、夢破れて自殺しちゃった話」について……(※夢ノ咲学院には慰霊碑があります)。まだどこか飄々としている、椚先生大好き皆のお姉ちゃんの顔しか明かされていないんですが、鳴ちゃんを救済したい。ライブになると結構好戦的なところが好きです。

ラスト、末っ子の司くんは御曹司なので、「優美かつ華麗な騎士道ユニット」という肩書に誰よりも固執するんですが、まだまだ1年生らしいところがあるのが可愛い。甘いものに目がなかったり、同じく御曹司のクラスメイト・姫宮桃李くん(fine)と張り合ったり。どうかそのまま伸び伸び育ってほしい。そしてレオや泉とあれだけ禍根を残した天祥院英智を「天祥院のお兄さま」と呼び慕っているのがあんスタの面白さ。

 

転入案内

まあまずはダウンロードしてみてほしいのですが、ゲームシステムを補足。

あんスタでは半月に一度イベントと限定スカウトが実施されており、イベントポイントを貯めたりスカウトでストーリー付のカードを引くことで、新しいストーリーを読めるというシステムになっている。無課金でもストーリー回収は余裕があるくらいの感じ。イベントの合間に過去のイベントを進めることができたり、現在は過去の限定スカウトが復刻していて目当てのカードを引きやすい状況にあるので、気になる過去ストーリーを読むチャンスも用意されております。で、イベントを有利に進めたりストーリー付きカードのストーリーを開放するために育成が必要で、何をするかと言えば無限タップ……。

無限タップ。実際私の友人も「動物実験みたい」と言って長らく手を出してくれなかったんですが、見方を変えれば片手間にできるのは圧倒的アドバンテージなので……リズム感も戦略を練る必要もないし、TVを見ながら、ご飯を食べながら、講義中、etc.で終わるので……慣れよう!

年間通して季節に合わせたイベントが開催されており現在58期なんですが、外せないな~~~!と思ったものを紹介。ただ年度末に近付くにつれ仲が深まっていくので、最初に三学期のストーリーを読むのは勿体ないかも。でも私は三学期めっちゃ好き。システムが整備されてきて、嘗ては非公式だった対戦形式に限定されない、自由なドリフェス(ライブのことです)がどんどん開催されるようになり、キャラたちの変化も感じられる。一学期のぎすぎすした感じも良いんですけどね!

それと、今年から『キセキ』シリーズと題して、革命を成し遂げたTrickstarが年末の大規模ドリフェスで対戦する他校の精鋭との色々を扱ったイベントが配信されていまして、第2弾がじき開催です!EveとAdam、合体するとEdenとかいうやばい名前のユニットが登場してます!特大の闇が来ると身構えていたら第1弾のEveはほっこり終わって安心!Adamは早くも「博愛主義者」とあるのに「……その子たちのこと、壊しちゃったらごめんねって」などと宣う見た目ヒールな人と、「ー我らの輝かしい未来のために!突撃!侵略!制覇!」と演説していらっしゃる学生実業家がお出ましているので今度こそ闇かも知れない!震えて待とう!

メインストーリーは全部読まなくても、何となく世界観が掴めたら大丈夫。気になるなら公式ノベライズを読もう(ごり押し)。その上でストーリーの根幹に関わってくるのは、まず新キャラ投入イベント。

  • 「反逆!王の騎行」
  • 「追憶*マリオネットの糸の先」
  • 「追憶*集いし三人の魔法使い」

これに限らず「追憶」とついているものは前年度の闇ストーリーなので、ある程度キャラのことが分かってからの方が面白いかもだけど、推しにかかわらずいずれ絶対読んでくれ……!あんスタの地獄を体験してくれ!!!

手始めにおすすめなのはこの辺り。

  • 「追憶*初待ち桜と出会いの夜」Trickstar結成秘話 目立った地獄はないが、孤独がこれでもかと描かれる。あんスタのアイドル観がよく出ているので大変おすすめ
  • 「ジャッジ!白と黒のデュエル」Trickstar V.S. Knights Knightsが気になるならまずはこれ
  • 「宵の闇♪バンドアンサンブル」Trickstar&UNDEAD 先述した凛月と真緒のエピソードはここ
  • 「対決!華麗なる怪盗VS探偵団」Ra*bits&Knights 先述した友也くんと日々樹渉のエピソードはここ
  • スクランブル*夢の中のトイランド」fine&2wink ユニコーン桃李が可愛い
  • 「彩光!瞬きの星夜祭」各ユニットの3年生と1年生が選抜されてイブを祝うよ 交流を見る楽しみがある
  • 「迷い星*揺れる光、プレアデスの夜」Switch&Trickstar 占い師としての活動が忙しくなってきた夏目くんが将来について考える話。Switchのライブ中に「私の悩みを聞いてください!」って言い始める占い師・逆先夏目のファンのパンチが強い
  • 「ドロップ*遠い海とアクアリウム海洋生物部 学院でも「五奇人」として羨望のち迫害され、家庭でも生き神様として扱われてきた深海奏汰くん(流星隊)が人間になる話。チャラ男の羽風薫くん(UNDEAD)のイヤモニがクラゲだったことは記憶に新しい

結構偏りがあるんですが、ストーリーとして入りやすく少しフックがあるやつで。流星隊が気になるなら箱イベの「爆誕☆五色のスーパーノヴァ」かな。(私が読めてないのでアレなんですけど、「決別!思い出と喧嘩祭」(紅月&fine)も評判良いです……)

スカウトはね、あんスタは限定スカウトにおける限定カードの排出率が良心的なので、マジで気になる子は復刻スカウトしよう!!!流星隊編が終わってしまったのでいくつかのスカウトは復刻終了なんですが、まだまだあるよ~~~まあ顔で選ぶのが一番なんですけど、「エキセントリック」は凄かった。嘗て生徒会に「排除すべき旧時代の怪物」として羨望のち迫害された「五奇人」たちが時を経て忘年会する話なんですけど、妄想かよって感じ。例えるなら一昨年の「V6の20thコンサート後にJr.黄金期メンバーがV6縛りのカラオケした」並みの妄想度。なぜか3Aのクラスメイトでゲーセンに行った「荒野のガンマン」も、実はクラス縛りのストーリーはこれくらいなので大変ありがたかった。

ちなみに無理矢理決めるなら私的優勝はこれかな!!!

ゲーム外では、あんスタはアニメが決まっておりまして(放送延期だけど)、舞台も上演されていたりするわけなんですけど、まずはキャラソンでしょう!ユニット毎にリリースされ現在3周目。今回の第3弾の推しどころはイベントストーリーに沿った楽曲が収録されている点ですね。先ほどリンクを貼ったKnightsの場合、トラック2「Knights the Phantom Thief」は怪盗イベ、トラック3「Crush of Judgment」はジャッジメント時のもの。あんスタはどうしてもライブシーンの描写が希薄でめっちゃ飢えるので、こういうのは良い。

あと大好きなところ、コラボの意味が分からないところ。突然の叶姉妹、突然のブルゾンちえみ(今ならログインボーナスでwithB風カードがもらえるよ)、突然の大川ぶくぶ先生……。「推し変のススメ!新しいガムプレゼントキャンペーン」とかやっていて、真面目に天才だと思う。

 

と、ここまであちこち話が飛びながらあんスタに勧誘してきたわけですが、どうでしょう、転入する気にはなられたでしょうか。

ソシャゲってサービス終了したら後からその全てを楽しむことは難しいし、例えばこの濃密なイベントストーリーに関しても何らかの書籍の形で保存できる保証はないわけですよ。その意味では、あんスタが配信されている時空に生きる奇跡を是非大事にして、ちょっと覗いてみてほしいな~~~と思います。よろしく!!!

 

 

粗方語り尽くしたので最後にしんどいくらい最高だなと思ったあんスタのアイドル観。関係性を星で表すリリックは世間に溢れておりあんスタの中にも散りばめられているのだけれど、なるほど……てなったやつ。

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そして月永レオと瀬名泉で〆ますが、「太陽と月」もよくあるけれど、二人は「月と月」なんですよ……。相手のことを「月」だと褒めるのって、自分だけはお前の素晴らしさを分かっているよ、てことだと思うの。瀬名泉のスマホカバーが月の柄だったときもめちゃくちゃしんどかった。青春は終わったとしても、嘗て確かにあったということは消えないのです……。

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*1:2017年10月現在

*2:ちなみに公式にも「少年漫画の方に近い感じ」と明言されている。

『あんさんぶるスターズ!』女だらけの開発者座談会!? キャラ制作秘話&裏話がてんこ盛り! - 電撃App

*3:キャラクター別ストーリー「料理は愛憎」

*4:「スカウト!クッキング」

*5:詳しくは公式ノベライズ第3巻収録「Lionheart」をご覧ください。

*6:「反逆!王の騎行」

*7:「スカウト!ロビンフッド

王子様の罪

暑い。ので、何だかんだ夏の現場運がないこともあり家でだらだら過ごす予定です。いやワクワク学校とここさけ試写会が当たっちゃったんですよね……その代わりコンサート運が犠牲になったんだと思う……。なんてナチュラルにSexy Zoneを推したり、アイスショーで生のソツコワ選手を拝んだりして楽しく過ごしているのですが、如何せんね、NEWSの新曲が出ないね!シゲアキ担の妹と暮らしているので実感がないけれども、まあ出ないね!ただ会報見てNEVERLANDオープニングのポンチョの写りに驚いたり、装苑が凄そうという噂を聞いて、最高だな……という思いを日々新たにしているので全然大丈夫です。本当にまだ大丈夫です。

と、いうことで実写版「心が叫びたがってるんだ。感想。やっとアニメ版*1も観たので比較しつつ、ケンティーは最高!て話をします。以下ネタバレ注意。

 

アイドル王子様論

そもそもここさけは2015年に劇場アニメとして公開されたざっくり言うと青春映画で、あの花と同じチームの制作である。この度実写化されるに当たっては「≪最高の失恋≫は、あなたをきっと強くする」というキャッチコピーが付けられ、秩父の自然の美しさ、透明感をそのままに生かした、丁寧な作りの作品に仕上がっている。

基本的には原作のアニメ版に忠実なのだが、一点大きな差異がある。あらすじを実写版とアニメ版両方から引いてみよう。

高校3年の坂上拓実は、「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命されてしまう。

一緒に任命されたのは、おしゃべりが出来ない少女・成瀬順。
彼女は幼い頃、自分の一言で、両親が離婚してしまい、それ以来誰にも心を開かなくなっていた。
その他、優等生の仁藤菜月、野球部の元エース田崎大樹が選ばれた。
実は拓実と菜月は元恋人で、2人は自然消滅した後、お互いに気持ちは確認できずにいた。
担任の思惑で、"ふれ交"の出し物がミュージカルに決定。
「ミュージカルは奇跡が起こる」という一言に、勇気を出した順は詞を書くことを決意し、さらに主役に立候補する。
そんな彼女の姿に感化された拓実が曲をつけることに。
順は拓実の優しさに好意を寄せるようになり、菜月は自分の想いを諦め、そして夢を追う順の姿に大樹は好意を寄せ始める。
目の前の人に好きと言えず、すれ違う4人。
そして、舞台当日「やっぱり歌えない」と順は消えてしまい、拓実は順を探しに行く。
しかし、舞台は、主役不在のまま幕をあける……*2

幼い頃、何気なく発した言葉によって、家族がバラバラになってしまった少女・成瀬順。

そして突然現れた“玉子の妖精”に、二度と人を傷つけないようお喋りを封印され、言葉を発するとお腹が痛くなるという呪いをかけられる。それ以来トラウマを抱え、心も閉ざし、唯一のコミュニケーション手段は、携帯メールのみとなってしまった。
高校2年生になった順はある日、担任から「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命される。一緒に任命されたのは、全く接点のない3人のクラスメイト。本音を言わない、やる気のない少年・坂上拓実、甲子園を期待されながらヒジの故障で挫折した元エース・田崎大樹、恋に悩むチアリーダー部の優等生・仁藤菜月。彼らもそれぞれ心に傷を持っていた。*3

前者が実写版、後者がアニメ版で、明らかに主人公が順から拓実に移っていることが分かる。実際は実写版アニメ版共に、視点が一人に固定されているわけではない、所謂群像劇なので、アニメ版から見た人が順の視点に立って見ても違和感を覚えることもなさそう。というか実写版がより三人称的だから相対的にそう見える、というレベルだと思う(実写版にも順単体のキービジュアルが制作されている)。実写版から見る人は、「主演・中島健人」と銘打たれていることもあり、自然に拓実の視点に立つだろう。私はアニメ版の順単体のキービジュアルの印象が強かったので引っかかりを覚えていたものの、いざ映画が始まると完全に拓実視点で物語を追っていた。

このことによる効果は後で考えるとして、先にストーリーについて補足しておく。幼い頃順は山の上のお城(ラブホテル)から父親が知らない女性と出てくるところを見てしまい、お父さんは王子様だったのだと母親に喋ってしまったことで両親が離婚した。ミュージカルでは、お城の舞踏会に行きたい女の子が、舞踏会は実は罪人の処刑場なのだと知り、それでもお城に行きたいと犯罪を重ねた結果、「言葉で他人を傷つける」罪で言葉を失ってしまう。ここまでは順の体験と重ね合わされているが、ふれ交の活動を通して順は、王子様と出会った少女の中に愛の言葉が生まれ、王子様を庇って冤罪で処刑された少女の首から愛の言葉が溢れ出す、というラストシーンを考える。だが最終的に、少女の気持ちを知った王子様が人々を説得してくれてハッピーエンド、というものに変更するのである。

このとき、アニメ版では「私こそ何も見ていなかった。とても尊く幸せな言葉をもらった少女は、しかし、王子の悲しみには気付いていなかったのです。少女は王子様に、どんな言葉をあげられる?」とモノローグが入る。そう、アニメ版には順のモノローグや、玉子と対話するシーンがあるのだ。

実写版ではそれらのシーンは削られており、順が拓実に恋心を抱いていることは公演前日まで直接言及されることはない。二人きりになろうとする拓実と菜月を気にする順の様子から、なるほど舞台成功と同時に恋愛も成就してしまうのか~と意識した*4次の瞬間、順は二人がよりを戻すところを目撃してしまい、ショックから歌えなくなってしまう。更に、実写版ではよりを戻す時点ではっきり「ずっと仁藤が好きだ」と告白するのだが、アニメ版では「俺、後悔してた、あんとき。仁藤が手を伸ばしてくれようとしたこと、分かってたのに、自分からは何もしなかったこと。だから、成瀬が頑張ってんの見て、俺、俺も今度はって」で止まっていて、本音を言う勇気が出せなかった自分を恥じる菜月は「ごめん、今は聞きたくない」と拓実に告白させない。アニメ版ではそのまま走り去る順を追いかけ、再び玉子に呪いをかけられるシーンが入る。しかし実写版では、気持ちの通じ合った拓実と菜月側にカメラが残り、順の絶望は翌日判明する。つまり実写版は、視点の変更を通じて鈍感という拓実の罪を強調していると言えるだろう。拓実の視点からは常に二人の女子が見えているので、菜月を選ぶことも腑に落ちやすい。

― 拓実は、女の子の気持ちになかなか気づかない鈍感なタイプですが、そんな失恋を経た中島さんから見て、拓実の男としてのダメな部分や、もっとこうしたらいいのに!と思う部分はありますか?

中島:いや、僕も実際こういう人間だったんですよ。結構鈍感だった。今も鈍感なのかもしれないですけど、過去に、自分の好きな人にはあまり接することが出来なくて、でも最高の友達だと思っている子には濃く接してしまったことがあったんです。その濃く接した女友達は僕に好意を抱いてくれたのですが、自分はそういうつもりじゃなくて…。

― 可哀想…(笑)。

中島:だからそこが、僕の最大の罪。*5

 

坂上拓実は鈍感である。だからこそ、失踪した順をラブホテル跡で発見、説得する誠実さが響いてくる。この誠実さは、紛れもなく王子様の責任の取り方である。

拓実は順の王子様である。アニメ版では3度玉子にヒビが入る演出があり、1度目は拓実のアドバイスで歌なら歌えるのだと気付いたとき、2度目は「成瀬はちゃんと頑張ってるんです」と拓実が母親から庇ってくれたとき、3度目は拓実がハッピーエンドに変えることになったラストシーンに、悲痛な印象もある前のバージョンも一緒に組み込もうと提案してくれたときである。2度目のときは王子様が少女に「とても尊い、幸せな言葉」をくれたと、3度目のときは「私の、王子様」とモノローグが入る。

順は離婚のトラウマから、自分は罰を受けるべきだと呪いをかけており、拓実はこの呪いを解いてくれる救世主である。拓実は救世主にはなってくれるが、恋人にはならない。先にハッピーエンドに結末を変えたのは王子様=拓実のトラウマを癒すためなのだと話すモノローグ部分を引用したが、これは恋人関係になることで双方のトラウマが癒される物語である。元のラストシーンだと、少女が勝手に救済されて勝手にトラウマを克服する物語になる。トラウマを癒してくれた人と恋に落ちる、という物語は典型的な少女漫画の論理であるし、今回もそうであっても不自然ではないのだが、拓実は後者の救済の物語を活かそうとする。

救世主にはなってくれるが、恋人にはならない。そのようなあり方を「王子様」と呼ぶのは極めて正しく思われる。アニメ版ではモノローグによって繰り返される拓実=王子様の図式が、実写版ではモノローグがなくても観客に理解されている。中島健人が王子様だからだ。

アイドルに何を求めるかは人それぞれだが、私の理想のアイドル像は、恋人ではなく救世主寄りである。実際交際してくれると言われたら喜んでついていくだろうが(笑)、冷静な今の頭では仕事の顔が好きで応援しているのだから、恋人関係になってしまったら本末転倒だなあと思う。だから「アイドルだから一人の子と付き合うのは無理」と振られたい。最高の失恋。ケンティーは仕事人間だから絶対そういう振り方をしてくれる、いやしてほしい。恋人になってしまったら、もはや王子様ではいられないのである。

失踪した順の代わりに菜月が少女役を演じたため、順が戻ってきた後舞台上には少女が二人存在することになる。ラストシーンは勝手に救済される物語を歌う「悲愴」と、恋人関係になる物語を歌うOver the Rainbowを同時に歌う演出だが、順が「悲愴」パートを歌い、菜月が「Over the Rainbow」パートを歌うというのも順当である(王子様=拓実は「Over the Rainbow」を歌う)。より正確に言うならば、アニメ版では少女役(菜月)と少女の心の声役(順)として少女が分裂したかのような演出になっているのだが、実写版では菜月は元の草花の精の役に戻っている。菜月にとって拓実は王子様ではなく恋人なのだから、「お姫様」を演じる必要はない。モノローグのない実写版でも、拓実を順にとっての王子様に見せる仕掛けがそこここに存在すると言える。

実は、初見の感想は「おたくが救われる話の類型じゃん」だった。根暗おたくが分け隔てなく接され、何らかのスキルを褒められ、心を開いていくパターンである。順の場合はミュージカルの脚本を褒められることが自己肯定感に繋がっていく。恋人がいなくても生きていくことはできるが、救世主がいなかったら人生どうなっていたか分からない。トラウマの克服と恋愛が、結びつかないけれどもプラスの方向に発展するという描かれ方は、私にとっては新鮮であると同時に大変納得のいくものだ。

 

 

監督に最初に会ったときに、『今の中島健人に拓実の要素を足すべきなのか、今の中島健人からいらないものを引いていくのか、これは作品に入る前に考えておいてね』って言われたんです。それで、どっちだろうなって悩んだんですけど、やっていくうちに引いていくほうだなって感じて」*6

かっこよく見えないように注意したという話。噓じゃん!!!て思いましたね。いくら歩き方に気を付けても内面のあり方が王子様だから……。

「物静かな部分だったり、本音を言わないところは、ひと昔前の自分に似ているなって思います。この役に関しては、ジャニーズに入る前の記憶に助けを求めた感じです。自分の中学時代って、友だちも多くなかったし、まわりと人間関係がうまくつくれなかったんです。気持ちを伝えられなかったり、逆に伝えすぎたこともあった。言葉の温度の調節って、ものすごく大変なんだなって感じていました」*7

最初に引用したインタビュー記事もそうだが、今回「ジャニーズに入る前の自分」の話を何度かしている。何のことはない、かっこつけなくて物静かで本音を言わなくても、王子様の素質があったってことでは……。最高じゃん……。

まとめると、根がハイカーストではないので救世主に救われたい願望があるし、アイドルには振られたい。アイドルにならなくても爆モテだった人が、アイドルになることをを選んで「王子様」を引き受ける道に入る尊さに感謝したい。そういった様々な欲求を満たしてくれた大満足の一本でしたね……。私の世界も美しいです。

そしてケンティーもそうだけれど、キャスティングが良いの一言に尽きる。順役の芳根京子ちゃんの透明感、菜月役の石井杏奈ちゃんの等身大の優等生感、鋭いナイフのような寛一郎くんのピュアさ、役にはまっていると同時に、一人の俳優さんとして今後も出演作をチェックしたい。

と、いうわけで良作でした。万人受けするかは分からないけれども、若手俳優による(恋愛)青春映画、というだけで敬遠しないでほしいぞ。以上!

*1:29日にTV放送するらしいのでまだの方は是非!

*2:実写版公式HPより

*3:アニメ版公式HPより

*4:「最高の失恋」なのは予め提示されてるのだけれども

*5:<Sexy Zone中島健人インタビュー>「ここさけ」実写化で“最大の罪”が明らかに?言葉、そして“夢”と向き合う―「絶対にブレることはない」 - モデルプレス

*6:CUT 2017年7月号p36

*7:ピクトアップ 2017年8月号p78